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侍戦隊シンケンジャー 第43幕 『最後一太刀』

アクマロが仕掛けた術によってこの世に噴き出した地獄の瘴気は、瞬く間に街を破壊した。既にここが地獄と見紛うばかりの瓦礫の中でようやく丈瑠が意識を取り戻し、苦痛に顔を歪めながら起き上がる。ふと辺りを見回す丈瑠の目に、燻ぶる瓦礫の中で力なく転がる仲間の姿が飛び込んで来た。

「コトハ!!」

痛む身体を引き摺る様にしてにじり寄り、丈瑠がコトハの小さな体を揺さぶると、かすかに反応が返って来た。

少し離れたところで千明と流ノ介も意識を取り戻し、立ち上がろうともがいている。
丈瑠に声を掛けられて、茉子もポッカリと目をあけた。

源太はボロボロに傷ついた身体で無理やり立ち上がり仲間の所へ向かおうとして、近くに十臓が倒れている事に気付いた。裏見がんどう返しは、十臓の一太刀で完成する…。確かアクマロはそう言っていた。

「死んでは…ないよな?!」

源太の声に十臓がピクリと身じろぎし、うめき声を上げた。ハッ…と、反射的にスシチェンジャーを構え、十臓を睨みつける源太。死んではいないものの、十臓は起き上がる気配がない。意識もないようだ。
今なら倒せる!十臓を倒せば、アクマロの野望も潰える…!それに…丈瑠が命張って戦う必要も無くなる・・!
スシチェンジャーを握る手に力が入る。
しかしその時、アクマロの言っていた言葉が脳裏をよぎった。

「十臓さん。この裏正、あんたさんの家族で作りました。」

こいつにも家族が…。しかし、放っておけば丈瑠が。それにこの世に地獄が出現してしまう。いや、でも…。十臓は、裏正に閉じ込められた家族の魂を解放するために…。家族の為に…。
源太の中で二つの思いがせめぎ合い、そして苦渋の末、源太はスシチェンジャーを下ろして踵を返した。

「おい!いいのか?いいのかよ?!…いいのか!!」

シンケンジャーとしての、侍としての覚悟を確かめるように、源太の中のもう一人の源太がしきりに問いかける。足を止め、肩越しにもう一度十臓を見つた源太は、躊躇ためらいを振り切る様に、十臓に背を向けて駆け出した。



もう1週間も経ってしまいましたが、シンケンジャー43幕のレビューをお届けいたします。最終幕に向けての大きな山場だったので、遅くなっても、忙しくても、何としても書きたかったんです。
OP前の源太の葛藤だけで物凄く切なくて、43幕は一回見ているから、この先の展開を思うと泣きそうなんですが。頑張って書きあげたいと思います。



【志葉家・軍議】
彦馬さんの報告によると、楔を打ち込まれた六つの地点から噴き出す瘴気は止まらず、かなりの被害が出ているようだ。このまま人の世に地獄が現れたら、一体どれ程の事になるのか。何とか止める方法はねぇのかよ…と、千明が悔しそうに地図を睨む。

「あるとすれば…十臓だ。」

丈瑠の言葉に、源太がハッと顔を上げた。
皆が地図を囲んで軍議をする中、源太一人だけが離れた場所に座ってじっと俯いていた。丈瑠が言葉を続ける。

「アクマロが言っていた通りなら、ヤツが裏正を使わなければ済む話になる。」

ただ…裏正にあんな事情があったとなると…。茉子が呟く。本当なんでしょうか?と訝しむ流ノ介に、丈瑠が静かに話し始めた。あの天源寺の片隅でひっそり建っていたみすぼらしい墓…一族に外道に落ちた人間がいたせいで、名前も入っていなかった。
やはり十臓は家族の為に、アクマロのいいなりになってしまうのだろうか。

「止めるしかない。どんな事情があってもな。」

それまで一言も発せずに、じっと仲間の話を聞いていた源太が、居た堪れなくなったように立ち上がり「すまねぇ!」と頭を下げた。唐突の謝罪に訳も分からずキョトンとする仲間たちに、神妙な面持ちで潔く自分の犯した罪を数えr告白した。

