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侍戦隊シンケンジャー 第44幕 『志葉家十八代目当主』

門松「殿!あけまして おめでとうございます!!」鏡餅

殿の御前に勢揃いし、畏まって新年の挨拶をする5人の侍とダイゴヨウ。
晴れ着姿の茉子とコトハが艶やかで綺麗です!やっぱり女の子はいいなぁ~…。
源太はコレが正装なんですね(^^;)初めて志葉家にやって来た時も妙チクリンな恰好でしたが、キャラが定着した今となっては、『源太らしい』の一言で済んじゃいます。
千明は七五三っぽさが抜けていない所が千明らしい。正装しても何となく正式な感じにならない…みたいな。
流ノ介は梨園で生まれ、両親から侍精神を叩きこまれて育てられたという設定。相葉さんはちょっと線が細いですけど居ずまいが様になってますね。
殿の松坂さんは、若いのにしっかりと着物を着こなしていて、殿様の風格を備えています。さすがに隣の伊吹さんには及びませんが(^^;)
伊吹さんは風格があるのに、ちゃんと”家老”の領分を守っていて、そういうじいを従える事によって、丈瑠の殿様としての風格がさらに強調されているような気がします。

侍たちの束の間の休息。お節料理に舌鼓を打ち、成人の流ノ介と源太はお神酒でほろ酔い気分…いや、既に悪酔い?流ノ介がどんどん壊れていくww(笑)奇天烈な踊りを始めた二人を苦笑いで見守る仲間たち。
『かくし芸披露会』では各々が芸を披露。
茉子とコトハのマジックショーは、タネがバレバレなのがかえって可愛いです。
千明は唐傘の上で毬を回そうとしてますが、コレは素で回せてないですね(笑)
流ノ介と源太の漫才は秀逸でしたね~。思わず本気で笑ってしまいました。
「別嬪さん、別嬪さん、一つ飛ばして谷千明。」
「ぅおおおい!!殿飛ばすなww!」
流ノ介の顔面ツッコミは、ホントに源太の頬にヒットしているように見えたんですが。
一つ飛ばされて不満顔の丈瑠、以外に子供っぽい所がありますね。
コトハと千明に無理やり引っ張りだされて、彦馬さんのモノマネという無茶振りをされる丈瑠の動揺っぷりが可愛い(笑)大喜びしているのは彦馬さんだけで(←親バカ?)、後は「ど~すんだよ、この空気。」という感じでしたが(^^;)

「この屋敷で何度も正月を迎えましたが、今年ほど賑やかなのは初めてですな!」

彦馬さんの言葉に「そうだな」と頷き、丈瑠は歌留多に興じる5人を楽しそうに眺めていた。
いよいよ殿からのお年玉。大はしゃぎする5人の目の前に差し出されたのは、鶴の水引で飾られた熨斗紙には志葉家の家紋の入った立派な筆が包まれていた。あからさまにガッカリする5人。源太が恨みがましそうに「たけちゃ~ん」とぼやく。

「じ…じいが選んだんだ!!」

慌てて弁解する丈瑠。立ち上がった彦馬さんが皆に言葉をかけた。

「戦いも厳しくなっておる。浮かれるばかりでなく、初稽古で気持ちを引き締めねばな。」

「ハイ!」と答えたのは真面目な流ノ介とコトハ。千明は「筆か~い!!」とつっこんでおどけて倒れて見せた。
その時。
黒い裃を付けた黒子が座敷の廊下に畏まって控え、志葉家の家紋の入った書状を掲げて見せた。彦馬さんがそっと丈瑠に耳打ちし、丈瑠が顔色を変えて立ち上がった。流ノ介達もこのいつのと様子の違う黒子さんに気付き怪訝顔。彦馬さんが深刻な表情で裃黒子に歩み寄り書状を受け取った。

