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仮面ライダーW 第22話 『還ってきたT/死なない男』

「竜。いつから気づいていたの?」
「フィリップが君の右足の怪我を指摘した時だ。」

九条綾の問いに、照井竜は冷ややかに答えた。
I see…綾は頷き、それでも阿久津に復讐をする事を見逃してくれた…と竜を見つめた。竜もまた、愛する者を殺され復讐を果たしたい相手がいる。彼は綾にとって唯一の理解者なのかもしれない。
海に逃げた阿久津に手を下し、綾の復讐劇は幕を下ろした…はずだった。しかし。

「俺にメモリを渡せ。もう復讐は終わった。これ以上罪を重ねるな!」

竜の言葉に、綾は首を振った。

「No!まだ渡せないわ。今わかったの。
 溝口を死に追いやった本当の敵は…まだ他にいるという事が…!」

本当の敵は、ガイアメモリをこの街にばらまく組織…綾はガイアメモリの力を使って、さらに復讐を続けると宣言した。「そうか…」竜は静かに呟き、エンジンブレードを握り締めると、意を決したように彼女に斬りかかった。

「なら、仕方ない!!」

(翔太郎)が慌てて竜の後を追い、サイクロンメタルにチェンジして、綾に向かって振り下ろされようとしていたアクセルのブレードをシャフトで止めた。
またブチ切れやがって。変身解除した人間を攻撃したらどうなると思っているんだ…と必死にアクセルを抑えるに、アクセルは叫ぶ。彼女の為だ…と。

「翔太郎!彼女がいない!」

フィリップの声に二人が振り向くと、トライセラトップスのガイアメモリを持ったまま、綾は忽然と姿を消していた。変身を解いた照井に翔太郎が詰め寄る。

「答えろ照井!一体何考えてやがる!!」
「俺に質問するな…!」

竜は低い声で凄み、最初にあった時のような冷たく激しい目で翔太郎を睨みつけると、背を向けて行ってしまった。

「…あ"あ"ww!ったく!!」


「昨日から綾さんと連絡つかないし、俺は殴られて何も覚えてないし!
 探偵!!何があったかお前は知ってんだろう!!」

血相を変えて鳴海探偵事務所に押し掛けてきた真倉刑事を、亜樹子が必死に追い返そうとしている。今回は依頼人ですもんね。食い下がります、真倉さん。ドアの隙間に足を噛ませて無理矢理入り込もうとし、足を思いっきり踏まれるわ、顔面にドアをぶつけられるわ、亜樹子の容赦ない追い出しで事務所に入り込む事は叶いませんでしたが。

竜は変身を解除した綾に襲いかかるし、真倉は我を忘れて「綾さん綾さん」と熱くなっているし。
翔太郎は椅子にぼんやり持たれてぼやいている。

「ったく…参るぜ。どいつもこいつも。」

デスクの前のテーブルで、いつものように何も書かれていない本を読んでいたフィリップが、「今回は照井竜の判断が正しい」と呟いて本を閉じた。

「君はせっかく見つけ出した危険な猛獣を、再び街に解き放ってしまった。」

綾さんは猛獣なんかじゃ…と反論しかけた翔太郎を遮り、フィリップは厳しい顔で相棒を正面から見据えた。

「君だってドーパントがどんな存在か知っているだろう?
 ガイアメモリのどす黒い力に飲み込まれてしまった人間達を。」

それでも翔太郎は綾は違うと言い張った。彼女は強い意志で悪の組織と戦う決意を話していた。だから、きっとガイアメモリの力に打ち勝てる…と、信じているというより、信じたいといったところだろうか。
フィリップはそんな相棒の横顔から、ふい・・と目をそらし、「ハーフボイルド…。」と呟いた。
なんだと?!と色めき立つ翔太郎。フィリップは立ち上がり、翔太郎に向買ってゆっくりと歩み寄った。

