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仮面ライダーW 第18話 『さらばNよ/友は風と共に』

「ファングジョーカー。
 まずはお前との決着を付けなくてはなぁ!!」

突然目の前に現れて戦いを挑んできたナスカの刀を、アームセイバーで迎えうつファングジョーカー。火花散る激しい戦いの中、フィリップと翔太郎は、ファングジョーカーの能力に驚いた。無防備な着地の瞬間、ナスカに背後から斬りかかられたにもかかわらず、反射的に身体が動いてその攻撃を受け止めたのだ。

「殺気を感じると、自然と身体が動く!そして…」
「貴様みたいな悪党と戦うと、
 ものスゲェパワーがこの拳にみなぎる!!」

野生の獣そのものですね、ファングジョーカー。まさに本能で闘っている。敵の殺気に過敏に反応して、猛々しい程の闘争本能をむき出しにして闘い、怒りはそのまま力に変わる。翔太郎のおかげで制御できるなりましたが、恐ろしいフォームです。私は好きですけどね~。荒々しい高岩さんも素敵です。(そこ?!)

野生の闘争本能vs超高速の力。ナスカもやられてばかりではない。超高速で移動してファングジョーカーを翻弄する。しかし。

「うぅ…あ…、なんだ…身体が…超高速についていけない…!!」

突然、苦痛に呻きながら膝を折るナスカ。隙を逃さず間合いに飛び込んだファングジョーカーのアームセイバーが、ナスカの喉元を切り裂くかと思ったその刹那!

「よせー!フィリップ!!」

祥太郎の左手がアームセイバーを止めた。

「なぜ…止めた?」
「さあな。…まぁ、アレが目に入っちまって。」

ファングジョーカーの視線を辿ってナスカがゆっくりと振り返ると、そこには「ふうとくん」のポスターが貼られていた。「みんなで作ろう。明るい風が吹く街 風都」
実はこのシーンで吹いちゃったんですよね。緊迫したバトルを止めたのはふうとくんかいw!。…と。まさかあんな切ない展開になるとは思いもよらず(ノ_;)

「言ったよな?お前も…この街を愛してるって。
 もしそれが本当なら、子供達にもう、あんな涙は流させんな。」

ファングジョーカーが見つめる先には、激痛に呻き苦しむ少年の身体を抱いて泣きじゃくる少女の姿があった。互いに変身を解き、対峙する二人。

「あいつを早く病院に。」

園崎霧彦はそう言うと去っていった。
目を覚ました翔太郎が苦しむ統馬を病院に運ぼうとしていると、フィリップがおもむろに近寄ってきて統馬の袖を捲りあげた。

「メモリが壊れなかった事と、この副作用には何か関係があるのかな。」

「早く病院に!!」

まるでその事には触れて欲しくないかのようにフィリップの手を払って、アカネが叫ぶ。その一瞬、茜の袖口から見えた生体コネクターを、フィリップは見逃さなかった。



「決して忘れられない別れ」
それは、見ている私たちにとっても同様でした。

The Long Goodbye…。


「メモリの名称は”バード”。 …やっぱり、そういう・・・・事か。」

フィリップは地球ほしの本棚で検索中。
翔太郎はだんまりを決め込む茜から、家に帰りたくない理由を聞き出そうと苦戦していた。やがてフィリップがガレージから姿を現し、いくつかのキーワードを羅列した。

「コンビニ・旅行代理店・交番・歯医者…。」

これらはこれまで藤川統馬がバードになって襲撃した場所だ。一見無関係に見えるこれらの場所には、ある共通項が隠されていた。それは、江草茜の陸上競技のライバル達。襲われたのは、すべてそのライバル達の親が働いている職場だったのだ。
つまり、藤川統馬は、茜のためにバードになって人を襲っていたのだった。

「そして、バードのメモリは藤川統馬じゃなく…
 君が最初に手に入れたんだね?」

フィリップが茜の腕を捲り上げた。彼女に腕には、他の3人にはなかった生体コネクターがくっきりと刻まれている。確信を衝かれ、茜は遂に重い口を開いた。


 
茜は落ち込んでいた。
大会が目の前に迫っていると言うのに、陸上の記録が思うように伸びず悩んでいた。
そんな彼女の前に現れた黒衣の女。

「お嬢ちゃん、助けてあげましょうか?」

猫なで声で近づいてきた女は、バッグからガイアメモリを取り出して言った。

「これを使えば…すべてうまくいくわ。」

すべてうまくいく?悪魔の誘惑に惹きつけられる心と、得体の知れない女への疑心。せめぎ合う二つの心と、あるいはガイアメモリに対する好奇心もあったかもしれない。しかし、女がコネクトシューターにガイアメモリをセットしたとたん、それらは不安と恐怖に変わる。腕を押さえてひるむ茜。「大丈夫よ」女は茜の腕にコネクトシューターを押し当てた。

