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仮面ライダーW 第40話 『 Gの可能性/あなたが許せない』

「凄い…!じかにメモリを挿すと、こんなに気分がいいなんて…。」

冴子はナスカメモリが入っている胸のあたりを触れ、恍惚と呟いた。
フィリップは悲痛な声でもう一人の姉に呼び掛ける。

「待ってくれ!こんな戦いに何の意味がある…?!」
「自分の存在を証明する…それだけよ。」

ナスカは両手を広げてパワーを高め、攻撃態勢に入った。CJエクストリームもプリズムソードに力を集束し、ナスカがエネルギー弾を放った瞬間にビッカーチャージブレイクを放った。CJエクストリームのマキシマムドライブはナスカの攻撃を斬り裂き、跳ね返す。立ちのぼる炎の中でナスカはフン…と鼻を鳴らして、に向き直った。

「もう止めてくれ…あなただってボクの姉の筈じゃないか!!」

互いに変身を解き、対峙した姉と弟。フィリップの切ない訴えに、しかし冴子は冷然と言い放った。

「笑わせないで。お前はなのよ、来人。…家族じゃない。」

あまりにも冷酷な言葉に色を失くし俯くフィリップ。興醒めした冴子は戦いを辞め、去り際に地べたにうずくまっていた若菜を一瞥すると、

「また来るわ、若菜。どんな時でも油断しない事ね。」

そう言い捨てて踵を返した。姉の背中を憎悪の目で睨みつけ、忌々しそうにちた打ちすると、若菜もよろめきながら立ち去っていった。憎み合い対立する姉と妹。その確執は肉親だからこそ根深く、激しいのか。

「園咲姉妹…か。」
「悪魔の女…だな。」

翔太郎も竜も、凄絶な女の戦いに言葉も少ない。フィリップは絶望し膝から崩れ落ち、深くうなだれた。

「無理だ…彼女たちの目を覚まさせるのは…。」



戦いに巻き込まれないよう避難していた亜樹子達撮影クルーが戻ってきた。取る物も取り合えず逃げていたから、現場に放置されていたカメラが無残に地に転がっている。ウォッチャマンは慌てて愛用のカメラに駆け寄り、点検を始めた。エンジェル・マッキーとジェシカ・あいが同情するように覗きこむ。

亜樹子は怖い顔で川相に詰め寄ると、ジーンの力に頼ろうとする川相を懸命に説得を始めた。

「ジーンを返せだなんて、ダメだよ、透君!
 メモリの力なんかに頼らなくても、みんなで頑張れば映画は作れる!!
 …あいちゃんにだって、気持ち伝えられるようになるよ。」

多少不満げだが黙って俯いて聞いていた川相が、亜樹子の最後の一言に、びっくりしたように顔を上げ、慌ててスケッチブックに何か書き始めた。

「勘違いしないで!
 彼女に対する恋愛感情は、無い!!

嗚呼、亜樹子勘違い。



せっかくシリアスな場面なのに、「園咲姉妹…か。」と呟く翔太郎の後ろからスナフキンな竜が出てきた瞬間、思いっ切り吹いちゃった私です。スナフキンというより、オズの魔法使いの案山子さんかな。



もとうとう40話。残りは10話くらいですかね。はサブタイトルに必ずアルファベットが入っていました、それもいよいよ残り6つです。
E J K O U Z
2話完結で進むと一個余っちゃいそう。劇場版も入れたら丁度になりそうなんだけど、違うっぽい。
 



「ナスカメモリと驚異的な適合率が出ましたね。
 …あなたに惚れ直しました。」

加頭は満足そうに微笑んで冴子の傍らに立った。冴子は加頭を避けるようにスイ…と立ち上がり距離を取った。

「もういいわ…ウンザリなのよ。男とのそういうの。」
「では、ビジネスパートナーになりましょう。」

加頭はすぐに切り返した。彼にしてみれば恋人でもビジネスパートナーでも、そんな事はどちらでもいいようだ。加頭の目的はわからないが、要は自分の目的の為に冴子を手元に置いて、その能力を利用したいだけなのかもしれない。利用というと体裁が悪いな。ギブアンドテイク…?それとも彼が目的を達成する上で、冴子の復讐と重なる部分がある…とか。どちらにしても、冴子には選択の余地はないって事で。

