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大魔神カノン 第6話

小説や漫画を読んだり、ドラマや映画を見たり、そうした時にどうしても登場人物の心情とか行動の裏付けを考えてしまう癖がついているようです。なぜこういうセリフを言ったのか、なぜこういう事をしたのか、この表情にはどのような感情が込められているのか…。この”間”の意味は何なのか。この言葉の裏側にある真意は?…とか。別にそういう風に見ようと意識していないんですけど、どうしてもそうなっちゃう…メンドクサイし、劇中の人物の気持ちに入り込んじゃって無性に泣けてきたり、怒ったりして結構忙しいです。
1回リアルタイムで見た後、場面を思い出して頭の中で反芻して考えるんですよ。あれはどういう事だったんだろう…?と、掃除したり洗濯したりしながら、ず~っと考えてる。熟成時間があるんです(笑)。で、もう一度見ながら、解釈の一つ…と言うつもりでレビュー書いてます。

短大時代に国文学科だったんですが、作品をそういう読み解き方して散々レポート書かされたんですね。現代文学の講義は夏目漱石の「こころ」だったので、そりゃもう鬱々とした”先生”の心情を延々と考えさせられて、辛い半期でございました。他にも遠藤周作の「沈黙」とか「海と毒薬」とか。専攻は平安文学だったので、現代文学はそれ程やってないですが、その数少ない講義で取り上げた作品がなんで暗い作品ばっかりだったんだろう、今考えてみると。
もう随分と昔の経験なのに、一度身体の染み付いた習慣とヤツは、なかなか消えないものですね。それとも、もともとそういう気質を持ってたのかな。よく周りの人間に「考えすぎ」って言われるから。

先週見た時に「あ、カノンも国文科なのかー」と思いましてね。
いやだたそんだけの話ですけど。


居る理由が無くなった職場。仲間たちはそれぞれの仕事に戻り、もう誰もカノンを見ている者はいない。昨夜はもう一度人の優しさを信じてみよう…そう思えたのに、今は自分だけが別の空間に隔てられているような寂しくみじめな気持でいる。目の前にいる丸山の背中がこんなにも遠い。

「スイマセン。」

カノンは笑顔を作り、努めて明るく丸山に話しかけた。

「じゃあ…また、明日。」
「ごめんね、申し訳ない。」

お疲れ様でした…と職場を後にするカノンを、丸山は小さなため息で見送った。
カノンは直ぐには帰らず、レストランの裏の壁に寄りかかり、ひとり空を見上げた。

こんな時、大抵は思い過ごしって事が多いですよね。皆が自分にそっけないような気がする…って。
ばっちゃが教えてくれて、カノンが信じてきたもの。それは人としてとっても正しくて美しい事だけれど、都会にあっては、丸山が言った様に「少女マンガの主人公みたいにピュア」と言う事になるんですね。「少女マンガの主人公」ってのはつまり、「現実にはありえねー」って言ってるのと同じです。ヒドイ言い方をすれば普通じゃない…と。それはカノンも実は多少自覚していたんじゃないかと思うんですよね…。自分が間違っているとは思わないけれど、この街には溶け込めていないという事。カノン視点で言えば「この街はカノンの生き方を受け入れてくれない」と言う事。

丸山に「少女マンガの主人公みたいにピュア」と言われて、ああ、やっぱりそういう風に見られるんだ…と思ったかもしれないし、やはり丸山もカノンの生き方を受け入れてくれないこの街の人間の一人なのかもしれないというさびしさと。そこへ登場した深津かなめの仕打ちに手酷く傷ついて、すっかりネガティブ思考になってましたもんね。

丸山はカノンが出勤するのを待っていたかもしれない。でもその日は人手が足りなくて忙しくて、偶々前に一緒のシフトだった子の都合がついたから、やむを得ずカノン抜きのシフトを組んだのかもしれない。仕事ですもんね。カノン一人の為に仕事を滞らせるわけにはいかないですよ。丸山はフロアチーフで責任もあるし。
それでもやっぱり、カノンに連絡し忘れたのは、若干の苦手意識が生まれてしまったからなのだろうな…と、丸山の表情を見ていると感じます。「悪い人じゃないけど…面倒臭いかも人かも」って。