「俺、さっき十臓を倒せたのに…わざと見逃した…。
 怪我してるみてぇだったし、俺一人で何とか出来たかもしれねぇんだ。
 なのに…アイツの家族とか…考えてたら…。
 でも、そのせいでたくさんの人が危険にさらされたまんまだ。
 丈ちゃんも…またアイツと…。
 すまねぇ!!」

仲間の前できっちり正座して頭を下げた。驚き誰もが言葉を失う中、ようやく千明が「しょうが…ねぇよ」茫然と声をかけた。千明の言葉を強く遮り、自分を責める源太。

「しょうがなくねぇ!!甘ぇんだよ、オレは。
 生まれついての侍じゃねぇってのは、こういう所かもしれねぇ。」

慰めの言葉を探す千明を遮り、ズイと源太の前に進みでた流ノ介が厳しい言葉をかけた。

「確かにな!…甘すぎた。十臓を殺る絶好の機会だってのは確かだ。」
「かもしんねぇけど…。源ちゃんにそんな卑怯な事出来るかっつうの!」
「それでこの世が守れるんだぞ!!…それが侍としての覚悟だ!」

源ちゃんにはないっつうのかよ!!…千明が流ノ介に詰め寄る。

「今回はそう言わざるを得ない。」

流ノ介は凛としてそう言い切った。千明が声を荒げて流ノ介の胸倉に掴みかかる。

「私も薄皮大夫の時に迷ったからわかる。…でも…」
「戦わなきゃなんねぇんだよな。」

茉子の言葉をみなまでは聞かずに、源太はすっくっと立ち上がり、もう一度「ホントに悪かった。」と頭を下げて上着をひっつかみ、黙って外へ出て行った。

どんな事情があっても、情に流されずに世のため人のために為すべき事を為す。それが侍戦隊シンケンジャーの覚悟であるならば、流ノ介は一番生粋の侍なのだろうと思います。それは、「侍らしくあろう」という思う前に体の髄まで染み込んだものなのでしょうね。侍である事に迷いが一切ない。逆に言えば、侍目線でしか物事が見られない…というと極端でしょうか?
丈瑠も茉子も一度は覚悟と情の間で揺れて覚悟を得ました。おのれの弱さを知って、それを乗り越え、全てを背負う強さを得た。「侍たらんと」として侍でいると言う感じ。
千明とコトハは、それに比べるとどこか甘いのでしょうが、それでも情を残しつつもそれを全て包み込んで戦う強さがあります。侍であろう…というより宿命を受け入れたと言った感じでしょうか。人情を抱えつつ侍を続けると言う事は、それはそれでシンドイ事なのだろうと。柔軟な強さがありますよね。まぁ、そうは言っても、幼いころから一通りは侍としての教育を受けて来たわけですが。

オレは生粋の侍じゃない…事あるごとに源太が口にしてきた言葉。しゃーねぇと言いつつも、やはり源太自身が一番気にしていたのだと思います。ここにきて丈瑠たちとの違いを思い知らされたんですね。

でも、私は好きです。源太の潔さが。自分の非を躊躇いもなく「悪かった」と認めて素直に頭を下げる事が出来る源太は、カッコいいです。常々思うんですよ。「メンツ」がなんぼのもんじゃいと。悪い事をしたら「ごめんなさい」でしょ?と。最近の若者は…とエラそうにいう前に、ちゃんと言えてるのかい?自分の非を潔く認められるのかい?最近の大人は・・・と。それはもちろん私も含めて…反省しきりなんですけどね。
子供はいつだって大人の背中を見てますから。シンケンジャー大好きな小さなお友達には、源太の背中を見て真っすぐな大人に育ってほしいですね。

源太の心を思いやってフォローしようとする千明と、侍の真髄を真正面から説く流ノ介。足りない部分は足りている人が補い助け合えばいい…という千明も柔軟で優しいですけど、問題点をはっきりと指摘する流ノ介の厳しい言葉も優しさだと思うんですよね。



天源寺に現れた十臓は名もない小さな墓の前に佇み、アクマロの声と共に200年前の己が外道に墜ちた日の事を思い起こしていた。

人斬りに走ろうとする十臓の手から、死に物狂いで刀をもぎ取り、泣いて止めた妻という名の女。出て行く十臓の背後で泣き崩れた妻は、その後現れたアクマロの狂爪にかかって嘆き悲しみながら命を落とした。
死病に侵され残り少ない日々を人斬りに明け暮れる十臓の前に、アクマロは立ち裏正を差し出したのだった。

