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仮面ライダーW 第39話 『 Gの可能性/バッドシネマパラダイス』

唐突ですが、6月21日付の朝日新聞に、園咲琉兵衛こと寺田農さんのコラムが掲載されておりましてね。W杯を熱く語られておられました。サッカーと寺田さんが結びつかなかったんですが、寺田さんはジェフ千葉の熱烈なファンでらっしゃるんですねー!しかもご自分で「インポッシブル・ドリーム」というサッカーチームを約30年も前から主催してらっしゃる。私からしたら意外な一面を垣間見たという感じです。とっても嬉しそうにサッカーボールを掲げてらっしゃる写真の笑顔が、失礼出すけれども少年のようにとっても可愛らしい。



「フィリップ。あんま独りで思い詰めんなよな…若菜姫の事。」

事務所の簡易ベッドにぼんやりと腰をかけ、じっと物思いに沈むフィリップに翔太郎が声をかけた。

「問題ない…。」

そう答えたもののフィリップの表情は曇ったままで、「問題ない」とはとても思えなかった。
亜樹子は無理におどけた調子を作って

「あw!かわゆくないぞw!そうゆう態度はw!
 今何か言いたかったんじゃないのぉw?」

と、指をクルクル回しながらフィリップを指差した。

「別に…彼女の事は心の整理がついた。
 他人の心の闇を増幅させるのがガイアメモリの魔力。彼女のそれに負けたのさ。」

フィリップは、まるで自分自身を納得させるようにそう言い、そして……仕方ないさ……と消え入る様に呟いた。
フィリップはいつだって論理的で冷静で俯瞰的に物事を捉えられるけれど、今の彼の置かれた状況はそんなものでは割り切れない感情があるはずなのに。フィリップ自身もそんな感情をもてあましているような気がするのだけれど、冷静に状況を判断して理屈で自分を納得させようとしているから、なんだかフィリップが痛々しく思えます。

「でも…相手は家族でしょ?」
「……ほっといてくれ……。」

痛いところを衝かれて、フィリップは不機嫌そうにふい…っと横を向いた。
みんなが黙りこみ沈痛な空気が流れた…その時、事務所のチャイムが鳴った。
やってきたのは更サラサラストレートヘアの可愛らしい一人の女性。

「調査を依頼できますか?」

依頼人は可愛い女性!!読んでいた「The Long Goodbye」を放り出し、翔太郎は早速カッコつけて「依頼の内容は?」と笑顔で尋ねた。

「私、T-JOY風都 に努めてるんですけど、
 劇場で覚えのない私の主演映画がかかってるんです!」

つまりT-JOY風都で、上映予定の映画とは全く別の、この依頼人の女性が主演の映画が上映され、腹を立てた客が席を立って外に出ようとしても、シアターの入り口が封鎖されて外に出られない…という事件が続発しているらしい。

T-JOYでは、騒然とする客の様子をコッソリと覗き見て、ほくそ笑むドーパントの姿が!!



私はまだ1度も行った事ないんですけどね、色んな方から話は伺ってます、T-JOY。ここがそうなんですね。「T-JOY風都」で、私でさえもいきなりテンションが上がりましたから、足しげく通ってらっしゃる方々はいかばかりかとw。風都にもあるんだー、T-JOY。やっぱり近所に撮影所とかがあるんですかねぇ(笑)

ところで…このオープニングも、あと10回ほどで見られなくなると思うと寂しいですねぇ…。次のライダーも楽しみですけどね、「仮面ライダー」…終わって欲しくないと思っちゃうなぁ。


 俺たちは、依頼人・虹村あいの務めるシネコンへ行った。
 その中で、突然あいさんソックリの女の子が出てくる映画がかかる。
 始まったら最後、終わるまで出られないらしいのだが…。


「許可出来ません!」

調査を申し入れた翔太郎達に、劇場のマネージャーはきっぱりとした口調で言った。亜樹子はそれでも食い下がったが、他のお客様の迷惑になる…と言われたら引き下がるしかない。慇懃に一礼をして立ち去るマネージャーの背中に、翔太郎が小さく舌打ちをした。