「君は忘れてないかい?
 既に九条綾は、本来、法で裁くべき人間の命を二人までも奪った。
 僕たちには、彼女を止める責任がある。」

風都を守る仮面ライダーとして。翔太郎はグッ…と言葉に詰まり何も言い返せない。彼は無言で立ち上がると、上着と帽子を手にドアに向かった。亜樹子が慌てて行き先を問う。

「照井より先に綾さんを探し出す。」
「探すって…どこを探すのよー!」
「一か所…思い当たる場所がある…。」

フィリップが「思い出したようだね…」とでも言うようにニヤリと笑った。
翔太郎は事務所を後にした。



照井竜は超常犯罪捜査課のパソコンのモニタに映し出されたとある場所を前に考え込んでいた。暇を持て余した刃野が、若干腰が引け気味に「調べものですか?」と横からモニタを覗き込み、「また風吹岬…?!」と呟いた。

「ここって、溝口刑事が飛び降りた場所ですよね?」
「また…とはどういう意味だ。」

刃野を無視していた竜が、「また」という言葉に反応して問いかけた。(刃野さんの問いには答えてない…やはり質問は受け付けないようだ…(笑))

「さっきも翔太郎に呼び出されて、この場所・・・・を教えた所なんです。」
「左が…?!」

翔太郎の名前を聞いたとたん、竜は険しい顔をして立ち上がった。署を出た竜は、風吹岬に向かうためバイクにまたがりエンジンをかけた。と、その時、竜の携帯が鳴った。

「照井竜。俺が誰だかわかるか…?
 お前の家族の悲鳴は、なかなかよかったぞ。」


まさか…『ダブリュー』のメモリの持ち主?!竜の顔が蒼白になる。電話の声の主は、さらに竜の傷を抉るように言葉を続ける。

「特に妹は最後までお前の事を呼んでたぜ。
 助けてお兄ちゃん!助けて!助けて!助けて!」


「貴様!今すぐ俺と戦え!!」

家族の最期をせせら笑う様に語る声に竜は冷静さを失い、声の主の挑発に乗って指定された場所へ飛び込んでしまった。頭に血がのぼったまま、無防備に敵の姿を探しまわる竜の目の前を黒い影がよぎる。追いかけようと足を踏み出したとたん、頭上から無数の鉄骨がバラバラと落下し竜を直撃した。

(ドゥカティは無傷。ああ良かった。綺麗な赤いバイクがズタボロになったら泣く)



夕暮れの風吹岬に口笛が物悲しく響く。亡き恋人に花束を捧げ、九条綾は思い出に浸っているのか、あるいは恋人の最期の場所で彼の魂に復讐を誓っていたのか、それとも…。

「いい曲ですね。今の口笛…。」

刃野に聞いてこの風吹岬にやってきた翔太郎が、少し離れた所から綾に声をかけた。綾はさして驚いたふうもなく、穏やかに笑みを浮かべながら「よくここがわかったわね」と言った。

「きっと綾さんがここにいる様な気がして…。」
「なかなかの名探偵ね。」

少し風が出てきた。もうすぐ陽がくれるだろう。
翔太郎は顔を上げて綾を真っ直ぐに見詰め、躊躇いがちに切り出した。

「自首…してください。ガイアメモリを捨てて、自分の罪を償って下さい。」

「意外な答えね。あなたは応援してくれると思っていた…。」

綾が超常犯罪捜査課に配属されてから、この探偵と一緒に事件を追ってきたが、ほんの短い期間にも彼が心から風都を愛し、この街を泣かす悪と戦うのだという熱い心を持っている事が伝わってくる。愛する人を殺された綾の冷たい怒り…阿久津と氷室への残虐なまでの復讐新はわかってもらえなくとも、恋人を死に追いやった諸悪の根源、ガイアメモリの流通組織を叩きたいという綾の新たな目的は、翔太郎の「風都の平和を守りたい」という心と重なるものではないのか。

綾の言葉に、翔太郎は少し辛そうに横を向いた。

「ハーフボイルドだって…相棒に言われて…目が醒めました。
 綾さんが考えている以上に、ガイアメモリは危険です。
 その力で破滅した人間を、俺は何人も見てきました。
 あんたには…そんな風になって欲しくない。
 …今ならまだ、間に合います…。」

間に合う…?綾は暗い瞳を伏せて呟いた。

「私はすべて失くしてしまった…。だから生きる為の答えが必要なの。」

それは綾の本音だったのかもしれない。
すべてを失ってぽっかり空いた胸の虚を、綾は一体どんな”答え”で埋めようと言うのか。
しかし、翔太郎がそれを問う前に、明日の朝まで時間をちょうだい、と綾は言った。

