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仮面ライダーW 第26話 『Pの遊戯/亜樹子オン・ザ・ラン』

「人形の声を聞いて?」

抱きしめた人形からリコの声が聞こえる。亜樹子は怒りに震えながら堀之内に詰め寄った。
自分の娘の人形を復讐の道具にする堀之内が、亜樹子はどうしても許せなかった。あんな小さな子を悲しませて…!!胸倉を掴んで叫ぶ亜樹子の手を振り払い、堀之内は「何の話だ!」と睨みつけた。

「娘さん…アタシに人形を取り返してって頼みに来たのよ!!」
「嘘をつくな!!」
「本当よ!!あなた…自分の娘を愛してないんでしょ!!
 だから娘の事何もわかってないのよ!!!


その言葉を聞いた途端、堀之内は形相を変えた。亜樹子以上に憤怒の表情を浮かべ、力任せに亜樹子を突き飛ばすとパペティアのガイアメモリを顎の下の生体コネクターに突き立てた。
「自分の娘を愛していない」その言葉が引き金となり、怒りに身を任せ襲いかかってくる堀之内を亜樹子は、身じろぎもせずに正面からギッと睨みつけた。

亜樹子の中にはおやっさんの血が流れているんだな…と思ったシーンでした。亜樹子、あの真っ直ぐな揺るがない眼差しがカッコ良かったです。本当に。


亜樹子の睨みに一瞬たじろぎ、足をとめたパペティア・ドーパントは、しかし直ぐに気を取り直して再び亜樹子に殴りかかろうとした。亜樹子の背後から撃ち出されたルナトリガーの自在弾が彼女の身体を避けてドーパントに着弾する。吹っ飛ばされたドーパントはなおも怒りの咆哮を上げた。その時。

「ウェザー!」

突然雷鳴とともに黒雲が立ち込め、辺りは深い霧に包まれた。それは一瞬の出来事。霧が晴れた時にはパペティア・ドーパント…堀之内の姿は跡形もなく消えていた。

亜樹子は横たわる人形を哀しそうにそっと抱きしめ、必ず私が助けてあげるから…そう約束した。



一方、堀之内はドーパントの姿のまま、井坂内科医院の診察台の上で目を覚ました。ここはどこだ…?戸惑う堀之内に、井坂深紅郎がここはドーパント専門の病院だと告げた。
井坂は今、新しい治療法を試そうとしていると言った。その為に、パペティアのメモリを研究させて欲しい…と。
その為に井坂は堀之内を助けたのだった。

「私は操っていた人形を失ってしまった…。お役には立てんよ。」

堀之内はどこか寂しそうにそう言った。しかし井坂は蛇の様な薄ら笑いを浮かべると、「ご心配なく」と、傍らに置かれたモニタを指差した。

「代わりを用意してあります。」

モニタには、待合室で不安げに視線を泳がせる園崎若菜の姿が映し出されていた。

「彼女を操り人形にしてください…。あなたの愛を否定した連中に…罰を与える為に。」

私の娘への愛を否定した奴ら…堀之内の脳裏に亜樹子の言葉が甦る。
アナタハ ジブンノ ムスメヲ アイシテイナインデショ・・・!
堀之内の胸に再び身を焦がすような怒りと憎しみと、そして悲しみが込み上げる。


先週までのどこかコミカルな様相とは一変、鳴海壮吉の忘れ形見、探偵・鳴海亜樹子が前面に押し出された今週の。冬の劇場版とTVシリーズがリンクしているのなら、亜樹子は既に父の死を受け入れているんですよね。父と娘。亜樹子にはそこに何か特別な思いがあったのか、自分の娘を悲しませる堀之内に対する亜樹子の怒りは大きいようです。

ああ、それにしてもOPのの後姿は放送開始から半年たってもやっぱり見惚れてしまうな。
「リコちゃん…今頃どうしているんだろ…」

リコが初めてこの事務所に現れた時に座っていた赤い革張りのソファには、今は人形が座っている。亜樹子は哀しそうにそれを眺め、ぽつりと呟いた。いつもとは変わらないはずの事務所の中も、亜樹子一人が元気ないだけでまるで通夜のようにどんよりと静かだ。