早速調査が暗礁に乗り上げてくさる・・・2人の目の前で、パンフレットの包みをヨタヨタと運んできた一人の青年が、けつまづいて派手にすっ転んだ。後輩らしい女の子の従業員がやってきて、「パンフ運ぶ時は、誰かに声をかけてって言いましたよね!」と強い口調で窘めた。じっと俯いたまま何も言わない青年を、後輩の女性従業員は侮蔑の目で睨みつけ、「またダンマリ?信じられない!」と言い捨てて行ってしまった。どうも彼の職場での評価は低いらしい。
しょんぼりと散らばったパンフレットの包みを拾い始めた青年を見つけ、依頼人のあいが駆け寄ってきた。
彼の名は川相…と言うらしい。
私も運んであげるから…と、テキパキと手伝い始めたあいに対して、明らかに動揺する川相の様子を見ていた亜樹子が、何かピンと来たようにニンマリと笑う。川相はあいが好きなのか…。

「君、あいさんの同僚?アワアワしちゃって、大丈夫?エヘエヘヘヘヘ♡」

川相はむっとしたように持っていたスケッチブックを広げて、マジックで何か書き込み亜樹子の前に突き出した。

問題ない

「どんだけ人見知りやねん、アンタ!てか、字ちっさ!!」

思わず突っ込みを入れたものの、亜樹子の脳裏にフィリップのセリフがふとよぎった。
「問題ない。」そう呟いた時のフィリップの辛そうな表情。この男…川相も本音をため込むタイプなのか。シリアスな表情で考え込む亜樹子に、翔太郎が興奮気味に声をかけた。真剣な眼差しで一点を見つめる翔太郎。何か手掛かりを掴んだのか。亜樹子も驚いたように粋を飲む。

「観てぇ…!!これ観よう!これ!」

風の左平次 パニック×リベンジャー THE MOVIE 3D

私も観たい!東映公式にはスタッフが悪ノリしt 渾身の遊び心で制作したパンフレットやポスターなんかもあって、いやもうこれ本当に「左平次グッズ」として売ってくれないかなと思ってしまいました。だって勿体ないほどの出来ですし。「遂に、決着―――。」気になるw!
東映さん、制作の予定はないですか。【風の左平次 パニック×リベンジャー】是非!

亜樹子のスリッパが一閃する。今はどうやって調査するかという時なのに!だが待てよ…亜樹子は何かを思いついて、ニヤリ…と笑った。
イイ目をしますねー、亜樹子。
漫画チックにキラリンという字が見えるようだw(笑)



「探偵さん!まだいたんですか!?本当に困るんですよ」

2人の姿を見つけたマネージャーが迷惑そうに声をかけた。しかし、振り返った亜樹子の手には「風の左平次」のパンフレットとチケットが。翔太郎もピッとチケットを示す。ちゃんとチケットを買って映画を観るのなら問題あるまい!わははははっ!みたいな(笑) 2人は勝ち誇ったような高笑いではしゃぎながらシアターの中へ入っていった。…いや、亜樹子はしてやったり!という気持ちだったかもしれないけど、翔太郎は純粋に左平次を観られる事にはしゃいでいただけかもしれないっ(笑)



「来人と戦いましたわ。過去の自分と決別するために。」
「頼もしい!本当に嬉しいよ、若菜。」

若菜に何があったんでしょうねぇ…過去と決別って、本気なんでしょうか。あの優しい若菜はもう戻ってこないんでしょうかねぇ。琉兵衛さんは本当に嬉しそうです。冴子もフィリップ…来人も園咲家の人間ですが、琉兵衛さんが溺愛してるのは若菜一人なんですよね。琉兵衛さんにとって、子供って何なんだろう…とふと思ったりして。若菜を確かに溺愛しているけど、若菜の何を愛してるのかな。琉兵衛にとって一番大切なのはミュージアムだったりして。

今、なんとなく集中力が散漫なので話が脱線して申し訳ないんですけど、「フィリップ…来人」で、あれ?どっかで聞いたフレーズ…なんて思っちゃって、よーく考えたら「フィリップモリス」て煙草があったなーなんて思っちゃって、フィリップ・ライトとかフィリップ・スーパーライトとか、そのうちフィリップ・エクストラライトになってりして。わはは。ごめんなさい。

「実は、お前にプレゼントを用意してるんだ。」
「まぁ…なんですの?」
「お前の為に作られた…女王の証だ。」



T-JOY風都で左平次上演を待っている翔太郎と亜樹子。
なんじゃこのガラガラな客席はw!勿体ない!