加頭に背を向け歩きだした冴子に、加頭が無感情に問いかけた。

「どこへ?」
「散歩よ。今日はもの凄く気分が良いの。」

冴子は加頭を振り返り笑って見せた。




プロデューサー亜樹子による川相透の映画作りに、意外な妨害者が現れた。
園咲若菜。
彼女の目的は何なのか。そしてそれでもあいつはまだ諦めていなかった。


亜樹子は川相の心の中がつかめるのではないか…という一縷の望みをかけて、あの7時間超にも及ぶクソ長い映画を見返していた。だがわかった事は、「ジェシカ」が川相の理想の女性…という事だけだ。ただ、ジェシカはあいの姿を写してはいるが、川相はあいに思いを寄せている訳でもない。そこがわからない。
せっかく取り上げたのに、またジーンのメモリに頼ろうとする川相…このままじゃ透くんは変われない…亜樹子は表情を曇らせた。でも。不屈の女・亜樹子は顔を上げた。

「やっぱり彼の心を開けるのは、映画作りしかない!
 よし!撮影続行よ!!」

フィリップは「川相透を変えるなんて…絶対に不可能だ…。」と諦めた顔で言った。
不可能だと思っていても、決してあきらめない。決して投げ出さない。見捨てない。

「お前はまだ…うちの所長様の凄さを理解してねぇよ。」

翔太郎は確信した目でフィリップを見た。



…という事で、『聖戦士・ジェシカ』撮影続行。
ところが川相はノッてないのが見え見え。何が不満なのかハッキリしない川相にいら立つ亜樹子。
いつもならとっくにスパーンと言っている所だが、伝家の宝刀スリッパも封印して心に訴えかける作戦の亜樹子。こうなったら荒療治しかない…とトンデモない事を思いついた。

「竜くーん!」
「何だ、所長…亜樹P。」
「次、ジェシカと案山子のキスシーンに変えるから♡」

なんだと…!!竜は顔を強張らせた。川相のあいへの想いを刺激しなきゃ…と亜樹子は言うが、川相はあいに恋愛感情は無いと言ってたではないか…!!

「恋する男の子はみんなそう言うのよゥ!!(大阪のおばちゃんか)
 さぁ!振り切れ!」 

「絶望が俺のゴールだ…」

竜は亜樹子を振り切って高速で逃走した。
トライアル変身音と竜の決め台詞がピッタリ嵌まってるし、竜は大真面目な顔してるし、可笑しすぎる(笑)真倉くんも、「確保!」という単語に条件反射的に反応するし。なんだかもう、さすがな感じです。さすが亜樹子。7事の成り行きを見守っている翔太郎達の唖然とした表情もナイスです。

そんなコメディな場面で、一人だけ浮かない顔をして俯く川相…。



ディガル・コーポレーションの屋上で、若菜は一人悔しさに歯噛みしていた。
姉・冴子より劣ったままなんて許せない…!クレイドールにもっと力が欲しい…!!
その時、上空から若菜に襲い掛かる赤い影。