カノンと丸山さんを見てると、なんか「白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき」と言う狂歌が頭に浮かぶんですよね。歌の意味じゃなくて「ああ、そういう事もあるかもなー」と。余計にわかりにくくなっちゃったかな。品行方正で礼儀正しく心身共に美しい人は誰がどう見ても素晴らしいんだけど、傍にいると自分の低俗な部分や愚鈍さを暗に責められているようで居心地悪い…というか、隙が無さ過ぎて息が詰まるというか。ちょっとくらい不真面目で抜けてる部分があった方が親しみが持てる様な気がする。もちろん人としての道を外れない範囲で。



「ええ?!ただリサイタルやっただけで返ってきちまったのかい!?」

「だいちゃん」にも落ち込んでいる男が一人。歌でカノンの心を開かせようと、トモスケを伴ってカノンの大学に乗り込んだはいいが、集まってきた学生たちが喜んでリクエストなんかするもんだから、つい調子に乗って盛り上がり、肝心のカノンとは言葉さえも交わさずに逃げられてしまった。目があったとたんに、クルリと踵を返して、一目散に走り去って行ったカノン…。

「よっぽど嫌われてんのかねぇ」
「…俺…何しだんだべ…?ぜんっぜんわがんねハァ…。」

これほどカノンに拒絶される理由が見つからずに、タイヘイは途方に暮れてため息をついた。静かな店内に、ハシタカとサワモリがいない事に築いたトモスケが、2人の所在を尋ねた。

「朝からずーっと見回りに行ってるよ。」

オタキ婆が心配そうに顔を顰めながら言った。特にハシタカは、昨夜のバッタタマシキの一件の時に不在だった事を申し訳ないと感じたのか、その分も取り戻したいと一生懸命になっているようだ。



そのハシタカは、高い鉄塔の上に立ち、油断なく視線を四方に飛ばしていた。偵察に行っていたカザハナがイパダダを見つけて、ハシタカに知らせに来た。直ぐにオンバケ体になって、カザハナが示したビルの屋上に向かって滑空して行った。
頭部についた翼がシレーヌみたいでカッコいいです、ハーさん!

ビルの屋上ではイパダダが人を襲っている。既に一人、犠牲になったようだ。もう一人の首を締め上げて息の根を止めようとするイパダダの頭上を、ハシタカがかすめる。イパダダは屋上の縁に立つと、ニヤリと厭な笑いを浮かべて両手を広げ、そのまま後ろ向きに落下していった。
ちょっと待って、これ身体は幸太郎!…って書くと電王みたいですけど(名前も被ってるし)、イパダダに乗り移られていても身体は幸太郎なワケですから、この高さから地面に叩きつけられたら死んじゃいます。
ハシタカは慌てて後に続いて急降下した。イパダダは仰向けに落下しながら、口からタマシキを吐きだした。

今週の ビックリドッキリメカ タマシキは蝙蝠ですね!先週喰ってたから、次は蝙蝠だと思ってましたが。しかも2匹!1匹はハシタカにけしかけ、もう1匹はパラシュートがわりに。うまく着地したイパダダは、後をタマシキにまかせて逃げて行った。両足を掴まれて必死に羽ばたく蝙蝠タマシキが可愛い。

可愛いとか言ってる場合じゃないですね、ハシタカvsコウモリタマシキーズの空中戦が物凄く迫力とスピード感があって、思わず息を止めて見入ってしまいました。
一匹は仕留めたが、もう一匹に組みつかれ苦戦の末にハシタカはようようタマシキを片付けた。だが、彼女自身も重傷を負い、空中で意識を失った身体は地面に向かって墜落していく…。

駆けつけてきたサワモリが、地上でハシタカの身体を受け止めた。トモスケも心配そうに走ってきて声を掛けた。意識を取り戻したハシタカをサワモリが愛おしそうに抱きしめ、ハシタカもホッとしたようにサワモリに身体を預ける。2人の世界に入っていけないトモスケが、少し離れた所で所在なさげに呟いた。