一度バードに変身した後は、身体に力がみなぎって、茜は記録を伸ばしていった。
しかし、茜は怖くなったのだ。ガイアメモリという未知の力によって、自分の身体が変化することへの恐怖なのか、それとも自分の実力で手にした結果では無いという後ろめたさなのか、ガイアメモリを使っているという秘密を一人で抱えている事に耐えられなくなったのか。

遂に茜は統馬に秘密を明かしてしまったのだ。話を聞いた統馬は「俺もやってみる」と、ガイアメモリを腕につきたてた。生体コネクターがなければ変身出来ない…そう思い込んでいた茜の前で統馬の姿がバードに変わる。そして…。

「ごめんなさい…私があんなメモリもらったりしなければ…ごめんなさい…!ごめんなさい…!」

茜は後悔に震えながら泣き崩れた。
自分が仲間達を巻き込んでしまった。茜はそんな思いで押し潰されそうになっている。自分一人がのうのうと家に帰れるはずがない。茜の告白を聞いた翔太郎は、こんな年端も行かない少女にガイアメモリを渡した見えない敵に憤りながらも、優しく彼女に語りかけた。

「悪いのは君じゃない…。」 



園崎霧彦も、自分に出来る方法で愛する風都の闇を払おうとしていた。
未成年にガイアメモリを渡した人間がいる事について、妻は調査をすると約束した。その調査結果を確認するため、霧彦は屋敷の中で妻の姿を探していた。
と、ある一角に差し掛かったとき、どこかで扉が開くような重い音が聞こえてきた。廊下の突き当たりの飾り棚が横にスライドし、中から妻の冴子が姿を現したのだ。とっさに壁に身を寄せて息を潜める霧彦。冴子は夫が覗っていることに気づく様子もなく別の扉の中へと消えていった。

この屋敷には自分の知らない秘密がある。霧彦はそっと隠し扉に近づき、冴子がしていたように、棚の傍らに置かれているフロアスタンドを消してみた。音を立てて隠し扉が開く。霧彦は用心深く秘密の部屋の奥へと足を踏み入れていく…。

霧彦が秘密の部屋に入っていくのを、若菜は強張った表情で見守っていた。



鳴海探偵事務所の簡易ベッドで、茜は泣き疲れて眠ってしまった。問題は山積みだが、とにかく父親には娘の無事を伝えなければならないだろう。翔太郎は上着と帽子とメットを引っつかんで、不機嫌そうに出て行った。
「娘を探してほしい」というバーバー風のマスターの依頼は、茜が見つかったことで一応は解決したといえるだろう。そう言って笑う亜樹子の声も心なしかいつもの威勢のよさはない。フィリップも「どうだろうね」とそっけなく答えた。

二人に背を向けて静かに眠っていた茜が、突然目を開けた。ギラギラと物騒な光を宿した瞳は、もはや茜のものではなかった。



屋敷の地下深くへと伸びたエレベーターから降り、霧彦はひんやりとした石造りの通路をさらに奥へと進んでいった。園崎の屋敷の真下にこんな巨大な空間が!!霧彦は呆然とあたりを見渡した。数本の青白い照明に照らしだされたその空間は、岩盤をくりぬいたような殺風景な岩肌に囲まれている。その大広間の奥に四角く切り出した石を積み上げ一段高くなった場所があった。そこには、巨大な釜のような装置と赤いモニタが設置されている。霧彦が足早に装置に近づき覗き込むと、釜の中は不思議な光で満たされている。

「これは…!何だ…?!」

「この場所で、我々は地球の記憶を手にし、ガイアメモリは生まれた。」

霧彦呟きに答えるように、背後から重々しい声が聞こえてくる。ミックを腕に抱いた園咲琉兵衛は、泰然と娘婿の前に立ち「ようこそ、ミュージアムへ」と厳かに言った。
霧彦が秘密の部屋に立ち入ったことなど、気にも留めていない様子だ。そして、琉兵衛の口から恐るべき園崎家の秘密が明らかにされた。

「地球の記憶は未だ多くの謎に満ちている。だから、実験が必要なのだ。
 ゆえに、我々ミュージアムは、ガイアメモリを風都に流通させているのだ。」

琉兵衛がモニタを操作すると、不気味な音とともに四角柱が輝きだし、釜の光もいっそう強さを増した。ガイアメモリ…地球の記憶。園崎家は地球の記憶を解明するために、この場所で、この装置を使ってガイアメモリを作っていたのだ。そして、人々に地球の記憶を元に作られたメモリを使わせることで、データを収集していたのだった。しかし、琉兵衛はさらに信じられない言葉を口にした。