「こ…これは…?!」



2週間ぶりのシンケンジャー、楽しげな志葉家の正月の風景から一変、裃を付けた偉そうな黒子の登場で、物語は風雲急を告げる展開に。


【三途の川・六門船】
アクマロは野望潰えて散り、ドウコクは三途の川の底でいつ復活するとも知れない。薄皮大夫も今頃どこを彷徨っている事やら…。そうでなくとも殺伐としていた六門船は、ガランと誰も居なくなって、より一層荒涼として見えた。

「ドウコクゥ…この船もガラ~ンとしちまったよぅ。早く戻ってきて貰わなきゃ…。」

シタリはポツンと座って手酌で酒を飲みながら、独りごちた。外道衆にそんな感情があるのかどうかは知らないが、シタリは人の世でいう所の『寂しさ』を紛らわせるために酒を煽っているのだろう。しかし、その酒も切れてしまった。
つまらなそうに銚子を振るシタリは、かすかに聞こえて来たススコダマの歌声に、ハッと顔を上げた。

「ふん…相変わらず変わり映えしないねぇ…。」

胸にススコダマを抱いた薄皮大夫の姿を見つけた途端、シタリは銚子を取り落とし、駆け寄ろうとして文字通り転がりそうになった。

「おお前さん!もう戻ってこないと思ったよぅ!!」

嬉しそうに声を震わせてシタリが鼻をすすりあげる。天井から無数のススコダマが落ちてきて口々に大夫帰還を喜んだ。大夫は表情を気取られないようにシタリに背を向け、「ドウコクが沈んだと言うのは本当らしいな…。」と呟いた。

「無茶しすぎたのさ。お前さんも分かってるだろうが…。」

三味線を引き寄せ、大夫はあの時の情景を思い浮かべる…。
人の世に出ればたちどころに水切れを起こす身体で、ドウコクが強行に出陣したのは大夫の為だった。硬くひび割れ崩れそうになりながら、自らの身体の一部を使ってドウコクは三味の傷を塞ぎ、大夫に差し出した…。

「…戻せるのか?」
「戻すさ!アヤカシと同じ水切れには嘆きや苦しみで染まった三途の川の水に限る!
 ただね、ドウコクの底無しの器は並大抵じゃあ…埋まらない。」

大夫が戻って俄然元気の出たシタリが楽しそうに言った。大夫もふふ…と笑って「だろうな」と答えた。
我等が御大将を復活させる為に、何とか手を打つにしても、ドウコクが折角帰って来ても封印されちゃあ元も子もない。やる気が出て大張りきりのシタリは、今のうちに志葉の当主を片付けようと、ヨモツガリを呼び出した。



今週のアヤカシはヨモツガリ、元になった妖怪は陰摩羅鬼(おんもらき)だそうです。『鬼』の字がありますが、モモタロスみたいな鬼ではなく鳥の化け物ですね。屍体の気が変化して鶴に似た黒い鳥になったものだそうです。目は灯火のごとく爛々と輝き、口からは炎を吐いて、甲高い声で啼く…。それだけの妖怪ですが(^^;)ただ、存在が忌まわしい。
『鬼』には『死人の魂』という意味もありますから、陰摩羅鬼の『鬼』はこちらの意味なのかな。鬼の姿は平安時代に出来た物らしいですね。不浄の方角『鬼門』は(うしとら)の方角(丑と寅の中間、すなわち北東)。牛の角と身体、寅の牙と爪を持つ者、それが鬼です。忌むべき者の代名詞なのですね、きっと。
陰摩羅鬼の『摩羅』はマーラ。釈迦が悟りを開く時に邪魔をした魔物です。調べてみたらマーラの語義は『殺す者』、あるいは『死』の人称形なのだそうで。そう考えると、陰摩羅鬼という妖怪は、とことん『死』を象徴するものなんですね。
正月早々『死』なんて縁起が悪いと思いますが、一休禅師のこんな歌を思い出しました。

 門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし

やれ正月めでたやと猫も杓子も浮かれているが、世の中は無情なもの。一つ新年を迎える毎に、それは冥土…即ち『死』に近づいている。だから、正月だからと言って無為に過ごさず、気を引き締めて精進せよ…と、確かそんなお話だったと思います。 
なんだかいかにもシンケンジャーらしい…と思いませんか?