「どうぞ。これで満たされぬ器、存分に…。」

吸寄せられるように裏正の柄を掴み、妖刀に魅入られた十臓は…外道に墜ちた。

話の腰を折ってスミマセンが。200年前の侍姿の十臓が、ジョニー・デップ(ジャック・スパロウ)に見えちゃった。なんか、似てません?そういえば同じタイプのお芝居をされるかも。海藤直也とジャック・スパロウ。私の中ではイメージが同じなんですがw。



「親分!怪我だいじょうぶですかい!!??」

志葉家を後にし、屋台に戻って来た源太をダイゴヨウがいつものように出迎える。
みんなでパーティーをしようと用意したモミの木。
侍がクリスマスじゃねぇよ…。

「やっぱりオレは寿司屋か!!」

おのれの甘さへの情けなさか怒りか、屋台に拳を叩きつけて叫ぶ源太。
あったり前じゃないですかー…と空気読まずにいつもの調子で陽気に返すダイゴヨウを殴り飛ばして源太は悔しそうに頭を掻き毟る。

その向こうで、漆黒の闇夜に紫の瘴気が禍々しい光の柱となって不気味に輝いている。



一夜が明けて。

「なに?どこへ行くんだよ!」

憮然とした表情で出かけようとしている流ノ介に、上着を引っ掛けながら千明がニヤリと笑って声をかけた。

「もしかして、お前も源ちゃんのトコ?やっぱ気になってんじゃん。」
「当然だ!」

咳払いを一つして、流ノ介は不機嫌そうに言った。いつの間にか二人の様子を見守っていた他の3人も、ホッとしたように笑顔になった。皆が心配するまでもなく、流ノ介はちゃんと源太を仲間として認めているし、大切に思っているんですね。和んだのも一瞬、ダイゴヨウが泡を食って飛び込んで来た。

「親分が!十臓の責任取るって!一人で!!」

折悪しくスキマセンサーが鳴り響き、示された座標はアクマロが楔を打ち込んだ6か所を結ぶ直線の、まさにど真ん中を示していた。遂にアクマロが動く!丈瑠は素早く指示を出した。
茉子とコトハは丈瑠と共にアクマロの元へ。流ノ介と千明は源太を追って十臓の元へ。

「源太を頼む。」

丈瑠の思いを受け止め、千明と流ノ介が力強く頷いた。

丈瑠にとって、源太は他のメンバーとは違う特別な存在なのでしょうか。幼馴染ですしね。より家族に近いのかも。主従の関係じゃない数少ない繋がり・・という事かもしれないですし。源太は源太でやっぱり丈瑠が十臓と命懸けで戦う事になるのを恐れているようですし。どっちかっていうと弟を心配する兄的な感じでしょうかね。
お互い肉親の情に近いものがあるのかも。
本当だったら丈瑠自身が源太の元に駆け付けたいのだろうな。でもここはやはり志葉の当主として冷静な判断で、得体の知れないアクマロは自分が引き受け、信頼できる仲間に源太を託して。二人がかりなら十臓を止められるかも知れませんしね。

 



「ふふふ…地獄が生まれたがっている…。」

高く積み上げられた岩の隙間から白煙が立ち上る。
鍔鳴りのする裏正を掲げ十臓を待つアクマロ。



天源寺の石段を下りて来た十臓は、山門の前でふと足をとめた。

「寿司屋、何しに来た。」
「行くのか?アクマロの言う通り…裏正で地獄を!」

止めたいのなら、なぜあの時・・・止めなかった…。十臓の言葉に息を飲んで目を逸らす。気が付いていたのか。源太は真っすぐに十臓を見つめて言った。

「俺が…寿司屋だからだ!」
「面白いと思っていたが…本当に面白いな。」

十臓の瞳がほんのわずか、楽しそうに細められた。が。
サカナマルを構え真剣な顔で十臓を見据える寿司屋の目に、「覚悟」を観た十臓の笑みが消えた。

十臓のブーツ、いいですよねぇ。欲しいなぁ。どこで売ってるんでしょう?こういうブーツ、レディースじゃなかなかないんですよね~。革の編みあげブーツ。脚が短いから、踵はも少し高い方が良いんですけど。今愛用してるのはこの間また靴底がはがれちゃって。あ、そんなこたぁどうでもいいですか、そうですか。



これから果たされようとする己の野望を思い、ほくそ笑むアクマロ。
そこへ、丈瑠・茉子・コトハ、そしてダイゴヨウが駆けつけて来た!