「俺もいるんだけど。」

そうかサワモリとハシタカは恋人同士なのかー。サワモリのナイトっぷりが素敵ですね。本当にハシタカを大切に想っているみたいだし、ハシタカはサワモリを頼りにしている。このシーンはキュンとする所ですか。
私はやっぱりタイヘイとイケチヨ姐さんのやり取りが好きです。恋人同士じゃないけど、たぶん。でもあんな関係が好き。
そして、どこ行ってもオミソなトモスケが愛おしいです(笑)ムツゴロウさんになっちゃう。



職場を後にしたカノンは、どこか懐かしい匂いのする下町を一人彷徨い歩いた。
素敵な町並みですねぇ。昔懐かしい家並み…人通りが無いのが象徴的出るよね。カノンがばっちゃから教わった温かいもの。義理だとか人情だとか人と人との繋がりとか、そういうものは昔、日本にはそこら中に当たり前にあったものなんですよね。カノンが歩いた家並みが、そういう古き日本の温もりの象徴だとするなら、人はそれを忘れてしまった…と言う事なのかな、と思いました。唯一登場した雨宿りする女の子のように、時々思い出す人間がいたとしても、それを表に見せず、何も言わず、そこに留まらずに通り過ぎていくだけなのか…。

町の片隅に、忘れ去られたように積み上げられた、懐かしい物達。
カノンの脳裏に、死の床に伏した祖母の言葉が甦る。

「カノンがいい子でおがるど、ばあちゃん、ずーっと見守っておるからのぅ。」

手を握り締め、ピッタリと寄り添って離れないカノンに祖母はそう言った。
(おがる…は山形の方言で「成長する」とか「大きくなる」と言う意味らしいです。)

「ばあちゃん、ごめんね。あたし…くたびれちゃった…。」



「だいちゃん」では、いつまでもグダグダしているタイヘイに、オタキ婆の一喝が飛んだ。タイヘイが気を取り直して、もう一度カノンにアタックしてみるか…と立ち上がったその時、傷ついたハシタカを抱きかかえたサワモリ…とトモスケが帰ってきた。イパダダの力は増している。傷つきながらも戦っている仲間を見て、タイヘイは複雑な表情を浮かべた。



アパートに帰ったカノンは考え悩み、結論を出した。
ベッドの傍らの水槽にいるミドリガメにそっと話しかける。

「ドリちゃん…あたし、生き方変えてみる。他人と関わるとヤな事ばっかなんだもん。
 だから…今までみたいに関わるの、止めてみる。」

明かりの消えた部屋の片隅で、ブチンコが哀しそうにそれを聞いていた。



ひっそりと静かになった「だいちゃん」で、タイヘイはジュウゾウ爺に電話を掛けた。大怪我を負ってまでイパダダと戦うハシタカを見て、自分だけが何もせずにいる事が堪らなくなったのだ。俺もイパダダと戦いたい…カノンが泣いた理由はまだわからないが、「今はそれよりも…」と言いかけたタイヘイに、ジュウゾウ爺の大雷が落ちた。(本当に外は雷雨と言う演出!!)

「わしがおめぇに与えた秘密の任務はな、サワモリ達の戦いと
 お~んなじぐらい重要なんだわ!!
 だからな、おめぇはあの娘っ子の涙の訳を、聞き出すことに専念しろ。
 
 わーったかw!!

承知の助…タイヘイは電話を切った。気持ちは焦るが今は目の前の任務を完了するしかない。
戸口でガタンガタンと音がする。戸を開けると意気消沈したブチンコが入ってきた。
ブチンコからカノンの哀しい決意を聞き、タイヘイは顔を曇らせた。



翌日、カノンはドリちゃんに行ってきますと声をかけて家を出た。アパートの、道を挟んだ生垣の陰にはタイヘイの姿があった。またいつものように突撃するか…と思いきや、ようやく学習したようで、少し離れた所をスクーターを押しながらそっとついて行く。