「中でも今興味をそそられるのは…バードのメモリだ。
 大人になりきらない年代の子供ほど、より精度の高いいいデータが得られるからねぇ…。」

愕然とする霧彦。茜たちにバード・メモリを渡したのは、ミュージアム!
霧彦がガイアメモリのセールスマンをしていたのは、人間を理想的生命へと進化させる為…そう信じていた。しかしミュージアムは人類の為どころか、風都の人々を実験台としか考えていなかったのだ。大人だけでなく、子供たちまでも!

「純粋無垢な精神と肉体により、バードメモリは急速な進化を遂げるだろう。
 そして…やがて限界を超える。」

それはまさか、バード・メモリを使用した人間は、やがて死に至るということなのか?!霧彦は声を震わせて琉兵衛に問うたが、琉兵衛は事も無げに「無駄な死ではない」と言い捨てた。
子供達の死と引き換えに得られたデータは、ミュージアムの目的に大いに貢献するだろう。

「相手はまだ子供ですよ?!」
「だから?」

見ろ!人がゴミのようだ!子供の命さえも使い捨てのゴミのように無造作に切り捨てる琉兵衛の冷酷非情な態度に、遂に霧彦は義憤に燃えて立ち上がった!ナスカに変身してミュージアムの首領・園崎琉兵衛に反旗を翻したのだった。

霧彦さん、自分が騙されていた事に激昂して琉兵衛さんに歯向かおうとしてるわけではなく、子供達の命を犠牲にしようとするミュージアムに絶望し、子供達のために立ち上がったんですよね。本当にもう、霧彦さんてて…どこでどう間違えて園崎に紛れ込んでしまったのか。風都を、人を愛する心は翔太郎達と一緒なのに。切な過ぎます。霧彦さんの正義の心が…悲しすぎます。



静かに寝ていた茜の様子がおかしい。ゆらり…と起き上がったかと思うと、いきなりフィリップを殴り倒した。驚いて駆け寄った亜樹子をも突き飛ばし、狂ったようにバードのメモリを求め始めた。

「欲しいの!バードのメモリが!!もっと飛びたいの!!!」

想像以上にアカネの身体にメモリの悪影響が出ているようだ。薬物の依存症のようなものなのか、禁断症状が出ている。叫び声をあげながら事務所を飛び出していく茜に、フィリップがすばやく発信機を投げ付けた。
これで茜がどこへ行こうと翔太郎のスパイダーショックで追える。

亜樹子から連絡を受けた翔太郎は、不安げなバーバー風のマスターを宥めて、直ちに追跡を開始した。

茜はバード・メモリを求めて、さながら夢遊病者のように街を彷徨う。とある地下通路で、あの黒衣の女が茜に近づいてきた。

「また逢ったわね、お嬢ちゃん。」

園崎冴子は艶然と微笑んだ。



「教えろ!どうすれば彼女を助けられる?!」

殺気立ったナスカに刀を突きつけられても、琉兵衛は両手をポケットに突っ込んだまま、微塵もあわてた様子は無い。それどころか、いともあっさりとその方法をナスカに教えた。

「体内のバードメモリの位置を正確に特定し破壊すればいい。
 …だが、それを聞いてどうするんだ?」

「決まっている!この私が…!」

私が彼女を助ける!そう続けるつもりだったのだろう。しかし言い終える前に、霧彦の身体を再び激痛が襲った。その場に崩れ落ちる霧彦を見下ろし、琉兵衛はため息をついて首を左右に振った。

「霧彦君。体調が優れないようだね。」

超高速の力、レベル2まで達しはしたが、どうやらそれが限界のようだねぇ…と、あからさまにがっかりした様子だ。まさか…?
霧彦もまた、実験台の一人だったのだ。ナスカン・メモリは他のメモリと違い、園崎ファミリーが持つそれぞれのメモリ同様、強大な力を秘めているようだ。だからこそ”園崎家の長女の婿”という名の実験台として、直接監視下に置いて”飼われて”いたのだろう。
”家族”だと思っていたのは霧彦ただひとりだったのだ。

「苦しいかね?でも、今すぐに楽にしてあげよう。」

ミュージアムにテラーの哄笑が響き渡り、ナスカの足元に禍々しい妖気がひたひたと押しよせる。

「残念だよ。家族が減るのは。」

ナスカは最後の超高速の力を使い、生命を蝕むテラーのエネルギーの海から必死に逃れた。ここで倒れるわけにはいかない、なんとしても!
ナスカを取り逃がしたテラーは、悠然とミックを差し向けた。