「アクマロ!その裏正、渡してもらう!」
「吾の最高傑作を気安く呼んでもらっては困りますな。」

邪魔をされては困るとばかりに即攻撃を仕掛けてくるアクマロを前にシンケンジャーに変身する3人。アクマロもいつもの厭らしい余裕がありませんね。どすの利いた声でナナシ連中を呼び出し、戦いの火ぶたが切って落とされた。



十臓を睨みサカナマルの柄に手を伸ばす源太。十臓も殺気を纏って油断なく構える。
駆けつけて来た流ノ介と千明が二人を見つけたその時、源太がサカナマルを地面に置き、土下座した。
十臓までもが驚き源太を見つめる。源太は泣きそうな顔で真っすぐ十臓を見つめ、絞り出すように言った。

「俺はやっぱ侍になりきれねぇ…。外道衆は許せねぇけど!
 …家族の魂救いてぇってヤツを…どうしても剣で止められねぇ…。
 だから!…だから頼むしかねぇ!
 裏正を…諦めてくれ…。この通りだ!!頼む!!」

ただ言葉もなく源太を見つめる流ノ介と千明。
敷石に額をすりつけて臆面もなく懇願する源太をじっと見下ろし、十臓が口を開いた。

「そうだな。確かにお前は侍には向いてない。寿司を握っている方が似合いだ。」

驚き顔を上げる源太に向かって、十臓が躊躇なくナナシ刀を振り下ろす。思わず顔を背けた源太の頭上で火花が散る。目をあけると、十臓の刀をガシリと受け止める2本のシンケンマル。

「うちの6人目がなんだって?」
「我々は、この男ほど人が良くない。遠慮なく力づくで行くぞ!!」

言うが早いか、流ノ介と千明が十臓に斬りかかる。
「うちの6人目がなんだって?」っていうセリフが良いですよね!胸が熱くなります。それに素面の立ち回りの素晴らしい事!!ホントに殺陣が上達されましたよね!構えも様になって!何度も巻き戻して見入ってしまいました!

「ふん!くだらん。」

急に十臓が戦いを止め、二人を飛び超えて石段の下に降り立ち、振り向きもせずに歩きだした。

「アイツ行く気だ!早く追いかけようぜ!」

流ノ介がサカナマルを拾い上げ、源太の前に差し出した。しかし源太はそれを受け取ろうともせずに、項垂れて、頭を下げる事しか出来なかった己の甘さを恥じた。

「それでこそ源ちゃんだろ。…カッコよかったよ。」
「私にはとても出来ない。
 源太、多分お前の様な侍が私達には必要なのだ。殿達もきっとそう思っている。」

「行こうぜ!地獄なんかこの世に出して堪るかよ!」

千明がポンと背中を叩く。源太は力強く頷き、サカナマルを掴んだ。

千明の飾り気のない素直な言葉も、流ノ介の侍らしい真っすぐな言葉も、源太は源太のままでいいのだと言ってるんですよね。流ノ介は何気に「お前の様な侍」と言ってますし。お前だって侍だぞとちゃんと認めてるんですよね。流ノ介のお墨付き貰ったら、心強いですよね。ある意味丈瑠に認められるよりも。ね。



丈瑠チームはアクマロ相手に苦戦していた。
スーパーシンケンレッドを持ってしてもアクマロに一撃も入れられないでいる。その時。
枯れ草を踏み分けて近づいてくる足音がする。

「ああ、十臓さん!待っておりました!裏正は…これに。」

アクマロの企みを止めようとした丈瑠を無造作に薙ぎ払い、アクマロは何事もなかったように十臓の前に恭しく裏正を差し出す。十臓長く手放していた裏正の柄を握り締め、その刀身を愛おしそうに指でなぞりながらじっと見つめている。アクマロはウキウキと十臓を誘い、最後の一太刀を催促する。