三途の川から飛び出してきたヨモツガリは六門船に薄皮大夫の姿を見つけ、挑戦的なまなざしを向けた。

「おや?誰かと思えば、はぐれ(もん)の大夫さん。
 三途の川なんかお気に召さないだろうに、なんで戻って来たのよ!」

女ってやーね。陰険で。と言うか、女のアヤカシだったんですね、ヨモツガリ。
ヨモツガリの言葉が終るか終らないかの内に、大夫の仕込み刀が一閃し、その切っ先がヨモツガリの喉元に突き付けられた。薄皮大夫は相手をグっとねめつけて、凄味を利かせて囁いた。

「はぐれだろうが外道は外道。好んで墜ちたここがわちきの居場所…。
 よろしく頼む、ご同輩。」

大夫に気圧されて、コクコクと頷くヨモツガリ。
アクマロの一件を経て、大夫は何か腹に据えたのでしょうか。開き直りとは違う大夫の落ち着き。
今の大夫は、外道として六門船に在る事に何の迷いもない。



一方、真の外道となった腑破十臓は独り佇み、妻の身体で作られた裏正に語りかけた。

「ようやくだな。また斬り合う事だけに生きられる。
 命の…最後の一滴まで…!」

十臓は…自分の最期の時を待っているのでしょうか…。



志葉家の庭では、殿からのお年玉の筆で、侍たちがモヂカラの稽古をしている。
千明君、書道で!マークはイカンでしょう(^^;)源太の書が寿司のお品書きになってるのはお約束。
でもダイゴヨウに『ツッコミディスク』という秘技があるとは知らなかった!!今週の源太は、痛いツッコミをされまくりですねw。和気あいあいと稽古に励む5人。
しかし、そこに丈瑠の姿はない。

その頃丈瑠は奥の座敷で、裃黒子が持ってきた書状に目を通していた。その表情は暗く沈んでいる。丈瑠が読み終わるのを待ち、彦馬が口を開いた。

「にわかには信じられませぬ。本当であれば喜ぶべき事でありますが…。
 …と言ってここへきて全てを明らかにするとは…とても…。」

「とにかく、こっちで動ける事は何もない…。今までどおりにしているだけだ。」

裃黒子がもたらしたものは、丈瑠と彦馬にとっていずれ来るべきモノだったのだろう。彦馬が言う「喜ぶべき事」というのは、それは志葉の家にとっては…と言う事であって、丈瑠や彦馬にとっては必ずしもそうではない…と言う事を、二人の表情が物語っている。廊下に出ようとして丈瑠は立ち止り、肩越しに彦馬を呼んだ。

「じい…。もし、その時になったら。…その時の事か。」

丈瑠は本当は何ていうつもりだったんでしょうね。その時になったら…の後に。



庭では、千明がダイゴヨウの打ちだすディスクを竹刀で討ち落とすゲーム稽古をしている。
茉子とコトハは、なかなか稽古に出てこない丈瑠を気にしていた。裃黒子の手紙が重要な意味を持っているのだろうと言う事を、茉子は何となく察しているようだった。やがて稽古着に着替えた丈瑠が姿を現し、心配そうに声をかける茉子には応えずに、何事もないように稽古を始めた。
茉子は何か言いたそうに丈瑠を見つめて溜息をついた。



「いいかい。狙うのは志葉の当主…シンケンレッドだよ。」

とある神社の境内で、シタリがヨモツガリに作戦を伝えている。傍らには薄皮大夫の姿もある。
シタリは『鬼火弾(おにびだま)』を手渡した。
シンケンレッドのモヂカラは『火』、三途の川の鬼火で練った弾で撃てば、火が火を呼びシンケンレッドは身体の中から燃やし尽くされる。