道を急ぐカノンの目の前で、子供をおんぶした妊婦さんが、持っていたオレンジの袋を落として道にぶちまけてしまった。咄嗟に、拾うのを手伝おうと足が前に出たが、カノンはその場に立ち尽くしてしまった。もう、人には関わらない…。そう決めたんだっけ。妊婦さんは、大きなお腹を抱えて難儀そうにオレンジを拾い始めた。どうしよう…。カノンは躊躇った。「もう関わらない」と決めた自分と、「手助けしなくちゃ」と思う自分が、カノンの心の中でせめぎ合っている。

しばらくそこに立ち尽くして妊婦さんを眺めている様な、そんなシーンでしたけど、きっと実際は一瞬の葛藤だったんだろうな。でなきゃ不審すぎる(笑)カノンの葛藤と苦悩を描くために時間を取ったのかも。

バスが来た。あれに乗らなければ。カノンはオレンジを拾う妊婦さんとバスに交互に視線を走らせ、振り切る様にバス停に向かって駆けて行った。
飛び乗ったバスの窓から、オレンジを拾うのを助けるあの変な男の姿が見える。カノンの心がジワリと重くなった。

タイヘイは、妊婦さんにオレンジを拾ってあげながら、カノンを乗せて走り去って行くバスを不服そうに見送った。



バスを降り、大学に向かって歩くカノンの横にスクーターを止め、タイヘイは憤りをぶつけた。

「何で知らんぷりするんよ!!妊婦さんほったらかして行くとはよう…」

突然怒鳴りつけられて、驚きの表情を浮かべたが、カノンはすぐさまウンザリしたようにため息をついて、タイヘイを無視して歩きだした。

「んでいいだか?!人としていいんだべか!!

心の綺麗な子だと思っていたのによ!カノンに背中にぶつくさと不満をぶつけるタイヘイ。カノンは堪らなくなって振り向いた。

「なんなのそれ!私の事知りもしないくせに!!」

タイヘイの言葉など聞く耳持たず、もう近づいてこないで!と声を荒げた。

「今度こそ警察呼びますからね!!」
 
「勝手に呼べや!!このスカポンタン!!

売り言葉に書い言葉で、涙の理由を聞きだすどころか喧嘩をしてしまった。
頭を抱えても後の祭り。



「んでいいんだか!?人としていいんだべか!?」

タイヘイの言葉と真剣な瞳がカノンを責める。でも綺麗事だけじゃこの街では辛いだけじゃないの。カノンは脳裏に浮かんだタイヘイを振り切る様にイライラとため息をついた。

その頃タイヘイは、反省していた。(反省猿みたい…笑)

誰とも言葉を交わさずに講義を受け、一人で昼食をとるために学食へ向かったカノンは、学食の前でうろうろとカノンを待ちかまえるタイヘイの姿を見つけた。(こんな不審な男を見逃すとは、なんて心の広い大学(笑))カノンは見つからないようにそーっとその場を離れ、廊下の片隅でサンドイッチをかじった。
午後の講義を終え外に出ると、タイヘイはまだ根気よく待っていた。カノンは別の入り口から大学の外に出た。あの男はなんであんなに一生懸命自分に構うんだろう…。

ドリちゃんのえさを買うためにショッピングセンターにやってきたカノンは、女性の叫び声を聞いた。驚いて振り返ると、駐輪場に自転車止めようとして横にすらりと並んだ自転車を将棋倒しにしてしまった女性が、大慌てで連鎖を止めようとしている。ちょうど通りかかった3人の女子高生が、急いで駆け寄り自転車が倒れるのを食い止めた。「ありがとうね、ありがとう!」お礼を言う女性に、「だいじょぶ、だいじょぶ」と手を振って笑顔で立ち去って行った。
ふと垣間見た、都会での掛け値なしの思いやり。カノンの胸が後ろめたさでチリチリ痛む。

ドリちゃんの餌を買っている間に、タイヘイがショッピングセンターにやってきた。そう言えばブチンコが聞いてたんだっけ、カノンがカメの餌を買うって事。
カノンはタイヘイの姿を見つけて逃げ始めた。後を追うタイヘイ。