「左平次3D!はっはー!飛び出してこい!左平次!GO!」

どんだけ楽しみにしてるんだ、翔太郎(笑) 高まる期待。しかしスクリーンに映し出されたのは、どう見ても3Dではないばかりか、出てきたのは黒いマントを頭からすっぽりとかぶった人物。これが噂の「謎の映画」!!

「ジェシカの彷徨と恍惚 ~傷だらけの乙女は何故西へ言ったのか~ 漂流編」

登場人物は虹村あいそのもの。亜樹子は熱心にスクリーンに見入っていたが、翔太郎は「独りよがりなムードだ。駄作のオーラが出まくっているぜ…」と切って捨て、席を立った。しかし入り口は妙なレリーフの浮かび上がった壁に変わっていて、外に出る事は出来ない。



「加頭順…何故私を助けるの?」

冴子がけだるげに聞いた。この何を考えているのか全く読めない男は、とりあえず冴子に危害を加える気は無いらしい。園咲の家から追われて帰る場所を失くし、共に未来を歩こうと誓った恋人も失い、父に復讐を誓うもタブーメモリもドライバーも失って戦う力もなくしてしまった。もう冴子には己の身体以外、何もない。加頭の真意がわからない以上、油断は出来ないが、冴子はここにいるより他に生きる道はないのだ。

「好きだからですよ。貴女が。」
「こんなに心のこもっていない告白は初めて。」

カラン…と加頭の手からティースプーンが落ちた。
加頭が物を落とすのはどういう時なのか、その基準が読めないw。ショックな事があった時…ってわけじゃなさそうだけど。びっくりすると硬直して死んだふりをするヤギが頭をよぎりました、今。何なんでしょう、話や行動を切り替える合図?

面と向かって告白されたというのに、ちっとも面白くなさそうに、いやむしろ嫌悪感を滲ませて冴子は深く息を吐いた。加頭はひどく事務的な調子で、若菜が主導権を握ったミュージアムの現在の計画進行度は急速に回復している…と冴子に告げた。

「もはや貴女には…太刀打ちできない。」
「私が若菜に…?!」
「ええ。だから私は守って差し上げます。財団ではなく、個人の意思で。

この男が口にする好意は、果たして本心からなのか…無表情で抑揚のない告白。でもそんな事はもうどうでもいい。冴子は口の端を僅かに引き攣らせて微かな笑みを浮かべると、ナフキンをテーブルに置いて立ち上がった。席を外し部屋を出る冴子の背中を、無表情にじっと見つめる加頭。
本当に何を考えているのか表情が全く読めないですね、この男。冴子に本当に好意を持っているのか、それともかつての井坂のように、何か目的があって冴子に近づいたのか。

無表情というのなら井坂深紅郎も同様だった…。冴子は父を超える力を持つ可能性を秘めた井坂に接近し、自分の野望の為にあわよくば井坂の力を利用して…と、最初は考えていたに違いないですよね。でもいつの間にか恋の虜になってしまって、野望達成よりも井坂の無事を願う様になっていった。その井坂ももういない。

加頭順は、園咲琉兵衛とは対等な立ち位置にいますね。組織的にはむしろ、ミュージアムよりも財団Xの方が上…というか、強い立場なのかな。加頭個人としての力はまだ明らかになってませんが、総てを失った冴子にとっては、考えようによっては、新たな力の出現って事ですね。だけど。
冴子は、元ミュージアムの幹部だったにも関わらず、加頭の事を知らなかった。彼の素性も、父=ミュージアムとの関係も知らない。冴子にとっては捉えどころのない不気味な男。信用できないのか、それとも井坂への気持ちが強いのか、告白されても距離を取りたがっているように思えます。

加頭から離れ、冴子は薄暗い廊下で悔しさを滲ませた。若菜がミュージアムの有能な後継者として成功するのは我慢できない。

「耐えられない…!見せつけてやらなくては。私という人間の価値を…!
 せめて…メモリがあれば…。」



その頃、T-JOY風都では。

「もう7時間と19分だ…。こりゃ拷問だぜ…。」

翔太郎がウンザリしたように呟いた。劇場内に閉じ込められ、見たくもないジェシカのなんちゃら~…という独りよがりな映画を見せられる羽目になった翔太郎は大分くさっているが、亜樹子は熱心に見入っている。

「でも結構あちこち引き込まれる所はあるよ。」
「ふん…どこがだよ。さっきから話全く進んでねぇぞ。」

くそ面白くもなさそうに翔太郎が呟いた途端、スクリーンに紫の閃光が映し出され、遂に長かったジェシカの物語にクライマックスが訪れようとしている…!翔太郎は思わず席から立ち上がってスクリーンに釘付けになった、次の瞬間!