この緊迫した場面で、ミック様のアップに歯が痒くなりました。
あああ、ミック様で和んでいる場合じゃない。



発信機を辿って翔太郎は茜を発見した。バイクから降りて連れ戻そうと茜に近づいたとたん、彼女は手の中に大事そうに握り締めていたバード・メモリを振りかざし、ジリジリと翔太郎から逃げるように後退りする。
どうしてバード・メモリが茜の手に?!あれは確か霧彦が持っていったはず。

「もらったの!これでまた飛べるわ!!」

狂喜する茜は、翔太郎が止めるのも聞かずに、バード・メモリを腕につき立てた!!バード・ドーパントに変身した茜は、恍惚とした笑い声を上げてふらふらと歩き出す。

「何でだよ…なんでこうなっちまうんだよ!!!」

茜を止める事ができなかった…。
翔太郎は遣り切れない思いに叫びながらダブルドライバーを取り出した。
事務所のフィリップは読んでいた本を閉じ、眉間に皺を寄せて翔太郎に忠告した。

「バードメモリの支配力は未知数だ。下手に闘えば…彼女、死ぬかもしれない。」
「でも…止められるのは俺達しかいねぇんだよ!!」

悲痛な決意でサイクロンジョーカーに変身する二人。
「一緒に遊んでくれるの?」バードはへらへらと笑いながら向けて羽根手裏剣を投げ付けると、狂ったように笑いながら空の彼方へ飛んでいった。
すぐにスタッグフォンでリボルギャリーを呼び出す



テラーの力から逃れたナスカに、スミロドンが襲いかかる。ナスカの力に蝕まれ、その上テラーからもダメージを受け、ナスカにはもはや戦う力は残っていない。容赦ないスミロドンの連続猫パンチに翻弄され、ナスカは遂に霧彦の姿に戻ってしまった。なおも襲いかかるスミロドンの前に、霧彦の命は風前の灯…!その時。

「ミック!おやめ!!」

若菜の鋭い声に、スミロドンの攻撃の手が止まる。しかし一瞬ためらいはしたものの、スミロドンは再び霧彦に向かっていく。

「私の言うことが聞けないの!?」

クレイドールに変身した若菜が、威嚇射撃をすると、スミロドンは身を翻して逃げていった。九死に一生を得てヨロヨロと無様に尻餅をついた霧彦に、若菜が皮肉たっぷりに声をかけた。

「霧彦お兄様、いつものクールな姿は見る影も無いわね。」 
「ありがとう、若菜ちゃん。てっきり君には嫌われてると思ってたよ。」

ほっとした様に霧彦が笑った。最初のうちは牽制しあっていた二人が、それぞれの出会いによってミュージアムの存在に疑問を抱いている。若菜はフィリップと、霧彦は翔太郎と。
霧彦を助け起こし、若菜は一体何があったのかを問うたが、自分が見てきたことを若菜には話さなかった。自分の父親の悪魔のような素顔など知らないほうがいい…。しかし、父親の恐ろしさをうすうす感じていた若菜は、何事かを察し顔を曇らせた。

「もしかして…お父様が・・・?!」

その問いには答えず、霧彦は逆に若菜に問いかけた。

もしも信じている人間に裏切られたら、君ならどうする?

若菜は少し考え、こう答えた。

「心に聞いてみるわ。本当の自分が何をしたいのか…。」 
「本当の自分・・・。」

若菜の言葉を霧彦は噛み締める。

 小学校の時、風都という街への愛を込めて描いた「ふうとくん」

 「言ったよな、お前もこの街を愛してるって…。
  もしそれが本当なら、子供達にもう、あんな涙は流させんな…。」
 仮面ライダーの片割れの探偵の声が甦る。

霧彦は晴れ晴れと空を仰いだ。これから何をすべきか。彼は自分が行くべき道を見つけたのだ。

「仮面ライダー伝えなきゃならないことがある。」

心配そうに見送る若菜を振り返り、霧彦は極上の笑顔を残して迷いの無い足取りで歩き始めた。

「じゃあね、若菜ちゃん。君のラジオ、好きだったよ。」

どうして好きだった・・・よ。なの?何で過去形なのww?と。悲しくなりますよね。霧彦さん、綺麗な別れすぎます。見送る若菜姫の笑顔が悲しいです(涙)



Wに攻撃しながら飛び回るバードを、ハードボイルダーで懸命に追跡するW。そこへリボルギャリーが滑り込んできた。すぐさまタービュラーユニットを換装してWも空へと飛び出していった。激しい空中戦の中、W攻撃がバードを捕らえる。
そのとたんに逆上しバードの攻撃力が増し、見れば姿も変わっている。バードは突然進化したのだ。
空中移動のスピードも増し、めくらめっぽう攻撃されたWは撃墜されてしまった。
地上に叩きつけられて悶絶するW
空中戦が駄目なら。サイクロントリガーにチェンジして地上から狙い撃ちをするが、敵の攻撃を打ち落とすのが精一杯で埒があかない。一体どうすれば…!