「油断するなと…言った傍から。成長しない子。」

変身を解いた冴子の手にはナスカメモリが握られている。

「ずっと隠し持っていたのね!?ナスカメモリを!」
「ええ。このビルにだけど。」

冴子はそう言って、したり顔で清掃員の水色の帽子を掲げてみせた。ではあの時、社長室にいた清掃員は…!若菜は悔し紛れに冴子を指差し叫んだ。

「死んだ男たちの未練に縛られた亡霊よ!あなたは!!」

「クレイドールなんていう護身用の玩具みたいなメモリしか与えられていないお子様に 
 大人の女の何がわかるの?」

「なんですって!?」

若菜もクレイドールメモリを取り出し、姉妹はドーパントに変身して熾烈な姉妹喧嘩を始めた。だが、スピード、パワー共に上を行くナスカの力に翻弄された揚句に、ナスカの一撃を受けてクレイドールは粉々に砕け散り、網目の足場の間から階下バラバラと零れ落ちた。クレイドールの欠片達はウネウネと生き物のように蠢いて一カ所に集まり、再びクレイドールの姿を形作る。今のままでは、とてもナスカの力には太刀打ちできないと悟ったクレイドールは、悔しそうにナスカを見上げてその場から逃げた。

「唯一の取り柄が再生能力か。もはやあなたは敵ではないわ…若菜。」

風都の空に冴子の勝ち誇った哄笑が響き渡る。

ナスカのスーツ着てるのって、たぶん渡辺淳さんですよね。少し前に淳さんがご自身のブログで「初めての事をやっている」「難しい」と書かれていたのは、この事なのかなぁ…なんて思ったり。つまり女形の事を言っていたのかと…思ってみたりなんかして。



「認めるしかない…!
 半端な覚悟では今のあの人には勝てない…!」

社長室に戻った若菜は、父・琉兵衛からもらった”プレゼント”のミュージアムの紋章の入ったケースを開けた。ゲル状の保存液に浮かんだ緑色の不思議な光を放つ”それ”を手に取った。この光は…父に連れられて行った地下の部屋で見たあの緑色の光柱と同じ…!これは地球の記憶の結晶!

「そうか…ヤツが…ジーンが居ればそれ・・が可能!!」

そう言って笑う若菜の顔は、かつての優しい若菜姫の笑顔ではなかった。



ウォッチャマンのカメラ、無事だったんですね。
撮影を続行する亜樹子に、遂に川相が動いた。

「亜樹P 2人だけで相談が」

亜樹子はようやく川相が自分に心を開いてくれる気になったと喜んだ。さっそくメガホンを翔太郎に渡し、「取れる所から進めといて。風景とか。」と、後を託して川相と共に現場を離れた。

「なぁに?透君?本当の気持ちを聞かせて?」

川相は亜樹子に向き直ると、両肩を掴んで真剣な目で亜樹子を見つめた。

「もしかして本命は私だった?ヤダぁ、聞いてなぁ~いィ!」

と乙女モードで亜樹子がもじもじしている間に、川相は亜樹子のバッグからジーンメモリを抜き取った。目的はそっちか!すかさずスリッパを振りかざす亜樹子。だが、やっぱり思い留まって心で説得を開始する。2人揉みあううちに、川相の手からジーンメモリがすっぽ抜けて、誰かの足元に落ちた。

「あ!若菜姫!!」

クレイドールは足元に落ちたジーンメモリを拾い上げると、川相を攫って去っていった。
亜樹子が必死にあとを追う。

その頃、監督代行を任された翔太郎は。
花のカットにこだわっていた。
やれやれ。



クレイドールに攫われた川相は、ディガル・コーポレーションの1室に造られた撮影スタジオで目を覚ました。

「映画…撮るんでしょ?私の頼みを聞くなら、ここを使ってもいいわよ。」

薄暗いスタジオに照明が灯り、変身を解いた若菜が姿を現した。予め運び込んであったあのミュージアムの紋章入りのケースを開き、中から結晶を取り出して高圧的に言った。

「あなたの能力で、これを私の全身の隅々にまで融合させなさい。
 二度と離れないように…。」

若菜は川相に向けてジーンメモリを放った。急いでそれを拾い上げた川相に、若菜は怖い声で迫った。

「断れば命は無いわ。この二択を迷うバカはいないわよね?」

震える手で、川相はジーンに変身した。若菜も結晶を持ったままクレイドールに変身し、双方は歩み寄った。ジーンは結晶をクレイドールの胸に翳すと、遺伝子融合の力を発動した。