「さぁ、早く!魂の開放を…そして、吾には地獄を!」

十臓が刃を返すと同時に大地が揺らぎ、鼓動を始め、この世とあの世の亀裂がすぐそこまで迫って来た。
薄皮大夫も事の成り行きを見守ろうと姿を見せる。シンケンゴールド、シンケンブルー、シンケングリーンの3人も口々に「やめろ!」と叫びながら駆け寄ろうとして、アクマロのゴムゴムの爪自在爪に巻き取られて丈瑠たちの元へ放り投げられた。そこでおとなしく見ていろ…という事か。
何とかアクマロの野望を止めたい丈瑠は、十臓に向けてモウギュウバズーカ・外道覆滅を放つも立ちはだかったアクマロに阻止され、弾き返されてシンケンジャー全員が変身を解かれてしまった!

そうするうちにも裏見がんどう返しの術の首尾は整い、十臓の一太刀を残すのみとなった。もはや打つ手はないのか。このまま目の前でアクマロの野望が完遂されるのを、手を拱いて見ているしかないのか。

「今です!」

アクマロが叫ぶと同時に、塚に向かって十臓が裏正を高く構えた。絶望に叫ぶシンケンジャー!
十臓は強く柄を握り直し、そして…!

次の瞬間、袈裟がけに斬られたアクマロが、ぱっくり割れた身体から瘴気をまき散らしながら崩れ落ちた。
その場に居た誰もが、我が目を疑い、息を飲んだ。

「じ…十臓さん…な…ぜ…!!!」

信じられない土壇場の裏切りに目を剥き、戦慄きながらアクマロが呻く。

「裏正の正体など、初めて見た時から気付いていた。」

では家族と知りながら200年の永きにわたり、裏正で人を斬り続けていたのか…。戦慄するアクマロの引き攣った顔を眺め、ニヤリと口を歪める十臓の、ざんばら髪から覗く瞳は、もはや人間のものではなかった。

「外道に墜ちるとはそういうことだろう?もはやこいつも…一蓮托生」

言うが早いか、裏正がアクマロの身体を貫いた。

「元の斬れ味だ。礼を言っておこうか。」

アクマロの身体がゆっくりと仰け反って無様に倒れた。アクマロを哀れとさえ思える程の十臓の外道ぶりに、顔をひきつらせて言葉を失くすシンケンジャー。丈瑠を見つめる十臓の笑みにはどんな意味があるのだろうか。
瀕死のアクマロのそばに降り立った薄皮大夫が、にっくき相手の無様な姿を嬉しそうに見下ろしてその体を蹴りあげた。

「おっほっほほ、アクマロ!
 人でないお前が、人の情を頼みにしたのが失敗だったな!」

大夫の言葉など届かぬほどに絶望していたのか、アクマロはわなわなと十臓に手を差し伸べ、最期の声を振り絞って言った。

「十臓さん…あんたさんこそ…本当の外道でござります…る…。」

「だとすれば、俺にやらせても無駄だったと言う事だ。」

塚の前で裏正を上段に構え、今度こそ一刀両断に裏正を振り下ろした。塚は粉々に砕け散り、楔を打ち込まれていた6か所の地獄の瘴気は跡形もなく消え去り、アクマロの目の前で200年の野望は潰えた。

「吾の…吾の何百年もの思いが…!思いがぁぁぁ!!!」

自暴自棄になったアクマロが最期の力をまき散らす。炎の向こうで再びシンケンジャーに変身した6人の侍は、源太が構える烏賊・五輪弾と丈瑠のスーパーモウギュウバズーカで、遂にアクマロの一の目を激砕したのだった。
息つく暇もなく、二の目となったアクマロが攻撃してくる。シンケンオー、モウギュウダイオー、ダイカイオーミナミ、ダイゴヨウの4体の侍巨人で迎え撃つ。アクマロも巨大切神を2体召喚して戦いを仕掛けて来た。

シンケンオーとダイカイオーが切神を引き受け、モウギュウダイオーとダイゴヨウがアクマロに対峙する。
巨大化してもアクマロは強い。押され気味のモウギュウダイオーに気が気ではない流ノ介に、茉子が一喝する。

「今は目の前の敵を!!」

ヒガシに変わったダイカイオーの海老ばさみ本手返しと、シンケンオーのダイシンケン・侍斬りが炸裂し、見事に2体の切神を撃破した。

一方アクマロと戦うモウギュウダイオーとダイゴヨウ。
のらりくらりと瞬間移動するアクマロに、ダイゴヨウのディスク攻撃も、モウギュウダイオーのバズーカも躱されてなかなか攻撃が当たらない。
そこへ、切神を倒した源太達が合流し、サムライハオーに全侍合体し、アクマロに挑む!