「今日で志葉家も終わりさね。」



稽古を終えた侍たちを、温かいしる粉が待っていた。大喜びで食べ始めようとする千明を、黒子ちゃんが慌てて止める。見ると、丈瑠の姿が無い。

「姐さんもいねぇし。」

待てばいいだろ!という流ノ介の言葉も聞かずに、千明は袴の裾を摘まんで(笑)二人の様子を見に行った。庭を覗くと、強張った表情の丈瑠がじっと茉子の背中を見つめている。只ならぬ雰囲気に、千明は声をかけそびれて、そっと物陰に身を寄せた。

「やっとチャンス作れた。」
「なんだ。話って。」
「そんなに警戒しないでよ。まぁ…確かにつっこむ気だけど。」
「何を?」
「ずっと引っかかってる事。丈瑠が何を抱えているのか。」 

茉子が真っすぐに丈瑠の目を見つめる。志葉家の当主としての物なのか、志葉丈瑠としての物なのか、それは分からないが、丈瑠が抱えている重荷を、仲間みんなで一緒に抱えられないかな…と茉子は真っすぐに問うた。茉子は何が何でもその答えを丈瑠の口から聞こうと決意しているようだった。
しかし茉子の眼差しを正面から受け止めた丈瑠の目は、穏やかにそれを拒絶している。

「なんだよ…丈瑠がどうかしたのかよ…?!」

完璧に思えた丈瑠が、人知れず重荷を背負って苦しんでいる?陰で二人のやり取りを聞いていた千明が、不安げに二人を見つめた。
しかし、その時スキマセンサーが鳴り響き、話は途中になってしまった。



スキマセンサーが示した神社では、ナナシ連中どもが初詣客を襲っていた。逃げ惑う人々を縫って、黒子さん達が陣幕を抱えて駆け付ける。辺りに陣太鼓が鳴り響き、志葉家の家紋を染め抜いた陣幕を背に、立ち姿も凛々しい6人の侍が名乗りを上げてシンケンジャーに変身した!
 
ヨモツガリは無数のナナシ連中と斬り結ぶシンケンジャーを見下ろし、あれが志葉の当主とアタリをつけて、鬼火弾(おにびだま)を右腕に装着した。
ヨモツガリの身体は無数の瑠璃の羽根となって姿を消した。



「さっさと片付けておしる粉食べなきゃねー!」って、ああ、そういえば喰い逸れてましたっけ。
細かいなー(笑)和んでいる場合じゃないです。事態は緊迫しています!

ナナシ連中相手にシンケンマルを振う丈瑠に、ヨモツガリがゆっくりと鬼火弾の照準を合わせた。胸に鬼火弾の直撃を受けた丈瑠は、衝撃に弾き飛ばされはしたものの、何とか立ち上がったが!
突然、弾を受けた所から青い焔が噴き出し、その身を焼いた。想像以上のダメージに思わず膝をつき、ヨモツガリを睨みつける。

「一発程度ではダメか…。」

ヨモツガリの鬼火弾が丈瑠を執拗に狙う。木の陰に身を隠し、まだブスブスと白煙を上げる傷口を抑え丈瑠は得体の知れない攻撃に動揺した。気がつくとヨモツガリの姿が見えない!ハッと振りかえると、いつの間に背後に回ったものか、鬼火弾の噴射口が丈瑠を捕え、撃ち出された。
2弾目を受けた丈瑠の身体はもんどりうって倒れ、最初の一撃と同じように青い焔に焼かれた。
狙いは丈瑠!!

「みんな!狙いは殿だ!殿をお守りしろ!!」

叫ぶが早いか、流ノ介は丈瑠を狙って撃ちだされた鬼火弾の前に飛び出し、その弾を己の身体に受けた。

「気をつけろ!ただの弾じゃない…!」

目の前にいる敵めがけて斬り込んで行く丈瑠。しかしヨモツガリはまたしても無数の瑠璃の羽根となって姿を晦ます。2発の鬼火弾のダメージは大きく、丈瑠は力なく膝を折った。どこから攻撃をしてくるとも知れない敵から丈瑠を守ろうと、流ノ介が両手を広げて丈瑠を庇い、油断なくあたりに目を配る。