亜樹子がディガル・コーポレーションに辿りついた時、ビルから空高く緑色の光が不気味に立ち上っていた。どこをどのようにかいくぐって辿りついたものか、2人の居るスタジオの扉を開け、中に入った亜樹子が目の当たりにしたものは、眩い緑の光に包まれたクレイドールと、力を消耗仕切ったように疲労困憊しているジーンの姿だった。何をしているの…?亜樹子の疑問に、クレイドールは満足げに答えた。

「エステの様なものかしら?私をミュージアムの女王にするための。」

もう用は済んだ…とでも言う様に、クレイドールがジーンの横っ面を張り飛ばす。

「そんな事に手を貸したの?!バカ!!」

衝撃で変身が解け、床に倒れ込んだ川相にツカツカと歩み寄り、亜樹子はスリッパで川相の頭を叩いた。そして、「フン!」と横を向くクレイドールの頭にもスリッパを振り下ろした。
「ええっ?!」思いもよらない亜樹子の行動に、さすがの若菜も驚いて固まった。
亜樹子は真正面からクレイドールを睨みつけ、怒りを爆発させた。

「何がミュージアムの女王よ!どいつもこいつも!!流されてばっかで!!
 それ・・・本当にあんた達がやりたかった事なの!?」

亜樹子の言葉に、川相も、若菜も、言葉を失くして目を逸らした。

「透くんは映画が撮りたいんでしょ?何してんのよ!
 自分の意思はどこ行ったのよ!?…それ、見せてよ!

 若菜姫もだよ!本当の若菜姫は…今もフィリップくんが大好きな若菜姫は…!
 風都のみんなに130%の元気をくれる歌姫だよ!
 ……お願い。あなたも心を開いて…。」

川相は心を打たれたように亜樹子を見上げた。クレイドールもじっとうつむいて亜樹子の語りかける言葉を聞いていた。だが。

「言ったでしょう?私は女王になるの。姫は卒業よ!」
 
傲然と頭を上げたクレイドールがパワーアップした力を四方に放出した。その強いエネルギー波に、川相は部屋の隅まで弾き飛ばされた。亜樹子は飛ばされまいと近くにあった机に必死にしがみついている。あまりにも強烈なエネルギー故か、川相がいつも持ち歩いていたスケッチブックが炎を上げて燃えている。

「透君!早く逃げて!!みんなに知らせて!!」

亜樹子に促され、川相は転がる様にしてスタジオを飛び出した。

亜樹子のスリッパには叩かれたドーパントは2体目?かな?もう1体はビギンズナイトのダミーくん。怪人に突っ込みを入れるヒロインって新しいですよね。何だろう、亜樹子ならなんでもアリな気がする。



「見逃してくれ!!」

いつになく必死な表情の竜。木にしっかりとくくり付けられて、身動きが出来ない状態だ。どうやら、例のキスシーンを強硬に撮影しようという流れになっているらしい。そもそもキスシーンは川相のあいに対する想いを刺激するために組み込まれたシーンではなかったのか?フィリップもその事に気づいたようだが、これはもはや、単なる翔太郎の竜イジメじゃないだろか(笑)

そこへ間一髪(?)川相が息せき切って駆け戻ってきた。「亜樹Pはどうした?」と翔太郎に尋ねられて、急いでスケッチブックに用件を書こうとマジックを手に取り、スケッチブックなない事に気づいてうろたえた。

「ひょっとして、所長に何かあったのか?」

川相の様子にただならぬモノを感じた竜が、緊張した顔で問いかけた。黙っている場合じゃないでしょ!!あいが強い口調で川相に詰め寄り、両腕を掴んで強く揺さぶった。
顔を顰めてされるがまま、言われるがままでいた川相の脳裏に、亜樹子の声が響く。