「おい、亜樹子。いつまで人形とにらめっこしてるんだよ。」

居た堪れなくなった翔太郎が立ち上がり、そんなことやったって何も起こンねェ…と、人形の頭にポンと手を乗せた。

「ほっといてよォ!」

そのとたんに人形がしゃべった!!戦いて飛び退く翔太郎。「やっぱり?」と駆け寄る亜樹子。その人形の頭の上に、ぴょんと飛び乗った緑色のカエル型ガジェット。コミカルに身体を揺らしながら、リコの声で「ほっといてよ」を繰り返す。(可愛すぎる!)人形がしゃべったんじゃないのか…あからさまにガッカリする亜樹子。その時ガレージからフィリップが顔を出し、ガジェットを見つけてホッとしたように笑った。
完成したガジェットは、録音した声をあらゆる音声に変換できる物らしい。

それはそれで面白そうなんですけど、これまでのスパイダーショックとかバットショットとかスタッグフォンとかに比べると、「で、それはどんな使い道があるの?」という感じですが(笑)
翔太郎もなんとなく「へぇ~」としか言いようがないような、微妙な反応です。

フィリップは本体からギジメモリを抜くと「何かしゃべってよ」と亜樹子に向けた。いつもなら面白がって大喜びするところなのに、亜樹子は少しイライラしたように「やめてよ、今そんな気分じゃないし」と横を向いた。

「はい貰った♪」

フィリップは不機嫌そうな亜樹子を一向に気にする様子もなく、再びギジメモリを本体に差し込んで背中のスイッチを押した。すると、たった今亜樹子がしゃべったセリフが、そのまま翔太郎の声に変換されて再生されたのだ!
新ガジェット・フロッグポッドは、翔太郎の声でピョンピョンと跳ねまわり、人形の膝の上に落ち着いた。
つまらなそうにその様子を眺めていた亜樹子の脳裏に、突然忘れていた記憶が甦ってきた。
少女の肩から下げられた大きなカエルのポシェット…。
オネエチャン ニンギョウト オハナシデキルノ?

「あ…!アタシ、前にも会ってたんだ!!」
「会ってた?って…誰に?」
「リコちゃんよ!堀之内の娘!それに…この人形にも…!!」

亜樹子が大阪から出てきてすぐの頃、公園にかかった小さな陸橋の上で泣いている少女を見つけて声を掛けたのだ。その少女がリコだ。橋の下を覗き込むと、リコの背丈ほどもある大きな人形が落ちていた。
亜樹子はその人形を拾い上げ、リコの前でまるで人間にするように話しかけて見せたのだった。

「お怪我した?どっか痛いとこある?…あ、そっかー!全然大丈夫かァ?!」

リコはそんな亜樹子を羨望の目で見つめ、「お姉ちゃん、お人形とお話が出来るの!?」と聞いてきた。もちろんそんなことは出来ないけれど、亜樹子は泣いていたリコを元気づける為に、笑顔で「うん」と答えた。

「ちゃんとお人形の声を聞こうとすれば、きっとあなたにもお話してくれるわよ?」
「すごーい!!お姉ちゃんって、魔法使い?」

リコはようやく可愛らしい笑顔になり、キラキラした目で亜樹子を見上げた。
その時に、亜樹子はリコに確かこう言ったのだ。

「ううん、お姉ちゃんはね、探偵よ。はい。
 もし何か困ったことがあったら、ここに来て?」

そう言って名刺を人形のポケットに差し込んだ…。

「そっか…だからあの子、アタシの所に…!!」

亜樹子は人形を抱き締めると、翔太郎の声にも応えずに事務所を飛び出して行った。



人形を抱え、亜樹子は最初にリコに出会って言葉を交わしたベンチにやって来た。

「…そう簡単に会えるわけないか…」

ここに来ればリコに会えるんじゃないか…亜樹子は一縷の望みを持ってここまでやって来たのだが、そこにはリコの姿は無い。落胆のため息をついてベンチに腰を下ろし、人形を傍らに横たえた。すると、背後から「お姉ちゃん」とリコの声がする。慌てて振り向くと、リコが隣のベンチにチョコンと腰を掛けて亜樹子を見つめていた。

「あぁ…良かったァ!ここに来ればまた会える気がしてたんだ!!」

安堵したようにリコに駆け寄り、亜樹子はリコの小さな体を抱きしめた。
もう大丈夫よ。お姉ちゃんが守ってあげるから…。しかし、リコはただあの言葉を繰り返すだけだった。