「殿!大丈夫ですか?!」
「お前こそ?!」
「かすり傷です!大した事ありません!」

自分に当たればこれほどのダメージを受けるヨモツガリの攻撃が、流ノ介には効いていない?!愕然とする丈瑠。しかし考える暇もなく、二人のすぐ近くにヨモツガリが姿を現し、鬼火弾を撃ちだした!素早く仲間全員が盾になり、丈瑠を守ろうとするが、間をすり抜けた1発の鬼火弾が丈瑠に着弾した。青い焔に身を焼かれ悶絶する丈瑠。

「なんで丈瑠だけ・・・こんな?!」

同じ弾に当たった自分たちと丈瑠では、ダメージが違い過ぎる!茉子が鬼火弾の異様な特性に気付いた。

「気付いたようだね。
 この鬼火弾は、火のモヂカラに反応するんだよ!
 モヂカラが高ければ高いほど、攻撃力は上がる。
 シンケンレッド!お前は自分のモヂカラで焼き尽くされるのさ!」

瑠璃の羽根に紛れて姿を現しては消え、縦横無尽に鬼火弾を撃ち込んでくるヨモツガリから丈瑠を隠すようにぐるりと囲み、どこから飛んでくるともわからない弾を受け続ける仲間たち。丈瑠のような特殊なダメージは無いもののそれでも威力は十分に強い。目の前で崩れ落ちる仲間達。堪らず丈瑠は千明の肩を掴んで叫んだ。

「馬鹿!!やめろ!無茶をするな!!」

「馬鹿はどっちだ!!いいからじっとしてろ!!」
「そうです!うちらが何とかします!」
「へっ!!こんなのちっとも効いちゃいねえよ!!」

自分の身を投げ出して傷つき倒れても、必死に丈瑠を守ろうとする仲間…。いたたまれなくなったようにわなわなと拳を握りしめ、丈瑠はヨロヨロと立ち上がった。

「余計なことしてないで…さっさと俺を倒したらどうだ!!」

無謀にもインロウマルを取り出してスーパーシンケンレッドに変身し、ヨモツガリの前に身を晒した。鬼火の青い焔に包まれながら戦いを挑む丈瑠を、仲間たちが血相を変えて追いかける。

「アイツ…なんでいつもあんなに簡単に自分を…」

千明は丈瑠の気持ちを計りかねて、もどかしそうに呟いた。

丈瑠は石畳の真ん中で、無防備にヨモツガリを待った。あたかも「自分を撃て」と言わんばかりに。
鬼火弾が背後から丈瑠を狙う。丈瑠はこの瞬間を待ち構えていた。鬼火弾が着弾し焔に包まれて変身も解けた。丈瑠は弾き飛ばされながらも、モウギュウバズーカで相打ちを狙った。
撃ち抜かれたヨモツガリの一の目は、紅蓮の炎をあげて砕け散った。

力尽きてぐったりとその身横たえたまま、丈瑠はピクリとも動かない。慌てて駆け寄る仲間たち。
その様子を盗み見てほくそ笑むシタリ。

「さすがに志葉の当主!火の大きさは申し分なかった!
 …まぁ、身体が燃え残ったのは意外だったけどねぇ…。」
「十臓がガッカリするな…。」



その十臓は。
独り荒野を行くその足をふと止めて、おもむろに踵を返した。



神社の境内に流ノ介達の悲痛な叫びが響く。いくら揺さぶっても呼びかけても、丈瑠は応えない。
ヨモツガリは二の目が発動して、巨大化し丈瑠ごとシンケンジャーを踏みつぶそうとする。
ようやく意識をとりもどした丈瑠が、震える手で流ノ介にインロウマルを渡した。

「行け…早く…」

意識をとりもどした志葉の当主に、薄皮大夫とシタリは慌てた。志葉の当主ならば火のモヂカラが身体の隅々までしみ込んでいるから、火が火を呼んで身体を焼き尽くすはず…!
志葉丈瑠は、燃え尽きるどころか、息を吹き返してしまった。これは一体どうした事か。