広い公園の半円状の野外舞台の所まで来てカノンを見失い、タイヘイは息を切らせて座りこんだ。ぼんやりと目の前に広がる景色を眺めながら、幼い頃のカノンのあどけない笑顔を思い出す。

「変わっちまったのかなぁ…。もうあん時のカノンちゃんじゃねぇんだべか…。」

 タイヘイが追跡を諦めて座り込んだのを確認して、カノンは野外舞台裏で立ち上がったとたん、彼女の耳に歌が届いた。タイヘイが歌うその歌は、街にあふれる「TO THE TOP」じゃない。ばあちゃんが教えてくれた祈り歌だ。カノンはそっと手すりの隙間からタイヘイを覗った。この男はなぜこの歌を知っているんだろう。

その時。
乱暴な声が聞こえ、犬の散歩をしている男性に因縁をつけて絡む2人の学生が現れた。タイヘイは立ち上がり、躊躇うことなく真っ直ぐに学生たちの元に歩み寄った。

「おーい。やめろって。」
「何だ?てめぇ」
「やるか?こるぁ!」

学生たちは、突然口を挟んできた変な男に矛先を向けた。

「やんねって。オンバケは人様さ恩返しするために生まれてきたんだからよ。」
「かっこつけてんじゃねぇぞ!!」

一人がタイヘイに殴りかかった。それをきっかけに2人がかりで殴る蹴るの暴行を始める。それどもタイヘイはニコニコ笑ってやられるまま、手を出そうともしない。次第に薄気味悪くなってきた学生たちは、逃げるように走り去ってしまった。
タイヘイは草っ原に大の字に転がって空を見上げた。

「風が沁みるなぁ…」

この男は、なぜ平気なんだろう。人の悪意を全部受け止めて、それでも平気でどうしてニコニコ笑っていられるんだろう。怖くないんだろうか。躊躇いは無いんだろうか。自分はこんなにも心が折れてしまったというのに…。でも。
カノンは恐る恐るタイヘイに近づき、おずおずとハンカチを差し出した。

「大丈夫…ですか?」

タイヘイはハンカチの主がカノンだと気づいて、不思議そうに見上げた。

「あれ…なんでだ?」

人と関わるのは、止めたんじゃないのか…?カノンは躊躇いがちに目を伏せ、少し考えた後、タイヘイを見て微笑んだ。それを見て、タイヘイも嬉しそうに笑った。
やっぱりこういう風にしか生きられない。人と関わらないと決めて妊婦さんを見捨てた時、鉛を呑んだように心が重くなった。まったく面識のない女性の為に自転車を食い止めた女の子たちを見て、後ろめたさに心が痛くなった。けれど、今はこんなにも心が軽い。

「はぁ…だげどいがったぁ…。
 ずぅーっと話しだがったんだす。十年何年ぶりに会えでよ。」

カノンは初めて、この男と幼い頃に1度会った事があるのだという事を知った。だから祈り歌を知っていたのだ。

「あれ、いい歌だな。オレ、大好きなんだ。」

「じゃあ、どうしてあんな事を言ったんですか?
 あの歌は、別に誰が歌ってもいいなんて…。だからあたし…。」

カノンは、タイヘイにすべてを話した。幸太郎に歌を奪われてしまった事を。
だから、あの時カノンは泣いたのか。ようやく涙の理由を知ったタイヘイ。
カノンはこれまで色々と誤解をしていた事を詫びた。
タイヘイはこうして話が出来たからいいと笑った。

「ああ、んだ、一緒にラーメン食っで帰んねが?」

カノンは笑って頷いた。



反射する光というのがカノンの心の揺れを表しているんでしょうか、所々の肝心な所で象徴的に使われておりました。人と関わらない…と決めたとたんにその決心を試す様な場面に遭遇したり、都会の人情を垣間見たり、それにタイヘイの「人としていいのか!?」という言葉。あれは刺さりますね。カノンでなくとも刺さります。カノンを見始めてから、なんだか私自身も少しの勇気を持てるようになったような気がします。我が身を振り返る様になったというか。道のど真ん中に落ちているゴミを拾ったり、商品の山を崩して落としてしまった人を手伝って、散らばった物を拾ったりと、本当に小さな事ですけど、今まで恥ずかしいと見過ごしてきた事に足を止める、ほんのちょっぴりの勇気が持てるようになりました。