「もう少しで敵幹部に迫れそうなの。」
「それをやり遂げたら……」
「自首するわ。奴らの裁きは…あなたたちに委ねる。…仮面ライダーに。」

約束する…という言葉を信じ、翔太郎は綾を行かせてしまった。
もしもここにフィリップがいたら、憐れむように相棒の耳元で囁いたかもしれない。

ハーフボイルド…。



風吹岬で翔太郎と別れた後、綾はディガル・コーポレーションの前に現れ、ビルを見上げていた。
ここにガイアメモリ流通組織の黒幕がいると、彼女はどうやって突き止めたのか。

何者かに吹っ飛ばされて社長室の入り口から、黒服が二人倒れ込んできた。
若菜は一瞬身を竦め、ひるんだような表情を浮かべたが、冴子は動じる様子もなく、ジロリと冷たい視線を侵入者に向けた。視線の先にはトライセラトップス・ドーパントに変身した九条綾がいる。

「園崎冴子。貴女がガイアメモリをこの街にばらまく組織の黒幕ね?」
「随分不躾な訪問ね。」

冴子は冷ややかに言うと、タブーのメモリを取り出した。が、変身をする前にトライセラトップス・ドーパントの攻撃が、冴子の手からガイアメモリを弾き飛ばした。攻撃と同時に冴子に躍りかかったトライセラトップスは、冴子を床に押し倒し、鋭い爪を喉元に突き付ける。姉を助けようと走り出す若菜を牽制し、綾は冴子を見下ろして冷たい声で囁いた。

「驚いたでしょう?憎しみに満ちた力の凄さに…。」
「私を殺すつもり?」

綾に負けず劣らず冷酷に冴子が問いかける。
恋人を死に追いやった憎むべき敵、ガイアメモリを街にばら撒いた張本人を遂に追い詰め、ガイアメモリの力を使って今こそ復讐を果たす…それが綾の望みだったはず。だか、綾は変身を解き、驚くべき本音を口にした。

「No…そんな事をしたら…取引が成立しないわ。」
「取り引き?!」

さすがの冴子も信じられない…という風に身体を起こし、オウム返しに聞き返す。

「死んだ阿久津の仕事を…引き継がせて欲しいの。」

驚くべき綾の目的!彼女は阿久津の代わりに警察の内通者になって報酬を受け取る事。

「幹部扱いで頼むわ。私は仲間の信頼も厚いし、
 あの探偵事務所の3人さえ始末すれば、私の正体は誰も知らない。」

冴子はふふふ…と妖艶に笑い、綾の申し出を受け入れた。ただし…と冴子が条件を出す。

「その言葉が嘘じゃないという確かなあかしを見せて。」

冴子が提示したミッション…それは刃野刑事の抹殺だった。
綾は微塵も動揺することなく、「No problem.簡単な事よ。」と即答し部屋を出て行った。
嫣然と笑う綾の瞳が紫色に妖しく光る。

若菜は、二人の冷酷な取引を引きつった顔で聞いていた。



風都署の塀の陰で、翔太郎と亜樹子は綾が姿を現すのを待っていた。
朝までにすべてをやり遂げて自首する…綾の言葉を信じ、それを見届ける為に翔太郎はここにいるのだ。
やがて、九条綾が姿を現し、風都署の中に入って行った。
約束は守られた…。少なくとも翔太郎はそう信じ、笑顔でホッと胸をなでおろした。事件はこれで解決したのだと…。翔太郎は「美味いもんでも食べに行くか!」と亜樹子を誘って、風都署を後にした。
刃野刑事に危険が迫っているとは思いもよらず、綾がさらなる闇に向かって歩き始めたとも知らずに。

食事どころか、街でばったりと出くわしたクイーンとエリザベスに誘われて、4人でカラオケに行く事になってるし。すっかり一件落着したつもりで緩んでます、翔太郎。



鳴海探偵事務所のガレージに、照井竜のビートルフォンが飛び込んできて警告音を鳴らしながら携帯モードに戻り、ガシャンとフィリップの足もとに落ちた。

「なぜ照井竜のがジェットが…?」

急いで拾い上げ操作すると、画像が残されていた。そこに映し出されていたのは、物陰から守備を伺う様にしている九条綾の姿だった。あの高慢ちきでプライドの高い照井竜が、わざわざ商売敵の探偵事務所に画像を送りこんだという事は、ただの隠し撮りではない まだ事件は解決していないという事、そして九条綾に気をつけろという忠告なのだろう。さらに言うなら、誰よりも自分が最強と思っている男が、自分が掴んだ情報を他人に提供してまで仕事を任せるなど考えられない。照井竜ならさっさと自分で動くはずだ。つまり、それが出来ない状況に置かれている…という事だ。