ヨモツガリの二の目を討ち倒すべく、流ノ介達は折神を駆って出撃した。ダイカイシンケンオーで敵を捕えようとしても、ヨモツガリは瑠璃の羽根になっては現れ、シンケンジャーを翻弄する。一方的に攻撃され、遂に侍合体も解けてしまった。
地上に残してきた丈瑠の状態が深刻なので、流ノ介達にも焦る気持ちがあったのだろうなと。



境内の木に体を預け朦朧とする意識の中、丈瑠は軽い足音を聞いた。ぼんやりと目を開けると、薄紅の袴姿の少女が近づいてくる。少女はおもむろにショドウフォンを取り出し、変身した。
息を飲む丈瑠。

ヨモツガリは、バラバラになった折神に向けて、とどめの攻撃を仕掛けて来た。勝ち誇って高笑いをするヨモツガリ。その時!咆哮を上げて獅子折神が躍り込んで来た!誰もがそれを丈瑠だと信じ、また無茶をして…と表情を曇らせる。
しかし、流ノ介が境内に目をやると、丈瑠は源太が寄り掛からせたままの体勢で、グッタリとしている。
ではコレは誰だ。

獅子折神は確かにシンケンレッドが乗っていた。華奢な体、高く張りのある声。シンケンレッドは巧みに獅子折神を駆って、火のモヂカラを自在に操り、獅子折神ただ一体でヨモツガリを倒してしまった。
誇らしげに咆哮を上げる獅子折神。

「これにて、一件落着」

声もなく、ただただ茫然と見守るしか出来ないシンケンジャー。



「殿様!」

仲間たちが丈瑠に走り寄り、動けない丈瑠の身体を志葉家に運ぼうと担ぎあげた。
そこへ。

立ち止り振り返る流ノ介達の前に、戦いを終えたもう一人のシンケンレッドが降り立った。
その姿を目の当たりにし、彼らは愕然と立ちすくむ。

「あんた一体誰なんだよ!」 

その時、「無礼者!!」という一喝と共に陣太鼓が鳴り響き、裃を付けた黒子達がしずしずと幟を持って控え、志葉家の家紋を染め抜いた陣幕が現れた。

「このお方をどなたと心得る!!
 このお方こそ、志葉家十八代目当主!志葉薫様にあらせられるぞ!
 姫の御前である!控えろ!!」

シンケンレッドは変身を解き、凛と顔を上げた薄紅の袴姿の少女になった。



姫レッド!美しい・・・!蜂須賀さんの首から肩にかけての線が本当に美しいですよね~。うっとり。
ドキドキしてきます。今週はアクションシーンな在りませんでしたけど、次週予告を見ると、次回は華麗な太刀捌きが見られそうなので、身体の内から萌え尽きないように気をつけないといけません。


「殿様は殿様ですよね!?」
「こんな事を抱えて…ずっと…。」

「この世を守る為に…姫と…!」


切ない展開になりそうです。蜂須賀さんに萌えてる場合じゃないかもしれません。
ゴセイジャーが2月14日スタートですから、シンケンジャーも残り5回ですね(´;ω;`)
丈瑠はこの先どうなるんでしょう。

ところで、メガブルー・並樹瞬役だった松風雅也さんが顔出しでご出演ですね!
公式観ると志葉家17代目当、先代レッド役として、ドウコクとの対決もあるようです。

…え?先代レッド?じゃあ…丈瑠の父は?
もしかして、丈瑠の家は代々影武者を務める家系?

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第44幕感想

ノラ様、こんばんは。今日も寒いですね。

シンケンジャー>
御正月祝いから一転、姫レッドの出現で、怒濤の展開に突入。
太夫を迎え入れるシタリ爺、家出した嫁の帰還に喜ぶ、舅の心境で微笑ましい。

丈瑠と茉子のやり取りを盗み見る千明。次回、全ての種明かしが為れた直後に、
「よくも、今迄騙し続けたな!!」「俺達との絆は、この程度だったのかよ!!」
の一言で、丈瑠に鉄拳を喰らわせる伏線か?
それとも丈瑠の心境を慮り、男泣きの熱い抱擁を見せるのか?