未完 …の文字が。

そりゃ綺麗にずっこけます。私もテレビの前で翔太郎達と同じリアクションをしてしまいました。
こんなに長いのに未完かよ!頭にきた翔太郎は「責任者出てこい!」と叫んだ。

暗い客席の後方にあっさりと姿を現したドーパントは、なんだか動きもどんくさくて弱そう。こういう戦闘能力の低いドーパントは、これまでも必ず厄介な力を持ってるんですよね。こいつは一体どんな能力を持っているのか。この終盤に来てこんなのが出てきたって事は、見かけによらず…重要な能力…ってことか。

どたばたと逃げ出したドーパントは劇場入り口を塞ぐレリーフの壁を、不思議な能力です植物に変え、ガサガサと掻き分けて逃げて行った。翔太郎は直ちにフィリップに連絡を取った。

「壁が植物に…?それは興味深い。敵の特徴を教えてくれ。
 …地球ほしの本棚に入る。」



地球ほしの本棚に入ったものの、なかなか答えを絞り込めない。考え込んでいたフィリップは、ふと閃いた。

「植物」「変換」で入力したキーワードを、「生物」「組み換え」に変更して、フィリップはもう一度検索を開始した。たちまち本棚が絞り込まれ、フィリップの前には1冊の本が残った。表紙には「GENE(遺伝子)」の文字。
犯人はジーン・ドーパント。ヤツは遺伝子を組み替えて別のモノにする事が出来る能力を持つドーパントだ。
生体組織に別の何かを加えさえすれば、好きな形に変える事が出来る。

「…自分の身体もな。」

翔太郎は廊下の陰に身を寄せていたマネージャーの肩を叩いた。

「全力疾走してきたみたいに汗まみれだなぁ、マネージャーさん。
 それに、本物はあっちじゃないのか?」

翔太郎の指差す先にはもう一人のマネージャーがいて、あまりの驚愕に立ちつくし口をパクパクさせている。またまたあっさりと馬脚を現したジーンは、翔太郎に殴り倒されて、苦し紛れにポップコーンをマキビシに変えて床にぶちまけ逃走した。

アワアワと逃げるジーンを追いかけ屋上まで出た翔太郎がフィリップを呼ぶ。

変身!

せっかく変身したのに、相手がへなちょこだとのアクションもドタバタしてて面白い。バトルの途中にズボンの埃を払うような仕草をさりげなく入れるあたりが高岩さんらしい。手の誇りを払う仕草も、士とは違うねぇ。歩き方がまるっきり翔太郎だし。

シーンはマキビシを何に変えたんだろう、癇癪玉?違うな。何か当たると火花を散らす熱い物。はヒートジョーカーにチェンジしてジーンに突っ込んでいく。
そのまま強烈パンチを打ち込むかと思ったら、まさか漫才の突っ込みのように頭をスパーンと叩くとはw。「いてーな、コノヤロー」て。かなり引きの画で、広い構図の片隅にチンマリとジーンが立ってる構図が、なんか間抜けで余計可笑しい。

ヒートジョーカーは灼熱の右手でジーンの喉元を締め上げる。ジーンはどこからか葉っぱを取り出し、ヒートジョーカーの右手を包んで遺伝子組み換えの能力を発動した。

「うわぁぁぁ!!手がぁっ!ててて手がぁっ!!牛くんにィィィィ!!
 やっべぇぇぇっ!!俺の手がぁぁぁw!」

wwwwwww(爆笑)最高ですもう。牛だけに。もぉー、最高。
翔太郎の取り乱した顔がオーバーラップするんだものw。でも右手はフィリップの意識だから、牛くんが妙に落ちつき払って冷静に翔太郎に話しかけているのがシュールです。すーっと画面から消えてルナメモリ持って出てくるし(笑)面白すぎる。このシーンを何回巻き戻した事か。それでなくとも進まないレビューが、このシーンで滞りまくり。
ところでこの牛くん、最初見た時はパペットなのかと思いましたけど、もしかして、ただのぬいぐるみを加工した物…ですよね。背中から手を突っ込んでるし。楽しそうだなぁ…こういう小道具作り。