こうしている間にも、九条綾は毒牙を隠したまま、超常犯罪捜査課を目指している。



フィリップは照井竜の非常事態を察し、すぐに翔太郎に連絡を入れた。しかし翔太郎はカラオケの真っ最中で、フィリップからの着信に気づかずにいる。

「仕方ないな…。」

フィリップは上着を持って行動を開始した。



自分の命が狙われているとも知らずに、刃野刑事は超常犯罪捜査課でのんきにクロスワードパズルに興じている。
刃野さん暇そうですよね。暇でしょうね。ドーパント事件に実績があるといっても、ただ居合わせただけですしね、実際には竜一人で飛び出して行っちゃいますしね。竜は二人に期待はしてないのが見え見えだし、あんまりやることないですよね。閑職ですよね~。でも気にしてないですね~、刃野さん。
今回は真倉君は一生懸命ですけどね。一生懸命が空回りしてますけど。今も綾と連絡がつかない事を死ぬほど心配しているうようですし。照井カチョーまで連絡つかなくなっちゃったし。一人途方に暮れているのに、刃野さんは鬼(照井カチョー)の居ぬ間のなんとやらで、のびのびと暇つぶしの揚句、コブ茶が切れたから買ってこいと、真倉をぱしらせてます。

刃野に言われて真倉がしぶしぶこぶ茶(梅)を買いに出掛けると、入れ違いに九条綾がエレベーターから降りてきた。コブ茶が来るまでの暇つぶしに、刃野は再びクロスワードパズルを始めた。

「生贄を英語で言うと…?生贄?」
「Sacrifice(サクリファイス)」

サンキューサンキュー…と片手を上げ、刃野は声の主が綾である事に気づいて振り返り、今までどこに行っていたんだ…と問いかけた。その問いには答えず、綾はポケットからトライセラトップスのガイアメモリを取り出した。



風都署の前では、フィリップが警官に止められ途方に暮れていた。

「ボク中に行かないと…どう説明すればわかるかな…。
 ボクは超常犯罪捜査課に行きたいんだ。」

翔太郎と亜樹子はワンセットで連絡がつかない。事情はわからないが照井も不測の事態に置かれているらしい…という状況で、珍しくフィリップが一人で出張ってきたのだ。入り口で無口な景観ともみ合っていると、署の中からおつかい真倉くんが飛び出してきた。

「探偵の相棒がなぜここに…?!」

この時ばかりは真倉が頼もしく見えた事だろう。フィリップは心底「助かったー!!」と言う表情を浮かべた。



超常犯罪捜査課。
ガイアメモリをかざして、綾が刃野に迫る。

緊迫の場面ですけど、すみませんね。刃野刑事の吹き替えを高岩さんがやってらっしゃるので、目がすっかり曇ってます。というか高岩アイになってます。デュワ!(なぜウルトラ…)
どのあたりが吹き替えって、綾に蹴られた刃野刑事の腹のアップ。あれは高岩さんの腹ですね。ドキドキ。私も蹴ってみたい…。(何を口走ってるんでしょかー私ー)つりさげられているところはナダギさんですけど、飛ばされて真倉くんを道連れに段ボールに突っ込んだ、ツンツルテンに短いズボンの刃野さんは高岩さんですねー。珍しく黒い靴下で(笑)
やー、東映公式に刃野刑事の扮装をしたオールバックの高岩さんのお写真があるのですが、本来なら、こういう服装がデフォルトな年齢なんですよねー。41歳だし。スーツ着て飛んでます。スーツアクターだけに。
さすがにお顔はまったく見えてませんねー。残念。あ、いや、素晴らしい!