強いぞ!サムライハオー!!しかし、執念でモヂカラ大弾円を受け止めたアクマロにモヂカラ大弾円を投げ返されて、逆にダメージをくらってしまった。最終奥義が弾き返されて愕然とするシンケンジャー。もはや打つ手はないのか!!

「シンケンジャー…あんたさん達だけでも…地獄へ…!」

道連れにしようと手を伸ばすアクマロ。一体どうしたら…!!

その時。源太が切り札の存在を思いだして叫んだ!

「丈ちゃん!恐竜ディスクだ!!」 

出ましたね!忘れられてませんでした!劇場版に登場してからTVに登場しましたっけ?とにかくTVに再登場は、おもちゃを持っているお友達には嬉しいですよね!初めて見た時に思ったんですが、鼻先でキョウリュウマルをチョロチョロされたら物凄く鬱陶しい…。けど、じゃれつきたくなる
のらりくらりのアクマロに対抗するにはピッタリの武器ですね。

キョウリュウマルに全てのモヂカラを集めて、12折神・大侍斬りで強敵・アクマロを一刀両断に斬って捨てた。

「この痛み…見えた…これが…これがぁぁぁ!!ははははは!!」

外道に生まれ落ち、これまで決して味わうことのなかった苦しみ…アクマロは歓喜に震えながら砕け散った。なんか…怖いですね。アクマロの狂気が。

「これにて、一件落着!」

本当に絶体絶命の場面が次々に押し寄せていたアクマロとの戦いにようやく決着がつき、丈瑠の言葉も本当に力強いですよね。「おわった~!!よかった~!!」という感じ。

ホッと喜ぶメンバーの中で、源太だけが心の中に痛みが残っているようです。
夕焼けに染まる土手で、源太がぽつりとつぶやいた。

「外道衆…か。」

源太の胸に残った痛み…腑破十臓。

「倒さなきゃいけないんだ。俺たちが…。」

痛みを飲み込んで、外道衆を倒すと心に誓う侍たちであった。



志葉家に戻った侍たちが目にしたものは、大きなクリスマスツリー!
ダイゴヨウから話を聞いた彦馬さんが、源太の屋台から勝手に持ってきて、黒子さん達と飾り付けをしている真っ最中だったのだ。驚き罰が悪そうな源太。得意気にモミの木のてっぺんに鎮座していたダイゴヨウが源太に声をかけた。

「親分!今時侍だってクリスマスくらいしやすぜ!」

思いの外仲間達が大喜びしているのを見て、源太の顔にもようやく笑顔が戻って来た。

アクマロと十臓が見せた外道衆の本性に飲み込まれそうだった侍たちも、クリスマスの色に明るく染まる。



十臓、もしかして源太の心に応えるために自ら本物の外道衆に墜ちたのかな…と思ってしまった私は、甘ぇですかねぇ。
前回アクマロに野望の要は人でも外道衆でもない十臓だと言われた時の凍りついた表情。裏正が最期まで人斬りに走る十臓を憂い悲しんだ妻から作られたと聞かされた時の悲しげな瞳。十臓が裏正を片時も離さなかったのは、薄皮大夫の三味と同じなんじゃないでしょうかねぇ。知っていたからそこ。肌が泡立つほどの強い相手と剣を交え、そして裏正を抱いて死にたいと願っていたのかな…なんて考えるのは、甘ぇですかねぇ?