右手の牛くんも、ルナジョーカーにチェンジした途端、葉っぱが取れて元の手に。翔太郎もいきなり冷静さを取り戻したりして。
が(主に翔太郎が)パニックを起こしている隙に、抜き足差し足でソロォォォ~っとその場を立ち去ろうとしていたジーンの足を、ルナの伸びる手で掴んですくい上げた。ジーンは一回転して床に叩きつけられ、その拍子にガイアメモリが排出されて変身が解けた。

ジーンドーパントの正体は、依頼人の虹村あいの同僚、川相透だった。慌ててジーンメモリを拾おうとしたが、駆けつけた亜樹子がいち早くそれを没収した。あいは怪物の正体が川相と知ってショックを隠せない。
川相は上映館のナンバーを偽装して、観客を使っていない試写室に誘い込み、壁を作って閉じ込め自分の作った映画を上映していたのだ。つまり、ジェシカのなんちゃらというあの映画に主演していた虹村あいは、川相自身。ジーンの能力を使って自らの肉体を組み替えて出演していたらしい。監督も主演女優も撮影も、全部川相が一人で作っていたという事なのだ。

「引っ込み思案にも程があるよw!
 そんなの、あいちゃん本人に頼めば良かったじゃん!」

亜樹子が川相に掴みかかt…いや、詰め寄った。川相はもごもごと口の中で何か言いながら、おどおどと目を泳がせた。

「やれやれだ。あとは照井の仕事だ。」

(翔太郎)がツカツカと歩み寄って、乱暴に腕を掴み川相を立たせた。

「そうだね。
 メモリに心を奪われた人間には…もう何を言っても無駄だ…。」


フィリップは何を思ってこのセリフを言ったのか…。亜樹子が哀しそうに表情を曇らせた。自分の本音をため込んで、表に出さない2人…フィリップと川相。どうしてもこのままほっとけない。亜樹子は川相を引っ立てて行こうとするを押しとどめた。

「ちょっと待って!私…考えがある!
 だから警察に連れて行くのは待って!!」



ルナジョーカー。フィリップがしゃべっている時のゆったりとした手の動きがフィリップそのもので、川相を引っ立てた時の…なんて言えばいいのかな、動く前にちょっと溜めというか勢いをつけるというか…歩きだす瞬間に僅かに後ろに重心を掛けてから歩きだす動き…というか。そういう所が翔太郎そのものの動きだなぁと。お決まりのポーズとかオーバーアクションで演じ分けるんじゃなくて、そのキャラクターの普段の動きをトレースしてごく自然に演じ分け、見ている人にわからせるって、やっぱり凄いなと思います、高岩さん。
もちろん、コミカルな演技も(笑) 大笑いしちゃうというより、見ていて思わずニヤリとしちゃう。



「遅いわよ!報告書は前日までに!!」

かつては冴子が社長を務めていたディガル・コーポレーションの社長室で若菜が部下を叱責している。
本当にどうしちゃったんだ…若菜姫…。
人が変わったように冷ややかな目をするようになってしまいましたね。

思う様に動けない部下にイライラと舌打ちし、八つ当たりするように「邪魔よ!」と清掃員に向かって掃除用具が積まれたカートを押しやった。

「会議が終わるまでに済ませておきなさい!」

若菜は高圧的に清掃員の女にそう命令すると、部下を引き連れて社長室を出て行った。帽子を目深にかぶり、ぺこぺこと頭を下げていた女はゆっくりを顔を上げ、新社長の背中を鋭い視線で見送った。女の顔は…冴子!
彼女は戦う術を手に入れる為に、プライドもかなぐり捨てて清掃員のふりをして、今は妹が君臨するディガル・コーポレーションに潜り込んだのだ。

若菜の姿が完全に見えなくなった事を確認すると、素早く胸のポケットからカードキーを取り出し、壁に組み込まれた金庫を開けた。そこに保管されていた物は…ナスカのメモリ!