「体内のバードメモリを正確に打ち抜くしかない。
 それが彼女の命を救う唯一の方法だ。」

建物の影からナスカが姿を現した。霧彦・・・?!驚き目を見張る翔太郎を尻目に、ナスカはバードの前に立ちはだかって叫んだ。

「私がメモリの位置を教える!!そこをお前が撃て!!」

「君が僕らのサポートを?」
「おい!どういう風の吹き回しだ!」

ナスカの意外な申し出に、二人は怪訝な顔で問いかけた。

「言っただろう。私もこの町を愛していると。」

ナスカはオレンジに輝く羽根を広げて空に飛び立ち、バードの身体を抱えると地上に引き摺り下ろした。思わず飛び出すW。激しく抵抗し暴れるバードを羽交い絞めにしてナスカが叫ぶ!

「バードのメモリと私のドライバーを共振させる!そうすれば…!」

そうすればメモリの正確な位置が特定できる!!何度もバードの鋭いつめに切り裂かれながら、ナスカはバードを押さえ込み、そして遂に・・・!

「仮面ライダー!!これが…バードメモリの位置だ!!」

バードの胸にメモリが浮かび上がる。

「わかった。」
「一発で決めてみせる。」

霧彦のサポートを受け、トリガーバットシューティングがバードメモリを正確に撃ち抜いた。茜の悲鳴とともに爆炎が広がる。燃え上がる炎の向こうに、ぐったり力を失った茜の身体を大事そうに抱き、ナスカが立っていた。茜の腕からバードメモリが飛び出し、地に落ちて砕け散った。

「いい腕前だ。」

霧彦は満足そうに呟いた。

「無茶しやがって…!」

翔太郎が幾分ほっとした様にため息をつき、ナスカに駆け寄って茜を受け取った。(淳さんから高岩さんへ…なんて贅沢なお姫様抱っこ…しかも肩まで抱いてもらってるし…なんて羨まs…)
茜はの腕の中で目を覚まし、「翔太郎おにいちゃん?」と呟いた。その顔は翔太郎の知っている素直であどけない茜に戻っていた。

「サンキュー!助かったぜ。」
「今回ばかりはボク達だけでは無理だった。」

茜はとりあえず無事のようだ。ホッとして翔太郎はナスカに礼を言った。フィリップさえも素直に感謝しているようだ。

「ふん…まさか君らに礼を言われる日が来るとはな。」

に背を向け、ナスカは皮肉っぽく、しかし愉快そうに言った。ともに風都を愛する者として、少女を救えた喜びを分かち合う。しかし、ナスカの身体は確実にガイアメモリの力に侵され、限界をとうに超えていた。力なく膝から崩れ落ち、もはやナスカの姿を保つことができない。突っ伏して苦しそうにあえぐ霧彦を抱き起こすを見つめ、「気をつけろ・・・」と苦しい息の下から囁いた。
の手を振り払うようにして立ち上がり、霧彦は最後の忠告をした。

「ミュージアムという組織は君らが想像している以上に、
 底知れない闇を抱えている。」

それだけ言うと、霧彦は足を引きずって歩き出した。そして思い立ったようにふと、足を止め、ポケットから取り出した物をに投げてよこした。

「この街を…よろしく頼む…。」

それが、翔太郎が見た霧彦の最期の笑顔になった。
の手の中に託された物。風都の街を愛してやまなかった霧彦の心と願い。

「なんだい?それは?」
「大切な宝物だ。」

翔太郎は「ふうとくん」を強く握り締めた。
変身を解き、去ってゆく友の背中に呼びかける。彼は振り向きもせずに片手をあげてそれに応えると、ゆっくりと建物の向こうに消えていった。



夕暮れのビルの屋上で、霧彦は妻を待っていた。

「綺麗な夕日ね。どうしたの?こんなところに呼び出して。」

冴子が霧彦の傍らに歩み寄る。霧彦は夕日を見つめたまま「私と一緒に、園崎の家を出てくれないか?」と囁いた。ミュージアムの…琉兵衛の恐ろしい闇を目の当たりにした今、もうあの屋敷には戻れない。人として、風都を愛する者として。