綾に蹴り飛ばされて刃野が悶絶している所に、フィリップと真倉が駆けこんできた。

「綾さん…!一体、何…してるんですか…!?」

「この男を、始末するのよ。」

綾は太腿の生体コネクターにガイアメモリを刺し、トライセラトップス・ドーパントに変身した。
九条綾がドーパント!!衝撃の真実に息を飲む真倉、そして刃野。ドーパントに変身した綾は、倒れている刃野の胸倉を掴むと、真倉に向かって投げ飛ばした。二人は激突し崩れてきた段ボールの直撃を受けてあえなく昏倒した。

「翔太郎は君を信じようとした。ボクはもう遅いと忠告したのに。」
「貴女本当に鋭いのね。でもそれが…命取りよ。」

トライセラトップス・ドーパントがフィリップに襲いかかる!フィリップはすばやくドーパントの脇をすり抜け、デスクを乗り越えて相手との距離を取ろうとした。しかし体勢を立て直す間もなく、ドーパントの攻撃がフィリップを襲う。フィリップ!危なwwい!!
刹那!どこからともなくファングが現れ、攻撃を弾き飛ばし得意げに吼えた。
フィリップはすばやくデスクの陰に身を隠し、スタッグフォンを取り出した。

「このタイミングで出なければ絶交だ!」


カラオケで盛り上がる翔太郎は、スタッグフォンの着信音に気づき、急いで電話に出た。

「どしたー?」
「翔太郎!!ファングに変身するよ!!」
「え?」
「早くっ!!」

問答無用の差し迫った相棒の声に、翔太郎は怪訝な顔をしながらもこっそりとダブルドライバーを取り出し、ジョーカーメモリを挿した。翔太郎の身体は意識を失い、ゆっくりと椅子にもたれかかった。
絶交されなくてよかったね。

ファングに変身した事で、翔太郎は事件がまだ終わっていない事を知った。気を失って倒れている刃野刑事と真倉刑事。そして目の前には綾…トライセラトップス・ドーパントがいる。愕然とする翔太郎。

「これ…どういう事だよ…!!」
「九条綾の仕業だ。」

これが綾の言っていた「生きる為の答え」なのか!!

「阿久津を始末した時に気づいたの。私が本当に復讐すべき相手は、こんな虫けらじゃない!
 風都という街、そのものだという事に!」

綾は言う。恋人の溝口が心から愛し守ろうとした風都。だが溝口が濡れ衣を着せられ警察を追われた時、この街は彼を守ってはくれなかった。それどころか、彼の誇りをズタズタに切り裂き蔑んだ。この街を許せない…絶対に許せない。

「こんな街、無くなってしまえばいいのよ!!」

第2話で、真里奈もこんなふうにT-REXのガイアメモリに取り込まれてましたよね。やはりもう間に合わなかったんですね、フィリップが言ったように。



「お姉さま!あの女刑事を本当に幹部にするつもりですの?!」

厳しい表情の若菜が冴子に問いかけた。しかし冴子ははなっから綾の期待などしていないようだった。

「彼女がもし勝てたなら。…でも無理でしょうね。
 彼女、もうだいぶ混じって・・・・いたから。」

混じる…?若菜が恐る恐る問いかけた。

「ガイアメモリの強力な毒素は、怒りや憎しみと言ったマイナスの感情と反応し、
 使用した人間を暴走させる。心まで完全な化け物に変貌させてしまうのよ。」

初めて知るガイアメモリの本当の恐ろしさに、若菜は戦慄し表情を強張らせた。



綾と戦う事に迷いのある翔太郎は、まだ説得しようと必死に呼びかけている。だがガイアメモリの力に浸食された綾には翔太郎の言葉は届かない。

「邪魔者は消してやる!!お前らも竜のように!!」
「照井に何かしたのか!!」
「だまし討ちにしてやったわ…。奴の家族を皆殺しにした敵になり済まして。
 そしてら簡単に引っかかった…。あんなに警戒心の強そうな男が。
 絶対に死にそうにない男が…!!」

綾は嬉しそうに語った。
翔太郎は綾の狂気に言葉をなくし、ただただ立ち尽くして化け物と化した綾を見つめていた。
その時。

「よくわかっているじゃないか。」

全身ボロボロの照井竜が、足を引きずりながら現れた。
タイトルの『帰ってきたT』の”T”は照井の”T”だったんですね。死なない男、照井竜。しぶとい!