「人形の声を聞いて。」

亜樹子は「リコちゃんこそ聞いて!」と顔を覗き込み、リコの父がドーパントという悪い怪物になってしまった事、一緒にいるとリコが危険であるという事を話して聞かせた。それでも、リコはひたすらに同じ言葉を繰り返す。

「聞いて?人形の声…。」
「人形なら取り戻したよ、ほら、あそこに…。」

亜樹子が指差した先に、人形は無かった。確かにあそこに横たえておいた筈なのに!!もしや堀之内が再び…!!不安げに立ち上がった亜樹子は、リコの身を守る為に彼女を警察に保護してもらおうと心に決めたようだ。「お巡りさんの所へ行こう!」と促す亜樹子に、リコは一生懸命訴える。

「聞いて聞いて!お姉ちゃん、人形の声を聞いて!」

今は人形よりあなたの安全の方が大事…そう言い聞かせても「人形!人形!」とその一点張りのリコに、亜樹子はため息をついて、もしかして以前あった時に亜樹子が言った「人形と話が出来る」という話の事を言っているの?と尋ねた。嬉しそうにコクコクと頷くリコ。亜樹子は罰が悪そうに「あれはね、お芝居だったの」と告白した。
たちまちリコの笑みが消える。

「泣いているあなたを笑わせたくて。本当は声なんか聞こえてない。
 だって人形は人形だもの!

リコは泣きだしそうな顔で亜樹子の手を振り払い駆けだした。慌てて後を追おうとする亜樹子を、心配してやって来た翔太郎が呼びとめた。「また逃げたの」と翔太郎に顔を向けたほんの一瞬、リコから目が離れ、再び視線を戻した時には、またもやリコの姿は消えていた。ふと見ると消えていた人形が、再びもとの場所に戻っている。
茫然と人形を見つめる亜樹子の耳にリコの声が甦る。

「聞いて聞いて、お姉ちゃん、人形の話を聞いて。人形!人形!!人形!!!」

込み上げてくる怒り。こんなに心配しているのに!亜樹子は人形を無造作にベンチから払い落してしまった。

「何が人形よ!!」
「おい、いいのかよ…。」

その時亜樹子の携帯が鳴った。亜樹子は翔太郎の声には応えず、不機嫌に携帯を取り出すと電話口に出た。
電話は照井竜からだった。

「所長。居間から来てくれないか。大事な話がある。」



井坂医院、小さな街の診療所だと思ったら、中は意外と広いんですね。これはちょっとした病院のよう。もしかして世を忍ぶ仮の診療所の地下に、秘密の研究所でも作っていたんでしょうか。

井坂の後をついて病院の廊下を何処へか急ぐ若菜。井坂は振り向きもせずに「預かっていたドライバーを返します」と若菜にクレイドールドライバーを手渡した。

「では早速ドーパントになって下さい。」
「え?でも昨日はその必要は無いって…!!」

驚いて井坂に異論を唱える若菜の傍らから、見慣れないドーパントが現れて「黙れ!」と若菜を怒鳴りつけた。

「誰なの!?」

眉を顰めて怪訝そうに問いかける若菜には構わずに、パペティアドーパントは人形繰りの能力で若菜を絡め取った。たちまち若菜の意思は消え、彼女はパペティアドーパントの操り人形と化してしまった!

「素晴らしい…。」

井坂はそう言い残すと、自分の実験結果に満足げに冷酷な笑みを浮かべて立ち去っていった。



照井竜に呼び出され、亜樹子と翔太郎は堀之内の自宅にやって来た。玄関先で立ち番をしていた真倉刑事は、また邪魔しにきやがって…と、翔太郎に突っかかろうとして2人が照井竜に呼ばれたと知り、すごすごと引き下がった。中から出てきた照井竜は、何の前置きもなく調査で明らかになった堀之内の身上を2人に告げた。

堀之内は妻を病気で失くして以来、娘と二人きりで暮らしていたらしい。家の中は荒み、乱雑な仕事机の上には空になった酒瓶が数本転がっていた。亜樹子は思わず言葉を失った。こんなところでリコは…!

「1か月前までは。」

え…?亜樹子は竜が何を言っているのかわからないという表情で聞き返した。

「堀之内の娘リカコは…一か月前、交通事故で死んでいる。 」
「なんだって?!」

部屋の中を見渡していた翔太郎が、驚いて竜を振り返る。
死んでいる?!そんなバカな。亜樹子は震える声で竜にくってかかった。私は昨日から何度も何度もリコに会っている。ついさっきだって一緒に居たのだから…!!