「そうしてくれ…。私を、愛しているなら。」

冴子の肩を抱き寄せてじっと見つめる。冴子は微笑み「わかったわ」と応えた。霧彦はホッとしたように笑う。しかし、霧彦の手を静かに押しのけ、背中を向けた冴子の口からは、信じられない言葉は発せられた。

「貴方がもう私には必要ないってことが。」

「冴子…!」

冴子がタブーのメモリとドライバーを取り出した。驚愕に見開かれた霧彦の目には深い悲しみと絶望が影を落とし、彼は動くこともできないまま、愛する妻に撃ち抜かれた。

冴子は夫だった男の胸ポケットからナスカン・メモリを抜き取り、無感情に告げた。

「これは返してもらうわよ。ミュージアムの…いえ、
 私の崇高なる目的のために…。

 さよなら、あなた。」


霧彦の目に最期に映ったものは何だったのだろう。

「風都…やっぱり…いい風が吹くなぁ…」

風都の風の中で幸せそうに微笑み、須藤霧彦は深いため息をひとつつくと、動かなくなった。霧彦の身体は千々に砕けて風に乗り、彼の愛した風都の空に散っていった。



【報告書】
意識不明だった統馬と有一は目覚め、
茜ちゃんも元気になり、父親の元に戻った。
俺が依頼された事件は終わった。

でも…。

デスクの上に置かれた新聞が、一面で園崎霧彦の死を伝えている。
突然の事故死…ということになっているが・・・。

この街を愛した人間が…また一人…消えた。
翔太郎は霧彦から最期に渡された「ふうとくん」のキーホルダーをポケットから取り出した。

「すごく大切なもの…託されちゃったみたいだね。」

フィリップが少し悲しそうに翔太郎を見つめ、優しく呟いた。
ああ…言葉少なに翔太郎がうなずいた。

しんみりとした空気を破って、簡易キッチンで亜樹子が素っ頓狂な叫び声をあげた。

「ああwwww!カブトムシ!!」

こいつは、前にフィリップが仕掛けた罠に嵌ったお間抜けなヤツ!!
「こんな時期にカブトムシなんているわけねぇだろ!」翔太郎がため息をつく。
「やっぱり?カブトムシ、いるよね?」目を輝かせるフィリップ。
問題のカブトムシは、目を離した隙にまたしても窓の外へ。

カブトムシは一人の男の下の中で、翔太郎のスタッグフォンと同じように携帯型に変形した。

「厭な風だ。だから嫌いなんだよ、この街は…。」

風都の町を吹きぬける風に、不愉快そうに顔をしかめる、この真っ赤なライダーズスーツに身を包んだ男は一体…?!(白々しいっすか?そうですか)

男の手にはアクセルのガイアメモリが…!!



霧彦さん、逝ってしまいましたね(涙)
こんなにキャラのたった登場人物が、まさか物語り中盤で早々と退場するとは思いもよりませんでした。ミュージアムの中枢にいながら、実は実験台だったとか、命をかけてまで少女を守る姿とか、最期まで風都を愛し続けた彼のことを絶対に忘れない。
風都のイメージキャラクター、「ふうとくん」は彼がデザインした…というアイデアは脚本の長谷川さんの提案だったそうですが、おかげで今後も劇中にふうとくんが登場するたびに、霧彦さんを思い出して胸が痛みそうです。

愛する妻にまで裏切られていると知った瞬間、彼は絶望し生きる気力を失ってしまったんでしょうか?無抵抗のまま撃ち抜かれた霧彦さん。でも最期まで笑顔でしたね。それでも妻を愛し許したんでしょうか?それとも、悲しみも憎しみも忘れて、ただただ一途に風都を愛する須藤霧彦に戻って、風都の風になる幸せと感じて逝ったんでしょうか。
違う形でもっと早く出会っていたら、翔太郎と霧彦は分かり合える友となっていたかもしれませんね。

ナスカン・メモリは冴子の手によって回収され、再びミュージアムのものになりました。今後も「冴子の婿」という名の実験台が現れて別のナスカに変身したりするのかな。

それにしても…冴子の『崇高な目的』ってのも気になりますね。ミュージアムの目的とは違うんでしょうかね。得体の知れない人々です。若菜はこれから孤軍奮闘することになるのかな。

いろいろと思いは尽きませんが。



さて、来週のは。
遂にアクセル登場!う~ん、波乱の予感!