竜は綾を睨みつけ上着を投げ捨てた。

「俺は死なない…!まだやらなきゃいけない事が…あるからな。
 復讐にのまれた悲しい女。…俺が救ってやる。」

竜はアクセルに変身した。愛する者を奪われた悲しみと絶望、そして敵に対する身を焼くような激しい憎悪。同じ思いを持つ者として綾の心を理解できるからこそ、照井は綾を救いたいと思うのだろう。復讐の果てがこれでは哀しすぎる。竜の「変…身」が哀しみを帯びていたような気がしました。
大怪我を追っているアクセルはいつもの精彩を欠いている。

フィリップは気が気ではないように「やはり僕らも…」と飛び出して行こうとして、ガクンと翔太郎の左半身に引き留められた。

「いや、これは照井の戦いだ。」

散々アクセルを打ちすえたトライセラトップス・ドーパントはガラン…と、持っていたこん棒を投げ捨てて叫んだ。

「竜!今からこの街のシンボル、風都タワーを破壊するわ!!よぉ~く見てて!!」

綾は狂ったように笑うと巨大化し、風都タワーに向かって爆進を始めた。

「愛した男との思い出までブチ壊すつもりか!!」

もう、あれは綾ではない。ただの暴走する化け物になってしまった。竜は哀しそうに叫ぶとバイクフォームでトライセラトップス・ドーパントの後を追うが、すぐに体当たりを受けて壁に激突した。とどめを刺そうとトライセラトップスがアクセルに光弾を撃ち込む。もはやこれまでか…と思われた刹那、見慣れないビーグルがアクセルを庇うように飛び込んできた。謎のビーグル…ガンナーAは、キャタピラを唸らせそのままトライセラトップスに突撃し、巨体をいとも簡単に投げ飛ばした。

アクセルの目にシュラウドの姿が映る。そうか、これはアクセルの ビックリドッキリメカ サポートメカ!

「こいつが俺の…新しい力か!!」

アクセルは再びバイクモードにチェンジし、そして…!!

履いたwww!

あいや、ズボンじゃないんだから、合体と言うべきか。だってアクセルの下半身にくっついたから。
公式を見るとガンナーAって、ハードボイルダーの前半分とも互換性があるらしいですね。「俺に断りもなく勝手に使うな!!」とか、また火種がww!まてよ、じゃあアクセルに6基のブーストエンジンくっついてさらに加速とか空飛んだり、水にもぐったりもOKなのか…。ちょっと見たい…空飛ぶ照井竜。違う、アクセル。

それにしてもガイアキャノンの火力は半端ないっすね。
暴走を続けたトライセラトップス・ドーパントはガイアキャノンの前に爆炎に包まれ、綾の身体から排出されたガイアメモリは砕け散った。たなびく白煙の向こうからよろよろと竜に向かって綾があるいてくる。

「お前の心は…俺が背負って生きる。」

綾は穏やかに微笑むとゆっくりと崩れ落ちた。



カラオケボックスのシートで翔太郎は目を覚ました。綾はきっと竜によって救われたのだろう。そう思うとどこかに物悲しさと切なさを残しながらも、少しホッとした。



【報告書】
こんな仕事をしていると、やりきれない事件にぶつかる事がある。
人の悪意を見せつけられるような…そんな事件だ。


「俺…綾さんともっと一緒に仕事したかったよぉ…。」

事務所の床に座り込んで九条綾の写真(いつ撮ったんだ…!?隠し撮り?!)を眺め、真倉刑事が切なそうに呟いた。

「彼女、美人だったからね…。」

ソファで本を読んでいたフィリップが半笑いを浮かべて茶化すように言った。
依頼の動機がアレでしたからね、無理もない。
しかし、真倉君は意外にももっと刑事らしい理由を持っていたようだ。

「そうじゃなくて!彼女、ガイアメモリなんか手にしなければ、
 きっと…凄く言い刑事だったと思うんだ。」

「マッキー…。」

翔太郎が滲むように笑う。それはきっと翔太郎も同じ思いを抱いていたのだろう。人は誰でも弱い心を持っているけれど、大なり小なりの闇を抱えているだろうけど、悪いのは人間ではない。心の隙間につけ込む悪意が人を犯罪に走らせるのだ。そうでなければやりきれない。
真倉の言葉で、翔太郎はようやく救われたのかもしれない。

「だから俺…頑張るよ!綾さんの分まで…いい刑事デカになれるように…!」

真倉君やっぱり今回はかっこいいと思いましたよ。うん。
辛い思いをして、刑事としても一皮むけたというかね。
今回はいい話で終わりましたね…というわけにはいきませんでした。