「あれを見ろ。」

竜は堀之内の仕事机の後ろを指差し、静かに言った。
そこには、小さな骨壷や位牌とともにリカコの遺影が置かれていた。

  平成22年2月4日没 俗名 堀之内里香子 享年6歳

「嘘……。」

亜樹子は目の前にある信じ難い事実に愕然と立ち尽くした。心が里香子の死を受け入れられないでいる…そんな風に見える。それでは、何度も何度も亜樹子の前に姿を現した、あの女の子は一体…?!
身体が震える。呼吸が早くなる。真っ白になった頭の中に竜の声が流れ込んでくる。

「堀之内の娘は、もうここの世にいない。
 これ以上所長が心配する事は何もないんだ。」

堀之内は娘を利用して復讐をしているのではない。亜樹子が助けたいと思っていた娘は、もうとっくにこの世にはいないのだ。竜は竜なりに亜樹子の事を気にかけていたのだろう。でなきゃわざわざこんな所まで呼び出してまで事実を伝えたりしない。事実を事実としてしっかりと認識させる事、それが竜なりの優しさなのかもしれない。

「照井…。」

翔太郎には竜の優しさが見えたのだろう。しかし亜樹子は動揺し自分自身を納得させる答えを探すのに精一杯だった。必死の形相で竜にしがみ付き、ヒステリックに叫んだ。

「じゃあ…あの女の子は!?リコちゃんは誰なの!?」
「リコという名には心当たりがある。これを見ろ」

竜は1枚のディスクを再生した。
映像には、誕生日プレゼントの大きな人形を娘に手渡す堀之内と、それを嬉しそうに受け取る娘里香子が映し出されている。「パパありがとう!」可愛い声でお礼を言う里香子を、堀之内は愛おしそうに抱きしめる。2人とも幸せそうだった…。堀之内がどれほど娘を愛していたか、それを知るには十分だった。

 「お名前なんにする?」
 「じゃあ…里香子の妹だからぁ…リコ!!」


リコ…というのは、里香子の愛称ではなく、人形の名前だったのだ。

「所長、君は疲れている。…休んだ方がいい。」

人形が意思を持って動くはずはない。それにその少女を見たのは亜樹子ただ一人なのだ。竜は亜樹子の幻覚なのだろうと思ったようだ。しかし、亜樹子はそうは思わなかった。

 お姉ちゃん、お姉ちゃん…人形の声を聞いて…!

「もしかして…私の目の前に現れたリコちゃんは…あの人形自身だったのかも!
 そうよ!そうに違いないわ!!」

依頼人は、人形!その時亜樹子は、リコを腹立ち紛れに公園のベンチから払い落したまま放置してきてしまった事を思い出した。私…なんて事を…!!亜樹子は慌てて人形の元へと飛び出して行った。
後に残された2人の男は、やり切れない思いに表情を曇らせ、それでも亜樹子の後を追う事をしなかった。
これは亜樹子の事件だ。



「あww!!待って!!」

亜樹子は慌てて駆けだした。公園に戻った亜樹子が見た物は、清掃員の手でリコ人形がゴミ収集車へと投げ込まれる瞬間だった。必死に駆け寄る亜樹子の目の前を、収集車は無情にも走り去っていく。
亜樹子は諦めずに絶叫しながら後を追い始めたが、どんどん収集車は離れていく。その時、自慢の風都くんバイシコーに乗ったウォッチャマンが通りかかった。亜樹子的には幸運にも。そしてウォッチャマン的には最悪のタイミングで。

風都くんバイシコー!風都くん相変わらず愛されてますね。色んな商品として浸透してるんですねぇ。霧彦さんは永遠に風都くんと共に風都の人々の心に生き続けるんですね。しみじみ。
察するになんにかの限定品なんでしょうか>風都くんバイシコー。オークションでいくらで落札されてんでしょね。
いや、別に欲しいななんて…ちらっとしか思いませんよ。

巻き添え食って気の毒なウォッチャマンを振り捨てて、亜樹子は風都くんバイシコーで疾走する!