天源寺にある妻の墓を、十臓はこうしていつも訪ねていたんでしょうか?それとも何か思う所があったのか…。元通りに直された裏正の刀身を、指でなぞりながら(ちょっとセクシーな場面でした)語りかけているように見えたんですよね~。
オレはアクマロの野望を阻むために、これから真の外道に墜ちるが、お前は許してくれるかと。

自分が真の外道に墜ちる事で、この世に地獄が出現させたいアクマロの野望を阻止したいと懸命に頭を下げる源太の心に応える事が出来、裏正も諦めないで済む。
自分が外道に墜ちた後、お前の手でオレを討ってくれ。アクマロを斬り捨てた後に丈瑠を見て笑ったのは、そんな思いがあったから…なんて考えるのは、私が侍ぢゃないからっ?!

松坂さんのブログで唐橋さんがオールアップなんて記事を読んで、さびしくなっちゃったんだよう~ぅ。唐橋さんいい人だし。(←関係ない)



さて次回。
予告のしょっぱなでは、愉快な新年会の様子が流れて和んだのに、丈瑠の「もし、その時になったら…」という気になるセリフと、、茉子ちゃんの「嘘でしょう?」という呟きと仲間たちの驚愕した表情。そして、あちこちで話題になってますね。
裃付きの偉そうな黒子さん達に傅かれた、スカート姿のシンケンレッド、通称姫レッド。中の人は蜂須賀さんというもっぱらの噂にときめいてます(笑)

薄皮大夫も六門船に戻ったようだし、後はドウコク復活が待たれます!

VS銀幕BANG、おひげのサンタクロースの中に日下さんがいらっしゃるという噂を聞いて、スクリーンをガン見しそうです。



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第43幕感想

ノラ様、おはようございます。
年末の御多忙な中の感想up、御疲れ様です。

何だか妄想が、現実味を帯びてきたシンケンジャー。
今年最後、SHTのモチーフ=「まさに外道」

源太死亡フラグは避けられたものの、有情でブレ易い人柄故に、精神面で十臓に敗北。
そんな源太を批判しつつも、その必要性を認めている流ノ介の男気に拍手。
無論源太を庇う千明もですね。純正侍ではない男の葛藤劇。
命取りになるかもしれない展開からの、逆転カタルシスが見事でした。

アクマロVS十臓の外道合戦。十臓を家族への情で、搦め捕ろうと謀ったものの、
その外道気質はアクマロの予想を、遥かに上回っていた事が一番の敗因。

「向こうが外道ならば、此方はその上を行く邪道・非道・極道・没義道を目指す」と、
純正侍のポリシー染みた、戦術戦闘マシーンキャラに成るのか?
姫シンケンレッド。本当に、年明け迄の引っ張りが、飢えを齎しますね。

本ブログ感想陣の一端に御加え頂き、有り難う御座居ました。
御家族様共々、良い新年を御迎え下さい。

こんばんわ、M NOMさん!

だいぶ遅いレビューになってしまいましたが、お越しいただけて嬉しいです(^^)

今年最後のSHTは、Wもシンケンも外道がらみで、この先の展開が気になって年越しどころじゃ…いえいえ、決して年越しの準備が厭になってるわけじゃ…。

今回はシンケンジャーの男の子達の男気に惚れました。男の顔になりましたよね。セリフの一つ一つが泣けました。
源太に振り下ろされた十臓の刀を、流ノ介と千明のシンケンマルが受け止めたあの場面は痺れました。いい表情してましたよね。

次回は姫レッドも登場して、志葉家にも波乱がありそうですが、六門船にも薄皮大夫が戻り、十臓も真の外道となって、この先どうなるのか。ドウコクはいつ復活するのか。とっても気になります。残りもわずか、全何話なのか分かりませんが、早く決着を観たいような、終わって欲しくないような…毎年この時期は複雑な気持ちになりますね。

本年はいつも興味深いコメントをくださいまして、本当にありがとうございました。楽しく読ませていただいております。
新年のSHTももう間もなくですね。
早々にまたレビューを書く事になりますが、来年もよろしくお願いいたします。
M NOMさんも、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

こんばんは!