姫・志葉 薫と、その爺。そして裃黒子等と、丈瑠や彦馬、志葉家黒子の間には、
彼我の格差が見受けられる様子。
侍社会の負の側面・・・階級違いで人間扱いされない世界が、小さなお友達に展開?
まして「影武者」の正体が露呈した丈瑠に『武士道残酷物語』が襲ってくるのか?

以前は「血祭ドウコクと激闘の末、壮絶な最期」の結末を妄想してましたが、
影武者設定が顕れて来ると「紛い者の己は、志葉家に居場所無し」の心境で、
最終回に「本当の自分」を見つけるために、行き先を定めず還る宛の無い、
流浪いの旅に出る丈瑠で、全巻終了の妄想にシフトして来ました。

こんばんわ、M NOMさん!

あと5回を残して、とんでもない展開になってきましたね!まさかシンケンレッドが正当な継承者ではない…とう、思いもよらない『がんどう返し』が仕掛けられておりました。

姫の黒子が裃姿だったり、家老が腹が立つほど偉そうだったりと見た目にも格差がありますが、姫のモヂカラも丈瑠より格段に強大なようですね。自在に使いこなせているようです。
さすが正当継承者。どんなお姫様なんでしょうね。

丈瑠の家は影武者の家系だったのだと考えると、改めて1話から見なおした時とっても切なくなりそうです。
丈瑠が影武者なら、そんな自分を命を張って守ろうとする仲間の命が重かったでしょうね。唯一秘密を知る彦馬さんだけがよりどころだったのでしょう。

丈瑠の背負うモノが仲間たちに明らかになった時、皆どんな顔をするんでしょう。水臭いと腹を立てるか、男泣きに泣くか…全ては来週ですね。

志葉家17代目当主も登場しますから、ドウコクが封印された先の戦いと、丈瑠が影武者となった過去のエピソードが明らかにされるのかもしれませんね。
この物語がどう終幕するのか、これからも目が離せません。
最後はみんなが笑っている事を祈るばかりです。

ノラ様~(泣)

引越した都合でテレビ工事がまだ終わってないんです。よって今までのように実家で録画していたのですが…義母がビデオの線を抜いてたんです!!
楽しみにしてたのに楽しみにしてたのに!!シンケンジャーとダブル(泣)はっきり言って先週は私の中では山場でした。どうしても見逃せなかった。なのに…ババアドーパントめ(泣)悔やんでも悔やみきれません!私のスーパーヒーロータイム人生終わったってくらい落胆しました。線を抜かれてたので、時間やら日付やらまた一から設定し直し…あまりにガッカリし過ぎて明日の分も予約しませんでしたよ。終いには「ビデオ撮ってるならそう言えばいいじゃん」と逆ギレ。言ったよ言ったよ!!言ったもん言ったもんね(怒)むっかつく~!
義母にはどこまでもガッカリです(;_;)
残念過ぎて言葉が出てきません…
ノラ様のレビューで楽しむことにします。

こんばんわ、マミーさん!

お義母さん、やっちまいましたね。
マミーさんの落胆は、下手な慰めの言葉ではとても癒されないでしょう。近くに住んでいたなら、私が録画した物を届けて差し上げたい…。
特にシンケンジャーは、明日の放送を入れてあと5話で終幕という佳境ですもんね。
Wも最高の盛り上がりを見せた回でしたし。

怒りの感情をいつまでも心に留めておくと、マミーさんが辛いだけですから、(怒v-359)が小さくなって小さくなって、1日も早く穏やかな気持ちに戻れたらいいですね。
(…好むと好まざるとにかかわらず、お姑さんとは長い付き合いになりますからw ^^;)
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路地裏のノラ

Author:路地裏のノラ
高岩成二さんのファンです。
仮面ライダー大好きです。
来世は絶対男に生まれ変わってJAEに入って、仮面ライダーを目指します。

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