「所長を安心させようと思ったんだがな…。」
「人形が死んだ少女の姿で会いに来た…亜樹子はそう信じてる。」
「あり得ない事だが…仮にそれが事実だとしよう。
 …ただの人形だぞ?どうしてそれでもなお親身になる?!」

竜には亜樹子の必死さが理解できない。堀之内の娘は死んでいる。亜樹子が守るべき者はいない。事実を知って亜樹子は悲しむだろうが、実の父親に復讐の道具にされている可哀そうな小さな女の子は存在しないのだと判れば、彼女は安堵し、それで終わるはずだった。無表情なままだが竜は頭の中で、動揺し戸惑っていたのかもしれない。
翔太郎はフ…と笑って、「それが鳴海亜樹子なんだよ。」と言った。

「たとえ相手が人形でも、泣いていて欲しくない。
 あいつはきっと…そういう奴なんだ。」

それはきっと受け継がれた魂。



井坂から新しい力を与えられたパペティア・ドーパントが不穏な行動を開始する。

鳴海探偵事務所で独りお留守番のフィリップは、激しく扉を叩く音に振り向いた。

「翔太郎?」

鍵を開けようと近づいた途端、扉のど真ん中が火を吹いた。衝撃に吹き飛ばされ床に倒れ込んだフィリップは、もうもうと立ち込める煙の向こうから姿を現したクレイドール・ドーパントに愕然とした。奇襲だ。慌ててガレージに逃げ込み扉を閉めたフィリップは確かにパペティアの声を聞いた。
ガレージの扉が破られる。フィリップの身体は衝撃で宙を舞い、床に叩きつけられた。慌てて翔太郎に連絡を取ろうと取り出したスタッグフォンも、クレイドールの攻撃に跳ね飛ばされ、階下に落ちてしまった。遮蔽物もないガレージの中で集中砲火を浴びたフィリップは、必死に攻撃を避けるのに精一杯だった。

「答えろ!鳴海亜樹子は、どこにいる!!」
「堀之内!!お前の狙いは照井竜じゃないのか!?」
「あの刑事は私を罠に嵌める為に挑発しただけだ!!だが…あの小娘は違う!!
 あいつだけは…許せん!!」

亜樹子への怒りをあらわにするパペティアは、クレイドールを操ってさらにフィリップに向けて攻撃を仕掛けようとした。その時!フィリップの危機にファングが現れ、クレイドールに立ち向かう!



リコ人形を乗せた収集車は、ゴミ処理場へと入っていった。風都くんバイシコーを駆って必死に追いすがった亜樹子が遂に追いつき、走っている収集車の前に回り込んで無理矢理停車させた。

「この中に…私の依頼人が!!」

回り込み失敗して風都くんバイシコーが大破してたら…ウォッチャマン暫く再起不能ね、きっと。
そこまで行かなかったけど、結構乱暴にガッシャンと乗り捨てたから…大丈夫かな。
どんだけ風都くんバイシコーの心配してるんだ私は。亜樹子のカッコいいシーンなのに。



襲撃を受けた事務所のガレージで、フィリップは追い詰められていた。

「マズイ…殺られる…!!」

フィリップが死を覚悟したその時!リボルギャリーの出撃ゲート(多分)から、ガンナーAが突入し、襲いかかるクレイドールをガイアキャノンで粉々に打ち砕いた!
クレイドールの再生機能で、粉々に飛び散った欠片が一カ所に集まって、再び元の姿に戻った。粉砕の衝撃でパペティアの繰糸は切れ、若菜は意思を取り戻した。操られている間中の記憶は無いらしく、自分がなぜここに居るのかわからないようだ。若菜はそして、思い出した。意思を失くす直前のあの蛇の様な目。井坂深紅郎!あいつが何かしたに違いない。

「よくも…!私にこんな辱めを!!許さない!!」

ヒステリックに叫ぶと、怒りのクレイドールはフィリップには目もくれずにガレージを飛び出して行った。
フィリップはスタッグフォンを拾い上げ、すぐさま翔太郎に連絡を取った。

「亜樹ちゃんの携帯が繋がらない!そこに居るのかい?」
「いや、亜樹子ならさっき独りで出て行ったぜ。」
「マズイ!!人形使いは亜樹ちゃんを狙っている!!」

亜樹子が危ない!!翔太郎と竜は、すぐに亜樹子の元へと急いだ。


亜樹子は無理矢理止めた収集車のごみを掻き分け、”依頼人”と再会を果たしていた。

「ごめんね。ホントにごめんね…。私がもっと早く気付いてあげればよかったのに…」

亜樹子はリコ人形を抱きしめて泣いた。初めて”リコ”に語りかけた。
そして…亜樹子は人形の声を聞いた。

 「お父さんに、泣かないでって…。」

優しいね…リコちゃん。亜樹子はリコを抱きしめて泣きながら笑った。

「見つけたぞ!鳴海亜樹子!!」

亜樹子をつけ狙うパペティアが、亜樹子の前に現れた!