反逆が発覚して前社長が更迭し追放されたのなら、会社のキーは総て取り替えた方が良いんじゃないかと思ったんですけどね。もしかしたらこの壁の金庫は、冴子の私的な物だった可能性もあるのかな。実は誰もあの金庫の存在に気づいてなかったとか…。気にも留めてなかったとか。都合主義過ぎるかな。



亜樹子の考え…。
川相の映画をみんなで手伝って完成させる事。
どう見ても亜樹子に無理矢理駆り出されて集まったという感じです。

照井竜と真倉は、一体亜樹子にどんな弱みを握られてこんな痛ましい扮装をする羽目になっちゃったんでしょうか。断わろうよ、仕事はどうしたんだよ、大丈夫か、風都署。一応、川相はドーパントだし、超常犯罪としてのけうさ範囲なのか…?潜入捜査の一環なのか?
ウォッチャマンもカメラマンとして強制参加させられた模様。みんな自分がなんでこんな事をさせられているのか、不満タラタラな様子。

「おい亜樹子。こりゃ一体どういうつもりだ?」

放心したようにつっ立っていた翔太郎が亜樹子を問い質した。お約束のように亜樹子のスリッパが翔太郎とウォッチャマンの頭に炸裂する。スリッパの文字は「亜樹P」。

川相が監督、亜樹子亜プロデューサー、ウオッチャマンがカメラマン、翔太郎がADで、フィリップはレフ板持って撮影助手?出演者は虹村あい、照井竜、真倉俊…。

「いい?これはね、映画作りを通じた、透君の社会復帰計画なの!
 彼ね、センスはいいと思うんだ。だから、みんなで未完の映画を完成させてあげて、
 ガイアメモリの魔力に打ち勝つ心を作るの!」

ジェシカなんちゃらという7時間以上もの長い映画は、亜樹子の手によって「聖戦士・ジェシカ」という理想の映画尺90分ほどの脚本に纏められた。川相はスケッチブックに「問題ない。内容はとても良くなった。」と書いたけれど。
川相がスケッチブックに書く言葉は、総て本心ではないんじゃないかなぁ。むしろ、本心とは逆の事を書いているような気がして。

亜樹子は川相の言葉をそのまま受け止め、大満足な様子。あい本人も出演しているし、川相も満足していると信じて疑わない。それにしても…これはヒロイック・ファンタジーの決定版?…なのか?主演のあいが、ランボーだったり、ハゲヅラだったり、マリリン・モンローだったり…どんな話なのか皆目見当がつかない…。

だが実は亜樹子には別の思惑があった。名付けて『ラブラブ♡ムービー大作戦』
ろくに人と話せない川相だが、憧れのあいと一緒にこの映画を完成させれば、自分に自信を持つ事が出来て、思いのたけをあいに伝える事が出来るようになるに違いない…!亜樹子はそう考えた。

「ぜってぇーなんねぇ。」

翔太郎が天を仰ぐ。

「何故そんなに余計な世話を焼くんだ?」

フィリップが呆れて尋ねた。亜樹子は口をとがらせてフィリップに詰め寄り

「言いたい事言えない誰かさんみたいな子は!ほっとけないんですぅ!!」

と睨みつけそっぽを向いた。

「だっ…誰の事だい…!?」

フィリップも顔をひきつらせて横を向いた。

 俺たちは「聖戦士・ジェシカ」の完成に全力を注ぐハメになってしまった。
 映画自体は亜樹Pのおかげで内容も実にスッキリした活劇になった。
 なんでそもそも7時間以上も必要だったのかが謎だ。




園咲家―――。

琉兵衛が言った”プレゼント”は、不思議な緑色の輝きを発している。

「これがプレゼント…?なんですの?お父様。」
「有機情報制御器官試作体・ガイアプログレッサー」

この輝きはどこかで…若菜が呟いた。

「これでお前は完璧になれる。
 その為には…あるドーパントの協力が必要だ。
 ようやく見つけたよ…ジーンメモリの力を引き出す事に関しては
 彼は天才だ。」

モニタに映し出されたのは川相透のプロフィールだった。



冴子はL.C.O.G(生体コネクタ設置手術器)を自らの方に打ち込んだ。
これで新たな戦う力を得た。



あいは生来の性格が明るいのか、映画は元気はつらつなヒロイン・ジェシカが活躍するモノに仕上がりそうだ。最初は文句タラタラで渋々協力していた翔太郎達も満足そうだ。だが、一人川相だけが浮かない表情をしている。