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第18話感想

ノラ様、おはようございます。
今日のSHTモチーフ「一騎打ち」「本当の自分」でしょうか。

W>
まさかまさかの、霧彦氏死亡退場。その双子兄弟・露彦で再登場は無し?
園崎瑠兵衛、冴子の恐ろしさを肌身で味わった霧彦氏。
ピンチの中、小姑・若菜と心を通わせたものの、既に遅かりし。

ガイアメモリの副作用に苦しむ茜の姿は、将に薬物中毒患者の其れ。
園崎家の野望は「風都人間ミュージアム化計画」?

「霧彦編」とも言える今エピソード、真の主役に花束を(合掌)

閑話>
目玉親父役の田の中勇氏。ドズル・ザビ役の郷里大輔氏等、特撮界にも
縁の深い声優さん達の、訃報が相次いでいます。
怪人キャラに命を吹き込む、名バイブレイヤー達の物故。残念の一言です。

こんばんわ、M NOMさん!

一騎打ち…。どちらも見えない絆がありますよね。もっと違う出会いしていたら…と思わずにいられません。

霧彦さん、園崎家と袂を分って表舞台からから姿を消し、いずれ物語の後半で、風都のために戦う彼なりの正義の使徒として再登場…なんて展開も期待したのですが、跡形もなく砕け、風都の風となってしまいました。
生きていれば若菜姫とともに、ミュージアムの獅子身中の虫となって、風都のために戦ったのかななんて、色々と考えると切なくなります。

今回はガイアメモリを手にした未成年が、誤った使い方をして命を落としかける怖い話でしたね。身体が未発達の未成年は、より過敏に反応し、より深いダメージを受けるというのもリアルに薬物問題をイメージしているような気がします。

声優さんの訃報、続きますね。残念です。
郷里さん、私にはパトレイバーの山崎ひろみちゃん役がなじみが深いんです。あの柔らかな低音も、田の中さんの愛嬌のある高いお声も、もう新たな場面で耳にすることが出来ないのかと思うと、さびしい限りです。

こんばんわ、仮面ゲスト様!

こちらではお久しぶりです(笑)

Wは私も大好きです。一時期ハードボイルド物を読み漁った時期もあり、もともとこういう熱くて優しい男たちの話が好きなんですよね。(このあたりのツボが仮面ゲスト様と一緒なのでお分かりだと思いますが ^^)おそらくwの好きなところを挙げれば、ほとんど一致するかも知れないですよね。コメントを読みながら、いちいち「そうそう!」と頷いてました(笑)

収まるべきところに綺麗に収まる気持ちよさって、確かにヒーロー物には必要ですよね。それが好きというか。Wは事件の題材や設定が妙にリアルでシュール何ですけど、分りやすいし、ちゃんとフォローが入って収まるべきところに着地してくれるから、後味が悪くならないんでしょうね。適度に散りばめられたコミカルな軽い笑いとペーソスのバランスとかリズムが心地よいですし。
なんて偉そうに言ってみたり(笑)

風都をこよなく愛して散っていった霧彦さん、風都にも愛されてましたねぇ…。風都の優しい風に包まれて、幸せそうな笑顔で逝った事が救いですよね。これからは風都の風と一緒に愛する風都を見守っていくんだな~と思うと、今、霧彦さんは幸せなのかもしれません。

お気遣いありがとうございます!
胃が弱いのに、風邪薬の副作用ですっかり食欲が↓(^^;)胃薬も飲めばいいんですよね。

こんばんわノラさん^^
今回のWは衝撃的でしたね!

さらばN(ナスカ)なのにナスカ(メモリ)は生き残って
K(霧彦)がサラバしてしまいました。
まさか消滅してしまうとは思いませんでした…。
矢車さんみたいに一時的な退場かと思ったのに…。
霧彦さんは風都の風になったのですね…。
これからは風になって風都を守っていくんですよね…。

翔太郎が霧彦から託されたのは、風都そのもの。
それをふうとくんに絡めたのはうまい脚本でしたね。
ふうとくんが霧彦さんデザインだと思うと特別に
見えてきます。
あのくじのキーホルダー大事にしたいですね。

最初は野心家でミュージアムを乗っ取ろうと、
政略結婚したのではないかと思っていましたが、
まさか風都と妻を愛するまっすぐな男だったとは。

霧彦さんは最後までかっこよかったです。
風都の子供の為にテラーに単身挑み
若菜姫(義妹)の身を案じて全てを語らない。
かっこよすぎでしょう!
やっぱり私は好きでしたね霧彦さん…。
敵なのに始めから憎めなくて風都と嫁を愛するいい人でした。
本当におしい方を亡くしました。