「井坂深紅郎!!」

怒りに燃え診察室に乗り込んできたクレイドールを、井坂は平然とした顔で迎えた。

「そろそろ来るころだと思ってましたよ。」
「ふざけるな!!」

クレイドールは光弾の射出口を井坂に向けた。その手をパンと跳ねのけて、扉の影からタブーが姿を現した。

「若菜、おやめなさい。」
「お姉さま?!お姉さまには関係ないわ!!」
「仕方ない子…。」

タブーは妹に向けて赤い光弾を打ちだそうとした。いつもこうして妹を黙らせてきたのだろう。しかし今回は違った。とっさにクレイドールが放った光弾がタブーのエネルギーを跳ね返し、立て続けに打ち出された光弾がタブーを直撃した。タブーの変身は解け、冴子は床に膝をついて茫然とした。

「この威力…!!」

今まで姉に逆らうことなど無かったのか、若菜は変身を解き、おろおろと謝りながら冴子に駆け寄った。その手払いのけ、冴子は立ち上がる。言葉では「いいのよ、気にしなくて。」と平静を装ってはいるが、冴子は動揺を隠せない。井坂深紅郎…この男は若菜に何をしたのか…。



亜樹子に迫るパペティア・ドーパント。

「どうしてこんなことを?!」
「どうしてだと?私と私の娘を侮辱したからだ!」

最愛の娘里香子を喪った堀之内は、里佳子の思い出を小説に書いた。そうすれば娘は永遠に生き続ける事が出来る…そう考えていた。なのに、被害に遭った4人は堀之内の小説を貶し、あろう事が「娘を愛していない」等と言いだしたのだ。許せない。「お前もだ!!」パペティアは亜樹子を指差した。

「だから復讐するの!?そんなの、里香子さんが哀しむ!それに…リコちゃんだって…!」
「その人形の事か?」
「そうよ!この子はあなたを心配してる!!」
「ふざけるな!!そんなもの…ただの人形だ!!」

パペティアは指先から繰り出した糸で、人形ごと亜樹子の身体を締め上げると、宙に持ち上げた。亜樹子は苦しげに顔を歪ませながらも、堀之内に訴えかけた。

「お願い!人形の声を聞いて!!」
「黙れ黙れ!!お前の声は耳障りだ!」

パペティアはナイフを取り出し、繰糸を断ち切った。悲鳴を上げて落下する亜樹子を、飛び込んできたサイクロンジョーカーが受け止めた!!
いやだってしょうがないじゃない。ちゃんと見てさし障りの無い所を支えて受けとめるなんて器用な芸当、照井竜ならともかく翔太郎が出来るわけないもの。そんな脊髄反射的にスリッパで殴らずともw。(いいなぁ…にお姫様抱っこ…と思った事は、内緒にしておこう。)

「痛ってぇな!亜樹子!!」
「来るのが遅いよ、翔太郎くん!!」

ああ~もう、お前なぁ…!!不満げに叩かれた頭を撫でる。でもそれ以上は何も言わないんですよね、翔太郎って。なんだかんだいって、亜樹子もフィリップも翔太郎が文句言いながらも受け止めてくれるから、安心して素のままの自分で居られるのだろうなと思います。照井竜もその辺はわかっている様で。

「そういうな、所長。左が一番あんたを理解してる。」
「あああ…このバカ!余計な事言うなよ!!」

うろたえて誤魔化そうとする翔太郎。こういう所がね、好きです>翔太郎。

「どいつもこいつも…私を虚仮にしやがって!!」

パペティアは音波クラリネットを取り出した。鳴り響く不協和音にとアクセルが怯んだ瞬間、再び亜樹子に向けて糸を繰り出し、コンクリートの柱に括りつけた。(アヒル口かわゆす)
そして、あろうことか、アクセルに繰糸を掛け操り人形にしてしまった!
ライアの時はが操られて…と言うか騙されてアクセルに襲いかかってましたが、今回は逆ですね。アクセルがを襲う。