ノラ様、年末は多忙と思いますがレビュー有り難うございました。
私も年末に引っ越しでバタバタしております。やっと同居から解放される!イエスっっ!イエスイエス!!義母ドーパン…とも義姉ファミリーとも…イエスっ!(ガッツポーズ)
おさらばえ(>д<)

おっと!シンケンジャーの話ですね、良かったです!私も千明の「うちの六人めがなんだって?」のくだり泣いてしまいました。
グッときました!!
まさに胸が熱く、目頭も熱くなりました。
いやぁいいねぇ~男衆!と^_^;
千明のサラッとその台詞を言う言い方もホントにサラッと言ってるのにその一言にグッときました。
そのシーンを思い出すだけで何度もウルッときてしまいます。年なのかなぁ…
次のシンケンも楽しみです!姫レッド!誰なんだろうワクワク(^^)
今年はノラ様のブログを通してコメントでのやりとりで仲良くして頂き本当にありがとうございました。
こんな私ですがもしよろしければこれからも仲良くしてください。
ではノラ様、良いお年をです(●^o^●)

こんばんわ、マミーさん!

新年を新居でスタートなんですね!それは素晴らしい!特別な年越し、おめでとうございます(笑)
別居は別居で姑小姑へのフォローが必要になってきますけどね。いや多くは語りませんが、私も”嫁”の立場なので、分かりますwとだけ(^^;)ふっふっふ。

千明のあのセリフはジンと来ますよね!目新しい言い回しではないんですが、その前の自分を責める源太の悲壮な心情描写の後の、あの場面でのあのセリフ。泣けました。
流ノ介もカッコよかったです!厳しい言葉をかけても、結局は源太を認めているのだと思うと、こちらも胸が熱くなります。
丈瑠の「源太を頼む」と行った時の表情も、良かったですよね。

年明け早々にSHT染めですぞ!姫レッドも気になります。
楽しみですね!


本年はたくさんのコメントをありがとうございました。他人の縁とは不思議なものですね。マミーさんともこうしてコメントのやり取りを出来て楽しかったです。
来年も是非遊びに来てくださいね。これからもどうぞよろしくお願いいたします!

引っ越し大変ですが、楽し新生活が待っています。
どうぞ良いお年おダブルお迎えくださいませね。

おっと!それから

なかなか休みが無く、ゴールデンウィーク、お盆、日曜日、祝日とは無縁の旦那が珍しくやっと今日から休みになりまして「たまには息抜きにパチンコでもしてきたら?」と言うもので滅多にやった事の無いパチンコ。行ってみました。店内に入ると何やらザワザワとしております。その時に目に入ってきたのが「ヤホーで調べてきました!」的な文句が書かれたポスター。「ナイツ来店!」偶然にもナイツが来店するらしい( ̄□ ̄;)!!
私が座ったのは「忍者ハットリくん」ちょうどすぐそばにステージが用意されており、すでに人だかりが。気にせずにハットリくんを打ち始めると、人だかりは徐々に増え、わぁぁぁ~という歓声とともに「ヤホーで…」とか「M-1で…」とか…聞こえてきた(>д<)
ナイツ見たい!ナイツ登場とほぼ同時にタイミングが良いのか悪いのか大当たりしてしまう私(>_<)ニンともカンとも…その後もダラダラと当たり続けてしまい合間をぬって携帯で写真を一枚だけ撮り席に戻る。なんだか訳がわからぬ内にいっぱい出ました(汗)ナイツ様々!ありがとう!!(笑)良い一日を過ごせた事、感謝します!
という余談でした^_^;

今すぐ

JAEブログへ!

こんばんわ、マミーさん!

生ナイツを前にして大当たりですかー!それは気が気ではないですね。もしもライダー来店だったら、台放り出してステージにいっちゃうかも。
パチンコって、生まれてこの方やったことないんですけど、最近は仮面ライダーとかの台があるんですよね~。CMでやってますよね。それは見てみたい気がします(^^)
あれ?あれはパチスロ?パチスロとパチンコは違う…んですよね。

こここここんばんわ…めめさん!!

見てきましたw!
な・・・何が起こっているのかわからないww!
どどどどどうしよう…!!えええええwww!

写真が・・・・か・・・かっこいい・・・・(////)

教えてくださってあり…ありがとうございますw!
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今日の誕生石
ほねほね時計
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路地裏のノラ

Author:路地裏のノラ
高岩成二さんのファンです。
仮面ライダー大好きです。
来世は絶対男に生まれ変わってJAEに入って、仮面ライダーを目指します。

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