「自分の意思はどこ行ったのよ!!それ、見せてよ。」

うわあぁぁ!!突然叫び声をあげ、あいの手を振り払った川相は、堰を切ったようにそれまで心の中に溜めこんでいた、本当の気持ちを吐き出した。

「いい加減にしてよ、虹村さん!イメージが違うんだよ!!
 君は…君は元気よすぎるんだよ!!
 ジェシカはもっと、ダークなイメージなんだよ!!」

息を弾ませて、腹の中のもやもやしたものを夢中で喚き立て、川相はハッと我に返った。

「…………言えた…………やっと本人に……。」

自分にびっくりしたようにあいを見つめ、スッキリしたような顔で笑った。川相が自分に言いたかった事が、あいからしてみればそんな他愛もない事だったのか…と、彼女も気が抜けたようだ。
川相は、勝手に姿を使った事を詫びた。

「川相透が…変わった…!!…………亜樹ちゃんが、変えた!?」

フィリップは信じられないものを見るように、川相の横顔を見つめた。人は…変えられる…!
ならば。一筋の光明が見えた気がした。

フィリップの「亜樹ちゃん」という言葉で、川相は自分の使命を思い出した。

「そうだ!亜樹Pが危ないんだ!!」



知らせを受け取った翔太郎とフィリップ、そして竜は、川相と共にディガル・コーポレーションに急いだ。スタジオの中央では、クレイドールが眩い光に包まれ、獣の様な咆哮を上げていた。そして、どこからともなく亜樹子の呻き声も聞こえてくる。見ると片隅置かれたに木箱から、亜樹子の足が映えている。フィリップが急いで引っ張り出すと、亜樹子は若菜の身に起こった出来事を懸命に説明した。

「フィリップくん、大変だよ!
 若菜姫が透君に、何かさせて、グニュゥゥ~!ピカー!!って!!」

亜樹子のこの説明で、事態を把握したフィリップは凄い!さすがです!
クレイドールを包んでいた緑色の光が消えた。

「そうか!ジーンの能力を使って、クレイドールに新しい力を加えたのか!!」
「その通り…。今、完全に馴染んだわ。」

黒い頬笑みを浮かべ、フィリップを見据えるクレイドール。翔太郎はジョーカーメモリを翳して、フィリップと竜に声をかけた。

「行くぜ。フィリップ。照井。」

3人は2人の仮面ライダーに変身した。いい場面なのに照井竜が案山子くん…竜が案山子くんのまま。
意識が離れ抜け殻となったフィリップの身体を、亜樹子が素早く支えてスタジオの隅に引き摺っていく。
1対2の激しいバトルが始まった。

一発目ののジャンプしての回し蹴りがね、もうね。大好きです。後ろ向きに両足で踏み切るんですねー。真似してやってみたいけど絶対にひっくり返っちゃうな。その前に足上がんないか。
戦いの場は屋内から屋外へ。とアクセル、2人がかりで猛攻撃を仕掛けても、クレイドールに一撃も入れる事が出来ない。

「確かに強くなっている…!」
「押し切るしかない」

はCJエクストリームにチェンジした。ビッカーシールドでクレイドールの強烈な光弾を防御しつつ、猛然と斬り込むCJエクストリームのプリズムソードが、クレイドールを圧倒する。徐々に押され後退する妹の戦いを階段の上から見下ろし、冴子が嘲笑う様に言った。

「出番ね…。また歯ぎしりをするといいわ…若菜。」

だが、一方的にCJエクストリームにやられているはずのクレイドールが、可笑しそうに笑い始めた。どんなに斬り付けられても、まるで堪えていないようだ。

「今度こそメモリブレイクだ!」

CJエクストリームがマキシマムドライブを発動しようと身構えると、クレイドールはますます声を立てて笑い始めた。プリズムソードが輝きを増し、放たれたプリズムブレイクがクレイドールの身体を粉々に打ち砕く。
従来なら、これで守りはブレイクされるはず。しかし無数に砕けた欠片の中に、クレイドールのメモリはなかった。そのうち、半分に砕けたクレイドールの顔に向かって、総ての欠片が吸い寄せられるように集まり、元通りの姿に再生してしまった。