「やめろ照井!!聞こえねぇのか!!」
「照井竜にもう意識は無い。あいつが操っている限り、戦いを辞める事は無い!」
「だったら!!」


はサイクロンメタルにチェンジし、アクセルの攻撃を避けながらリーチの長いシャフトでパペティアを狙うが、味方だから攻撃できない…と言う事を差し引いてもアクセルは強い!なかなかパペティアに攻撃できないどころか、スチーム、エレクトリックと、畳みかけるようにエンジンブレードの能力を駆使して攻撃を仕掛けてくる。

「パペティアはアクセルの能力を最大限に引き出している!」
「どうしたらこの状況を打ち破れる!?」
「そうだ!翔太郎!アレ・・を使おう!
「アレ?…あああ!!あれか!!」


とどめを刺そうとパペティアの操り人形と化したアクセルが迫る!その時。

「やめてよ、今そんな気分じゃないし!」

亜樹子の声にパペティアがはっと振り返る。しかし亜樹子は繰糸に顔まで拘束されてしゃべる事は出来ないでいる。なんだこれは…?動揺するパペティアの足もとに近づく小さな影…フロッグポット!!
身体を左右に振りながら亜樹子の声で「やめてよ、今そんな気分じゃないし!」と繰り返す。
ああああ…可愛い。手のひらに乗せて愛でたい。

「いまだ!!」

一瞬の隙をつき放ったのシャフトが、パペティアの胸を直撃した。その拍子に、亜樹子を拘束していた糸と、アクセルを操っていた繰糸が切れた。

「よくも好き勝手にやってくれたな…!!」

普段クールであまり感情を表に出さない竜ですけど、怒りの感情だけは素直に出すんですよね。だいぶセーブ出来るようになりましたが。プライドも高そうですしね。自分をこんな屈辱的な目にあわせたパペティアを容赦しないですよね。

「さあ、お前の罪を数えろ!」

がマキシマムドライブ・メタルツイスターを発動する。(う…美しい旋回…!)
パペティアはメモリブレイクされ、堀之内は人間の姿に戻った。しかし、彼の心はまだ救われてはいなかった。

「お前たちに俺の苦しみはわからん…」

怒りを含んだ哀しい目で3人を睨みつけると、堀之内は懐から1枚の写真を取り出した。それは堀之内が失ってしまった愛…妻と娘の写真。彼は丁寧に皺を伸ばしながら涙にぬれた声で絞り出すように呟いた。

「すべて失った…。妻も…娘も…。
 もう私を愛してくれる者は…誰もいない…。」

小さな写真に顔を埋め声を殺して泣く堀之内に、亜樹子が声を掛けた。

「リコちゃんがいるよ!!」

堀之内は涙にぬれた顔で亜樹子を見上げた。

「この子、言ってたよ?お父さん、泣かないで…って。」

亜樹子はそっとリコ人形を差出した。
堀之内は小さな愛に縋るようにリコを抱きしめると声を上げて泣いた。俺は一人じゃない。
きっと彼にも人形の声が聞こえるようになる。
ホッとしたように、温かい目で2人を見守る亜樹子にリコの声が届く。

「お姉ちゃん、ありがとう。」

良かったね、リコちゃん…。もうリコは亜樹子の前には現れないだろう。 



「若菜のあの力…あの子に一体何をしたの?!」

若菜は不安を隠せない様子で井坂に問い詰めた。井坂は蛇の様に陰湿で冷酷な笑みを浮かべて事もなげに答えた。

「ドライバーを調整したんですよ。直挿しと同じ事になるように。」

「直挿しですって!?!」
「怒りの感情がメモリの力とよく混ざっていた。」

さすがの冴子も顔色を変えた。街に流通するガイアメモリは使っているとやがてメモリの力に食われて精神が崩壊する。園崎の人間がそうならないのは、もっと言えば翔太郎達や照井竜がそうならないのは、やはり直接身体に差し込むのではなく、ドライバーを使って変身しているからという事なのだろう。直挿し同じ事になるように調整したのなら、やがては若菜も!?