「やっぱヒロインはこうでなくちゃ…ね!監督!?」

亜樹子は得意げだったが、川相は暗い顔でぼそりと呟いた。

「違う…。」

川相はディレクターズチェアから立ち上がり、肩を落として撮影現場に背を向けてトボトボ歩きだした。良いよね!?この画!…亜樹子がキンキン叫んでも振り向きもしない。あいが慌てて後を追い、川相の顔を覗き込んで「私、良く撮れてると思うよ?」と笑いかけた。

「違う…あれは違う…。」

川相はただそれだけをブツブツ繰り返す。その時。

「あら?みんなで映画撮影?楽しそうね。」

黒若菜が現れた。
なんかあいの扮装見ながらこう書くと、RPGの的キャラ登場みたい。良くあるSE流れそう。
突然目の前に「フィーリングプリンセス」でおなじみの有名人が現れ、あいは目を輝かせた。しかし、あの可憐な若菜姫はもういない。黒若菜姫はガイアメモリを取り出すと、クレイドール・ドーパントに変身した。

「私といらして、ジーンくん。」

照井とマッキーにみんなの避難を任せ、翔太郎とフィリップはズイと前に出た。

「あら?奇遇ね、来人。」
「若菜さん……いや……姉さん……。」

クレイドールがくっくっと残酷に笑う。

「若菜姫…フィリップの気持ちも考えてやってくれ。
 ……ミュージアムから離れるんだ。」

「不可能よ!そんなの。だって……
 私自身がミュージアムなんだから!

若菜自身がミュージアムとは、一体どういう事なのか…?フィリップは諦めた顔で呟いた。

「……もう……仕方ないんだ。戦うしか…ない。」

2人はに変身した。
「行くぜ。」ゆっくりと手首を回す…翔太郎も複雑な思いを抱えての変身なのだろう。戦いは始まった。だが、やはりミュージアムの幹部・クレイドール、サイクロンジョーカーでは歯が立たない。押され気味の戦いの中、エクストリームメモリが飛んできた。
CJエクストリームにチェンジする!プリズムソード一閃で、クレイドールの身体が宙に舞う。

「これがエクストリームの力!!」

地面に叩きつけられ、泥水にまみれながら、クレイドールは驚愕し叫んだ。サイクロンジョーカーのパワーとは格段に違う!

「クレイドールの能力は見切った。
 プリズムソードは再生能力自体は斬れる。」
「メモリをブレイクしてでも…彼女を止めるぞ。」

泥水の水たまりから立ち上がれずにもがくクレイドールに、プリズムソードを構えたCJエクストリームが近づく。と、その時、あたりに響き渡る哄笑。そびえたつ岩の上に姿を現したのは園咲冴子!!
亜樹子達を避難させた竜も、アクセルに変身して駆けつけた。

「無様ね、若菜。あなたをいたぶりに来たのに、拍子抜け。
 そんな力で欲自分自身がミュージアムだなんてぬかしたものだわ。」

冴子は地面の上でもがく妹を蔑んだ目で見下ろす。

「今見せてあげる。……姉の意地を。」

冴子が掲げたガイアメモリを観て翔太郎は愕然とした。アレは…霧彦のナスカメモリ…!!
冴子はグイッと胸元をはだけ、鎖骨に浮かび上がった生体コネクターにナスカメモリを挿した。

「井坂先生……!」

あんまりだw、冴子さん。それ 霧彦さんのメモリなのに、そんなに切ない声で井坂先生の名を囁くなんて(ノ_;)
これについて、霧彦さんの中の人が自身のブログで妻・冴子への思いを綴っておりました。→こちら

園咲冴子は赤いナスカに変身した。
その動きは早く、CJエクストリームをもってしても追えないほどだった。見かねたアクセルがトライアルにチェンジして、赤いナスカに躍りかかる。速さは五分!2人の超高速の戦いを、CJエクストリームは見守るしかない。やがてトライアルが赤ナスカの背後に回り、動きを封じて叫んだ。