マッキーに3割増し+経費諸々乗っけられた請求書が突き付けられた。

でもこの仕事は多くの人の善意とも出会う。だから俺はこの仕事を続けようと思う。
この風都の仲間たちと…。




綾もしたたかでしたよね。女はこわいというか。竜には復讐という共通項を見せつける事で冷静な判断力を奪い、翔太郎に対しては、風都を脅かす悪を叩いてこの街を守りたい…という目的をちらつかせて自分を信じ込ませたり。男達は言いように手玉に取られて振り回されていたな~と。
そう言えば刃野刑事も大した意味もなく命を狙われてましたね。冴子さんのせいで。ひどすぎる。
ああ、でも冴子様もますますお美しく。真倉君は…真倉君は…えーと。誰かかまってやってください。

今回は、竜と真倉のエピソードでしたけど、的には、フィリップが「ボクがしっかりしなくっちゃ!」の巻きだったような気がします。

真倉君は愛に暴走し、照井竜は綾の復讐を自分の復讐と重ね合わせて冷静じゃなくなってるし、自分から罠に飛び込んじゃうし、翔太郎はハーフボイルドが過ぎて情に流されてるし。
真倉と竜に隠れての活躍は地味でしたけど、一人状況を俯瞰で冷静に見ていたのは、フィリップだけでしたね。柄にもなく「僕がなんとかしなくっちゃ!」みたいに頑張ってましたし。

『ダブリュー』のメモリの持ち主と照井竜の邂逅か!と思ってたんですけど、綾のなり済ましでした。あの紳士の正体が明らかになって竜と顔を合わせるのは、まだ先のようですね。



さて次回は。審査員席にアニキが!!隣はの主題歌を歌っている上木彩矢 with TAKUYAではないですか。に出演した…と上木さんが御自身のブログに書かれてましたけど、ここでご登場ですね。厭でもそれよりもアニキが…ミズキ一郎さんが審査員席に!!そればっかりが気になってw!


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第22話感想

ノラ様、こんばんは。
水木一郎氏、御出演ですって!! よっ予告編見逃しましたー!!

第22話、九条 彩の園崎家潜入捜査と思わせつつ、まさかの外道堕ち展開。
それも、ガイアメモリの後遺症から生じた、やり切れないストーリー。
闇堕ちの恐怖が、まざまざと伝わって来ました。

それにしても、此れ迄多用して来たのに、闇堕ちに到らなかったWやAのメモリ。
その違いは、何時解き明かされるのでしょうか?

彩の本性に、遣る瀬無い思いを掻き立てられる真倉刑事。
今エピソード、裏の主役として一皮剥けた様子。
これ以降、ドーパント事件で如何なる活躍を見せるのか。
あくまで、WやAの引き立て役止まり?(裏での、思わぬ大手柄に期待大です)

こんばんわ、M NOMさん!

そうです!水木一郎さんですよー!!楽しみですぅー!!
うふふふふ♪

私も、綾はてっきり潜入捜査なのかと思ってしまいました。翔太郎の事を笑えませんね、私も十分ハーフボイルドです。どこかで人は善なのだと信じたくなってしまうんですよね。切ない話でした。ガイアメモリの怖さを改めて知らしめるエピソードでした。

WやAのメモリは、街に流通するガイアメモリのように、直接身体に開けられた生体コネクターに挿さず、ドライバーに挿して変身しているので、その辺りが関係してくるのかと思っていました。同じように、園崎の人々もドライバを介して変身してますね。元締めが暴走したら元も子もありませんし。

今回は真倉刑事が本当に切なくてカッコよかったです。今回の一件で、鳴海探偵事務所との関わりも少し変わってくるかもしれませんね。
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◎仮面ライダーW第22話「還ってきたT/死なな...

トライセラトップス・ドーパントの正体は綾(木下あゆ美)だった。愛する溝口刑事を陥れた2人の悪徳刑事に対する復讐は終わった。アクセルはメモリを返せと綾に迫るが、綾はガイア...
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路地裏のノラ

Author:路地裏のノラ
高岩成二さんのファンです。
仮面ライダー大好きです。
来世は絶対男に生まれ変わってJAEに入って、仮面ライダーを目指します。

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