「そんな事をすれば、やがては精神を…!!」

井坂はしっ…!と人差し指を唇にあてて冴子を黙らせ、意味ありげに「常人ならばね…」と言った。
冴子は初めて井坂深紅郎と言う男の本当の恐ろしさを知ったのかもしれない。硬直する冴子に絡みつくように身体を寄せ、井坂はジワリジワリと獲物を嬲る蛇の様な表情で冴子の耳元に唇を寄せた。

「ドライバーはドーパントとしての進化を阻害している。
 そんな物に頼る限り…あなたも本当の強さは手にできない…。」

井坂は舌舐めずりをすると、足早に立ち去って行った。
冴子は竦んだように立ち尽くしている。
このまま…井坂深紅郎と言う魔に魅入られ惹き込まれていくんでしょうか。



【報告書】
 
亜樹子は本当に人形の声を聞いたのか。
フィリップは、「それが事実ならパペティアのガイアメモリが操られた人形にも何らかの作用を及ぼしたのだろう」と言った。
でも俺には思える。あの人形が本当に堀之内の事を想って、亜樹子に依頼しに来たんじゃないか…って。



その当の亜樹子は、すっかり新しいガジェット・フロッグポットが気に入った様子で、しきりに自分の声を吹きこんでいる。録音したギジメモリを本体に差し込み、再生スイッチを押した。

「所長。君は美しい。最高の女性だ。」

フロッグポットから亜樹子を誉め讃える照井竜のクールな声が流れてくる。大喜びで何度も何度も繰り返し再生してはうっとりする亜樹子に、フィリップが呆れて「またそんな使い方をして…」と声を掛ける。

真実はわからない。だが、まあいい。
この街にはミステリアスという言葉が良く似合う。
美しい謎は謎のまま…それも悪くない。



…あああ!そう言えば若菜が扉をぶっ壊したんだっけ!!
風にめくれるブルーシートが侘しいですねー。



今週は、「ああ、亜樹子って本当におやっさんの娘なんだな」と、実感できる話でした。お気楽極楽に見える亜樹子の中には、間違いなく探偵・鳴海壮吉の血が流れているんだと。カッコ良かったです>亜樹子。

さて来週!いよいよ変態医師が照井竜の復讐の相手、井坂深紅郎のドーパント態の登場!
竜との直接対決も!ゾクゾクする展開!


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第26話感想

ノラ様、おはようございます。

ダブル>
人形ネタ解決編。やはり、リエコは既に、此の世の者では無かった。
言動の端々に「おやっさんの娘」の片鱗を見せる亜樹子。
妹を井坂に「売り渡した」冴子。井坂の「頚舐めシーン」の際に、
胸を掻き抱き、吐息を吐いて、腰砕けになる小芝居が有ったら・・・。

次回激突、照井 竜VS井坂深紅郎。

ネクサスのリコ>
実はストーリー開始時点から、既に死んでおり、主人公を陥れるべく、
操り人形にされていたという、容赦ない展開で衝撃を受けました。
流石、長谷川脚本。半端ナシ!!

サプライズ企画で、寺田 農氏監督回のダブルが見てみたいですね。
実相寺昭雄作品を彷彿とさせる、斬新な画風が展開されるかも。

こんにちわ、M NOMさん!

先週は亜樹子のコミカルな演技でだいぶ薄まっていたとはいえ、豹変する人形はやっぱり怖くて、25・26話はホラーなのだと思ってましたが。

『肉親の絆』がテーマだったように思います。
堀之内にとって、亡き娘との唯一の絆が著書であり、娘を愛するが故にそれを貶された怒りに飲まれ、闇に堕ちてしまった。
里佳子はリコを”妹”と言った…だからきっとリコは、堀之内の事を”娘”として心配したんだろうなと思いました。
亜樹子が、”依頼人”を守る為に見せた凛とした強い信念。亜樹子の中には間違いなく、父・鳴海壮吉の血が流れているとハッキリ感じました。
そして、冴子。妹に対する毎度の冷酷な態度を見ると、家族の絆なんて彼女には何の感慨もないのかとも思っていましたが、井坂の手によって若菜のドライバーが直挿しと同じになる様、調整されたと知った時の動揺。歪んだ形であれ、彼女にも肉親の情という物があるのだろうと思えました。

肉親ではないですけど、何も言わなくても相手を理解している…そんな絆もありましたね。

ネクサスのリコ>
ネクサス見たことないんですが、そんなシビアなお話があったんですか!!
それは衝撃です。

次回は竜と井坂が遂に対峙します。緊迫の展開ですね。
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来世は絶対男に生まれ変わってJAEに入って、仮面ライダーを目指します。

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