「今だ!左!!」

CJエクストリームがプリズムソードを構えて赤ナスカに斬りかかる。ナスカは光の翼を広げ、そのエネルギーでトライアルと、正面から突っ込んでくるCJエクストリームさえも吹き飛ばした。
さらに赤ナスカは黒い光球を四方に放ち、2人の仮面ライダーが近づくことさえできない。

冴子にはあとがない。鬼神の様な戦いを、高みから見下ろす男がいる。
加頭順。彼はナスカの姿を見て抑揚のない声で呟いた。

「レベル3。」

たしか霧彦さんはレベル2までいったんですっけ。そのパワーに耐えきれず、体力を消耗していったけれど。もしも霧彦さんがナスカメモリの力を使いこなして行ったら、いずれはこの赤ナスカに到達したという事なんでしょうね、きっと。冴子さんが変身したから赤いってわけじゃなくw。

フィリップも驚きを隠せない。

「園咲霧彦の時よりも、遥かに強い!!」



2人の仮面ライダーと2体の仲の悪い姉妹ドーパント。その修羅場に、のこのこ姿を現した亜樹子。アンタ竜に避難させて貰ったんじゃないのかい。
亜樹子は心配そうに戦いを眺めていたが、ある事に気づいて顔色を変えた。
せっかく撮った「聖戦士・ジェシカ」のカメラが、戦場のど真ん中に放置されている!もしも万が一戦いに巻き込まれたら…せっかく川相が撮った映画がパーに!慌ててカメラ回収に行こうとする亜樹子の腕を、止める者がいた。
止めたのは、当の川相本人だった。

「なんで止めるの!?君の大事な映画が、台無しになっちゃうよ!」

激しさを増す戦いのその傍らで、川相はスケッチブックにまた何やら書き始めた。

「あんな画の為に、危険を冒す事は無い。」

川相は「聖戦士・ジェシカ」を気に行っていなかったという、亜樹子にしたら驚愕の事実!

「私が…余計な事をしたから?」(自覚してたんだ ^^;)

川相は首を横に振った。

「みんなで撮るの…厭だった?」

隣ではCJエクストリーム&トライアルvs赤ナスカのナパーム大放出の激戦は続く。
川相は、スケッチブックに書き込んだ彼の気持ちを亜樹子に見せた。

「一人で撮る。ジーンを返して!」

なんでぇぇぇwww!!

亜樹子の背後で、CJエクストリーム&トライアルを巻き込んで大爆発ドーン!
なんだろw、赤ナスカが登場して手に汗握るバトルシーンの筈が、亜樹子&川相のゆるい会話のおかげで、変な温度差が生まれて喜劇にw。

シリアスな展開のはずなのに。園咲家的にはシリアスで核心に迫る展開のはずなのに。
何故こうなったw。
この温度差が生む笑い…好きです(笑)



さて次週。
壮絶な姉妹喧嘩。
そして物凄いドスのきいた若菜姫の「エクストリィィィーム!!」
愛らしい姿のクレイドールが、すっかり大人の雰囲気にw!まさに女帝の貫録。
冴子さんの明日はどっちだ!

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第39話感想

ノラ様、おはようございます。
昨日朝は、集中豪雨に驚かされました。
さては、ウエザーの祟りか(笑)

ダブル>
コミカルオブラートに包まれた、ハードストーリー。
ジーンドーパント、小心者のキャラ変じて、ゴーマニストに変貌を遂げるのか?
冴子VS若菜、史上最大の姉妹喧嘩が次週展開。W、どう裁く?

エピソードタイトルに用いられるアルファベット、残るは幾つか・・・。

こんばんわ、M NOMさん!

このところお天気が極端ですね。本当にウェザーの呪いみたいに。いよいよ梅雨も本番でしょうか。

表面的にはコメディー回の様ですけど、園咲家はかなり緊迫してきましたよね。
あの内向的な青年が手に入れたジーンメモリの力。重要なカギになりそうですね。ここからぐぐーっと革新に迫っていくかと思うとワクワクする半面…やっぱりさびしい。

気になってちょっと調べてみたら、エピソードタイトルのアルファベット、残りは6つでした。
【E】【J】【K】【O】【U】【Z】
数えたら急にさびしくなってきました。あとたった6つですか。
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高岩成二さんのファンです。
仮面ライダー大好きです。
来世は絶対男に生まれ変わってJAEに入って、仮面ライダーを目指します。

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