何はともあれ、タイヘイへの誤解も解けましたし、ラーメンって事はタイヘイはカノンを「だいちゃん」に連れてくのだろうし、そうすると他のオンバケたちとも関わってくる事になるんですね。
カノンの涙の理由を知ったタイヘイは、来週、行動を起こすみたいだし、いよいよ物語が動き出しました。

幸太郎が祈り歌を奪ったという事を知ったタイヘイはなんとかしようとして0℃に近づく…という事は、イパダダにも近づくって事になりますね。いつ頃イパダダの依代が幸太郎だと気づくんでしょうね。



余談。
思いだしたんですが、ビルの屋上から仰向けに落ちるカット、正面向いてますけど吹き替えですよね。幸太郎より顔が長かったような気がする。白塗りだし一瞬だからハッキリわからないですけど。











 
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そこらの青春群像劇以上の青臭さが、やきもきやもどかしさの原因かもしれませんね。みんな、スマートにできない不器用な感じこそが大魔神カノンの個性です。オタキさんもジュウゾウさんも、年長者なのに口下手そう・・・。きっと、タイヘイはトドロキです。ザンキさんや猛士年長者がいれば、展開はまた違う方に転がるはず。(話も変わっちゃいますけど。)

今回も、ゆったりながらカノンの描写が丁寧でしたね~。さまよっているシーンに心象が描写されてます。(気丈な人ならば、カノンの打たれ弱さにイライラしてしまうかもしれません。ここも評価に関わるポイントかも。)ばあちゃんに泣き言まで言って、ほんとに可哀想でした。公式サイトにてぽつりと語られていますが、カノンもタイヘイも純粋すぎるとこが良くも悪くもです。一時のカノンのように人との関わりを絶つことを考えるのも、タイヘイのように傷つけられても人への関わりをやめないのも、どちらもその人の生き方です。(仮面ライダークウガ「彷徨」の回に出てきた「悩めばいいんだよ」という台詞が思い出されます。)その生き方をとった結果は、・・・ドラマで語ってくれるはず。

仔細で解り良い考察まであるレポ、ありがとうございます。結構、見逃したりスルーしてるシーンがあったことがわかって参考になりました。

こんばんわ、 syn_syn さん!

>スマートにできない不器用な感じこそが大魔神カノンの個性です。

まさにその通りですよね。登場する人物が皆、シンプルで真っ直ぐで、土の匂いがする。不器用な優しさとか、純粋な思いとか。だからなのかな、言葉の一つ一つが、真っ直ぐにダイレクトに胸に響いてきます。タイヘイの「人としていいんだべか!」はズンときましたよー。思わず自分を振り返って反省しちゃったり(笑)
幸太郎の”悪意”もとても判りやすいですよね。
そう言う意味ではカノンってとってもわかりやすい作品だと思いますし、日々の生活の中で忘れかけている大切な物を思い起こさせてくれます。

特撮雑誌を見ると、他にもたくさんのオンバケが登場しそうなので、その中にはザンキさんやイブキさんやザンキさんの様なオンバケもいるかもしれませんね。そう言えばタイムレンジャーでタイムイエロー=ドモンを演じてらした和泉宗兵さんがオンバケとしてご出演するそうなので、どんなキャラを演じられるのかが楽しみです。

挫折した時に、カノンになるかタイヘイになるか、どちらかに分かれるかも。私は弱い人間なのでカノンになりそうです。でも、そんな時にタイヘイの様な人間が傍にいてくれたら、また立ち上がれるような気がします。

タイヘイ、カノンの涙の理由を知って「だったらその原因を取り除けばいいじゃん」と単純に考えて、即行動を起こしそうですね>来週。

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路地裏のノラ

Author:路地裏のノラ
高岩成二さんのファンです。
仮面ライダー大好きです。
来世は絶対男に生まれ変わってJAEに入って、仮面ライダーを目指します。

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