「そんな…!これでぶれいく出来ない筈はない!!」

CJエクストリーム(フィリップ)が、手に持ったプリズムソードとクレイドールを見くらべて愕然と呟いた。

「残念ね、来人。アタシ変わったの。見せてあげる。
 お姉さまはそこでよく見てるといいわ。」

クレイドールは、非常階段の上の冴子にも、冷たい一言を投げた。
クレイドールの目が禍々しい赤紫の光を発し、頭頂部から伸びたひびが、パキパキと音を立てて身体を縦断していく。

「エクストリィィィィーム!!!」

クレイドールを緑のオーロラが包み、その光りは天に届く巨大な光柱となった。



「真のクレイドール?」

加頭の質問に、琉兵衛は楽しそうに答えた。

「いかにも。
 クレイドール・土人形とは、古来人間が神への祈りを込める器として作り出した物。
 そして、それを極めた今こそ、若菜は地球という神の巫女たりえる。」

「クレイドール・エクストリーム」

との戦いが良いデータになってくれた。
 ここまで…泳がせておいた甲斐があったな。
なんだとー!ドライバーとメモリ一式と共にミュージアムから逃げ出した来人=フィリップとその相棒の翔太郎を放置してたのにはそんな理由が!琉兵衛さん怖っ! 
しかも加頭が冴子に近づいて、焚きつけた事も総てお見通しで、こちらも泳がせていたと。一枚も二枚も上手です。ラスボスの貫録だなぁ…!

クレイドールはおぞましい叫び声を上げながら、その姿を変貌させていく。愛らしささえ感じたクレイドールは、膨れ上がり巨大化して、長い2本の触手を持った凶悪なクレイドール・エクストリームに変わった。
妹の信じられないパワーアップに目を見張り、声もなくわななく冴子を、触手の1本が捉えて壁に叩きつける。咄嗟にナスカに変身し事なきを得たが、そのパワーに圧倒され、その場をいったん退くしかなかった。

クレイドール・エクストリームは、その巨体を空中に浮遊させながら、出鱈目なパワーと火力で2人のライダーを圧倒する。どうすりゃいいんだ…こんな相手…!!も攻めあぐね、手も足も出ない。

戦いの場に駆けつけた亜樹子目がけて、クレイドールの光球が襲いかかる。

「亜樹子!!透!!」

思わず翔太郎が叫ぶ!その時、あの弱虫の透が、亜樹子に駆け寄り光球から彼女を守ったではないか!

「川相透…!」

人は…変われるのか!?フィリップはすっかり変わり果てた姿になった姉を見た。だが、クレイドール・エクストリームは、トドメを挿しに来るつもりらしい。両手をかざし、巨大なエネルギーの塊を作りだした。あれを放たれたらひとたまりもない。だが。

「だが、彼等を守らなくては!!照井竜!2人をここへ!」
「わかった!」

アクセルはトライアルにチェンジし、亜樹子と川相をCJエクストリームの後ろに連れてきた。CJエクストリームはビッカーファイナルイリュージョンで、クレイドールの強大なエネルギーの塊をなんとか凌いだ。

クレイドール・エクストリームは、黒く禍々しいオーラに包まれながら、時空の裂け目に消えて行った。
とりあえず直面していた危機は脱したようだ。極限状態が解けてホッとしたのか、CJエクストリームがガクリと膝をついた。
亜樹子亜g心配そうに駆け寄る。

「防御に徹したメモリの組み合わせで…耐えきれた。」



「あれが真のクレイドール…?
 お父様は最初っから最強のメモリを若菜に与えていたのね…。
 ……見てなさい、若菜。
 あなたを必ず玉座から 引き摺りおろしてあげるから…!」