長年の宿敵と協力もいとわない。
茜を抱いて炎の中から現れるシーンは
まさに往年の正義の味方、仮面ライダーそのものでしたね。

最期のセリフ
『風都…やっぱりいい風が吹くなぁ』
で涙で前が見えませんでした…。

そして霧彦さんの中の人の
ブログの記事
(ttp://ameblo.jp/yuki-kimisawa/entry-10437171693.html#cbox)
を見て更に涙腺が(ノД`;
皆、霧彦さんが好きだったのですね…。
たった18話の出演だったのに
ここまで愛されるキャラになったのは、
中の人の演技もあったのでしょう。

正直、今回は霧彦さんの最期の衝撃が大きすぎて、
バードドーパントの事はどうでもよいですね(苦笑)
ああ霧彦さん安らかにお眠りください…。
そして風都の風になってこれからも
風都を見守ってくださいね~(号泣)

>愛する妻にまで裏切られていると知った瞬間、彼は絶望し生きる気力を失ってしまったんでしょうか?

私は裏切られた事には絶望してはいないと思いました。
たとえ利用されていただけとわかっても、
妻を愛しているという気持ちは変わらなかったから…。
ただ生きたいだけならそのまま街を去ればよかったのですよね。それなのに、冴子に一緒に逃げようと提案し、その場でやられてしまったわけですが、霧彦さんはああなる事を覚悟していたんじゃないかなと私は思いました。
それでももしかしたら自分についてきてくれるとかもしれないという一縷の望みは捨てきれなかった…。
ミュージアムの闇がどれだけ深いか知ってしまったら、
真っ先に逃げなければいけないのは若菜姫だと思いますので
それを告げずに去る霧彦さんとは思えません。
だから冴子(妻)に自分の命を託したのではないかと思いました。冴子殺されるかも知れない、だけどそれでも霧彦は冴子に自分の命を託したかった。なぜなら、霧彦は冴子を本気で愛していたから。
信じたからこそ愛する風都を翔太郎に託し、
愛したからこそ冴子に
自分の命を託したのではないでしょうか?
だからどんな結末になるにせよ、
最期まで笑って逝ったのでは。
若菜姫に言われたように心のままに行動したから…。
それは生きる気力を失ってしまったわけではないのかな~と。
または、どうせ(ナスカメモリの副作用で)死ぬなら、
愛する妻の手で、愛する風都で眠りたいと
思ったのかもしれません。

そして風都を愛した男(怪人)が去って、
風都を嫌悪する男(仮面ライダー=ヒーロー)が
やってくるのは何とも皮肉ですね。
アクセル!彼も霧彦さんくらい魅力のあるキャラになれば
いいなと思います。

こんばんんわ、白いのさん!

今回のエピソードは霧彦さんにつきますね。私も最初の登場で、霧彦さんはもっと強かで冷徹なミュージアムのエースになるのかと。まさか中盤で霧彦さんと”長いお別れ”になるとは思いませんでした。
ナスカン・メモリはミュージアムに。今ふと思ったんですけど、霧彦さんはレベル2の超高速の力に目覚めましたけど、それってメモリがバージョンアップしたってことなんでしょうかね。バードのメモリの然り。新しい力はメモリ内に上書きされてデータは書き換えられていくとか?最終的には誰が使うんでしょうね、ナスカン・メモリ。

ふうとくんをデザインしたのは霧彦さん。この設定は脚本の長谷川さんのアイデアだそうですが、一番くじの景品に「ふうとくんキーホルダー」があって、まさにそのものが劇中に出てきた事で、強烈に印象付けられましたよね。これから先、Wの世界でふうとくんが画面の片隅に登場するたびに、霧彦さんを思い出して胸がチクチクしそうです。

ああ、それにしても愛すべきキャラクターとして定着しつつあっただけに、霧彦さんの死は惜しまれます。演じられていた君沢さんも、本当に役に愛着を持たれている様子がご自身ブログからあふれんばかりに感じられていましたし。さびしいです。

妻の裏切りを知った時、一瞬の驚愕の後、ふと悲しそうな眼をしたんですよね。印象的でした。
霧彦さんはただひたすら一途に愛する人だったのだと、私も思います。妻も、風都も。そこには見返りを求める心はない。相手の幸せだけを願って、与え尽くすことだけに喜びを感じていたのかなと。

悪の側の人間でしたけど、霧彦さんはヒーローの心を持っていました。
アクセルは、警察機構の人間ですが、なんだか厭な風が吹き始めましたね。嵐にならなきゃいいですけど。
探偵と警察は似て非なるもの。たしか探偵小説などでは、仲が悪いんですよね~。探偵と警察って。
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Author:路地裏のノラ
高岩成二さんのファンです。
仮面ライダー大好きです。
来世は絶対男に生まれ変わってJAEに入って、仮面ライダーを目指します。

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