冴子の若菜に対する憎しみは、ますます燃え上がったようです。父の愛も、最強の力も、玉座も、殺げて手に入れた妹。冴子は何もかも失ってしまったというのに。これで冴子は、若菜に勝つためにどんな事でもするようになるんだろうな。たとえ悪魔に魂を売り渡す事になったとしても。



川相はジーンのメモリを亜樹子に差出した。

「もう、いらない。仲間がいるし。」

川相は真っ直ぐに亜樹子を見てそう言った。彼はこれから真っ直ぐ顔を上げて人と関わっていける。亜樹子から手渡されたジーンメモリを、CJエクストリームは手の中で粉々に握りつぶした。
亜樹子は嬉しそうに笑った。



「クレイドール…エクストリーム」

フィリップは地球ほしの本棚で、新たな力を手に入れたクレイドールについて考え込んでいた。その時、フィリップは聞くはずの無い声を聞いて凍りついた。

「あなた達と同じ力よ、来人。」

書架の陰から姿を現したのは若菜!何故ここに…!!

「これからはここで会えるわね、来人。
 まだあなたに触れる事も…本を読む事も出来ないけど…そのうち…。」

若菜はほくそ笑んだ。その横顔を見つめ、フィリップは必死な目で訴えかけた。

「若菜さん、思い切って本心言います。
 今でもボクは思っている。あなたは大事な家族だと…!
 だからボクも諦めない…必ずあなたを救う!
 ボクはボクの家族を取り戻す!」

ふふふ…若菜は冷たく笑うとフィリップに歩み寄り、そして彼の身体の中を通り抜けた。

「バカな子。地球一頭がいい癖に。」

若菜は侮蔑を込めた目でフィリップを一瞥すると、緑色の光になって消えた。

若菜が体内に取り込んだ結晶が地球の記憶なのだから、彼女もまた地球ほしの本棚を閲覧する事が出来るのか。厄介な敵です…能力やパワーもですが、フィリップ的にも。元通りの優しい若菜に戻れるんだろうか。一体何が若菜をここまで変えてしまったんでしょう。その理由が、今後明らかになるんでしょうねぇ。



【報告書】

事件は終わり、透はずいぶん変わった。
最近あいさんやシネコンの仲間たちと、新しい映画を撮り始めたらしい。
今度こそ完成しそうだなぁ…90分くらいのキリの良いヒロイックファンタジーがさ。


亜樹子は未来の名監督を救ったのかも…と得意げだ。

バタン!と事務所の扉が開き、深刻な顔をした照井竜が立っている。両手に数本のDVDを握り締めて。何か様子がおかしい。新しい事件でも起きたのだろうか…と場が緊張する。

「俺に質問をするな…。覚悟を決めて来たぞ、亜樹P。」

え?何の覚悟?怪訝な顔の3人の前に、手に持っていたDVDを置いた。
それもこれも、ラブストーリー映画ではないか。

「あの時逃げてしまった自分が許せない…研究を重ねた!
 どんなキスシーンでも受けて立つ!!
 今度こそ、振り切るぜ!…いや、振り切らせて下さい。」

竜はいきなり亜樹子の両肩を掴んで引き寄せると、顔を近づけた。必死に抵抗する亜樹子。「振り切らせて下さい」って辺りに研究の成果が現れてる?(笑)
慌てて止めに入った翔太郎に矛先を変え、今度は翔太郎に迫る竜。竜が壊れたw。
土壇場で逃げた自分がよっぽど許せなかったんだなー、竜。

自分に類が及ばないように、安全圏で本でしっかりガードしながら爽やか笑いながら、3人の様子を眺めるフィリップ。助けてやれよー(笑)
このオチに朝から大爆笑でございました。



さて次週は、刃野さんの回。
また見るからに悪そうな女が登場いたしますねー。
冴子さんを真っ赤なヒールで踏みつけてるし。ドSキャラですね。
刃野さんは窃盗容疑で逮捕されてます。キーワードは「ダイヤモンドの女」
この女が次のドーパントですよね。との戦いが楽しみですw。
色んな意味で。 うふふ。

 
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こんにちは!

ノラ様(^^)
最近のW色んな人が出てきますね!虫を食うゴスロリ女、白スーツの韓流、そしてゲキレンジャーに出てきた悪役のロン!ロンが映画監督でした(^^)
なんだか楽しい!!

Wもそろそろ終わりを迎えるのでしょうか?私のマタニティライフもWと共に終盤を迎えようとしています(^^)そちらも楽しみです(^^)

第40話感想

ノラ様、こんにちは。今宵は日本VSパラグアイ戦。
嫌が応にも燃え上がりますね。此方の空模様は灰色・・・。

ダブル>
・史上最大の姉妹喧嘩開始。前半は姉がリードしたものの、
 後半は妹がバージョンアップで逆転。
 そんな妹・若菜に、亜樹子からのイエローカードが。

・最近、直接挿しが増えたガイアメモリ。憎悪に燃える姉・冴子。
 井坂医師の形見、若しくは財団Xから提供された、メモリの装着口は?
 Rー18指定描写を連想してしまいます。

・キスシーンを亜樹子監督に要求され、すっかり舞い上がった照井 竜。
 恋愛芝居は任せろと、気合い充分なオチ。

・次回、風都最凶の悪女出現って、冴子&若菜以上の悪女の器量や如何に?

劇場版ダブル、杉本 彩氏がシュラウド役でゲスト出演!?
「ウルトラマンダイナ」「実写版セーラームーン」で特撮物との相性は、
バッチリかと思います。

しかし、あんな美熟女がフィリップの母親役。
うーん、此方もディレクターズカット版で「禁断の母子愛」シーンを、
挿入して欲しい雰囲気が・・・。ガイアメモリ製造絡みの場面で。

こんばんわ、マミーさん!

本当に個性的なゲストキャラが次々に登場して、楽しいですよねー!面白いだけじゃなく、要所要所の台詞に痺れますね。
もうあと10回ほどで終わってしまうのが惜しくて惜しくて。

マミーさんのマタニティライフも、いよいよクライマックスですか!?それは楽しみですね!
暑い時期に突入しましたし、山梨の夏は過酷ですから今大変でしょう。お身体にお気をつけて下さいねー。

こんばんわ、M NOMさん!

あと1時間でキックオフです>日本VSパラグアイ戦。
サッカーの事はよくわからないんですが、沢山の人が同じ思いで一喜一憂する様を観ていると、不思議な感動を覚えます。

園咲姉妹の壮絶な姉妹喧嘩、凄いです。私も3姉妹ですが、ここまでの喧嘩はした事ありませんw。せいぜい引っ掻き合いです。

そう言えば7月1日発売の宇宙船で。井坂先生と霧彦さんの対談が掲載されるそうで、冴子さんを愛した男2人、一体どんな話を展開するのか楽しみです。

今回のエピソードは、園咲家を巡る話はドシリアスな展開でしたが、亜樹Pチームはコメディ全開でしたねー。竜とマッキーはなんで断わらなかったんでしょうね、ホントに。竜が大真面目なキャラが余計に可笑しさを増幅させて、ラストのオチで大爆笑でした。

これまでもWには沢山の悪女が登場しましたが、新たな悪女、しかもかなりドSな女のようですね。
ハードボイルドに悪女はつき物ですが。

夏の劇場版も超・電王トリロジーを見に行った時に予告編を見ましたが、た~のしみですね~♪


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◎仮面ライダーW第40話「Gの可能性/あなたが...

 ナスカのメモリを手に入れ、Rナスカに変身した冴子(生井亜実)。すさまじいパワーで一気に形勢を逆転、W(ダブル)らライダーをも窮地に追い込む。フィリップ(菅田将暉)は「こ...
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路地裏のノラ

Author:路地裏のノラ
高岩成二さんのファンです。
仮面ライダー大好きです。
来世は絶対男に生まれ変わってJAEに入って、仮面ライダーを目指します。

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