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侍戦隊シンケンジャー 第41幕 『贈言葉』

遂に人間界に姿を現した敵の御大将・血祭りドウコクの、想像を絶する圧倒的な強さに為す術もなく破れ去ったシンケンジャー。ドウコクの水切れに救われはしたものの、力の差をまざまざと見せつけられその脅威を改めて実感するのだった。



「ドウコクに封印の文字が必要だと言う意味がわかった・・・。」
「俺…さ、正直、丈瑠が封印の文字を使えなくても
 アヤカシみたいに倒せるんじゃないかなぁ…って…思ってた…。」

そう思っていたのは千明だけではない。慢心だった…流ノ介も呟く。
倒せないとは言いたくないが、6人揃ってもドウコクに手も足も出なかった。それは紛れもない事実。
それに…外道衆の動きも気になる。
ドウコクとアクマロの対立。薄皮大夫もアクマロに並々ならぬ怨恨を抱いている様子だった。ドウコクとは違う、底の知れない悪意を持ったアクマロも厄介な存在だ。外道衆内部の力関係を窺いつつ、今後どう戦っていくのか。

「あれ・・・?コトハは?」



ドウコクとの無謀な一騎打ちに敗れて深手を負い、今も昏々と眠り続ける丈瑠を見つめ、コトハは心を痛めていた。仲間の制止を振り切っての、丈瑠らしくない無茶な戦い。そういえばこのところの殿さまは何か様子が変だった。茉子は何か気付いているようで、頑なに仲間に背を向ける丈瑠を、時折、憂えた瞳で見つめていた…。

 茉子ちゃんは、なんでウチに何も言ってくれへんのやろう…。

コトハの中で頭をもたげた疑問は、彼女の心に重くのしかかる。
丈瑠が運び込まれてから、コトハはこうやって頻繁に丈瑠の元に来ては看病を続けていたのだろうか、彦馬さんが少し休むよう声をかけた。コトハが頷いて座を外そうした時、彦馬さんは思い出したように懐から1通の手紙を取り出してコトハに手渡した。

「お前に手紙が来ておった。久しぶりに姉上からだ。」
 
 コトハ、元気ですか?
 あんまり連絡してもアカンと思っても、やっぱり気になってまたお手紙してしまいます。
 コトハは侍の中で一番年下やし、優しくておっとりしてて、 
 きっと怪我したり辛い事もあるやろなぁって。
 それでもきっと頑張ってるシンケンイエローを想うと、
 もう1年になるのに、今もすぐに駆けつけたくなります。


本当ならば自分が侍となるべきなのに、病弱なばかりにコトハがシンケンイエローとして戦わねばならなくなるかもしれないと、幼いコトハを抱きしめて泣いて詫びた優しい姉。今も変わらずに優しい。

「一人で何してんだよ。どうかしたのか?」

庭の隅に佇んで姉からの手紙を読んでいたコトハのもとに、千明たちがやって来た。おねえちゃんから来た手紙を読んでただけ…と少し寂しげな笑顔で答えるコトハ。

「ああ、そういや結構年の離れた姉ちゃんがいるって…。
 あれ?じゃなんでコトハちゃんがシンケンジャー?」

源太の疑問はもっともですが、それはコトハの地雷・・・というか心の澱というか。
お姉ちゃんは身体が弱くて…うちはお姉ちゃんの代わり
源太に背を向け無理に笑顔を作って答えるコトハに、源太は悪気はないとはいえ、このタイミングで言わなくていい事を言ってしまった。

「んじゃあ、もしかしたら…シンケンイエローは年上のお姉様だったかもしれない…てことか?」
「え…?!」

ニヤける源太の言葉に、表情をこわばらせるコトハ。千明が慌てて源太にくぎを刺し、源太もヘラヘラしながら「俺はコトハちゃん良かった派(←なんじゃそらビシッ!)代表だから!ね!」と取り繕うが、源太の言葉はコトハの心にさらに重くのしかかる。
おまけに、ドウコクにショックを受けているんじゃないかと、みんなが心配してくれている事も知った…。ドウコクの出鱈目な強さを目の当たりにした衝撃は、他のみんなも一緒なのに…。一番年下だから、みんながコトハの事を気にかけて心配してくれている…。それは戦いの中でも。

「もしかしたらシンケンイエローは、年上のお姉様だったかもしれないってことか…。」

源太の言葉が甦る。もし、お姉ちゃんがシンケンイエローだったら…?
そしたら、頼りになるシンケンイエローとして、自分よりもみんなの役に立っているかもしれない。
茉子も様子のおかしい丈瑠の事を、姉になら話していたかもしれない…。
自分が年下で頼りないから、心配かけまいとして…。

「うち…甘えてるわ…。」

猿折神を握りしめ、心の中で呟くコトハ…。



こういう事ってありますよね。精神状態が不安定な時に、なにかひとつ良くない考えに囚われると、自分を取り巻く全ての事を悪い方へ悪い方へにしか考えられなくなって、自己嫌悪に陥って行く…。私の得意技です♪
「私はここに居ていいんだろうか。」「私はみんなにとって必要のない存在なんじゃないか」って境地になってしまいます。周りから見れば「考えすぎだよ!」って言われるのがオチ…って場合がほとんどですけど。でもそういう状態の時は、とにかく自分にまったく自信が持てなくなるんですよね。
私の場合は自分に甘いので、どん底までいったら後は勝手に浮上してくるんですけど、コトハは真面目やし、優しいし、自分に厳しいし。いつもだったら「いつも気にかけてくれて”ありがとう”」と思う所が、「気にかけさせてしまって”ごめんなさい”」になっちゃってます。

そして!源太の熟女年上趣味疑惑!大げさな。
仮面ライダーWの方でも、真倉刑事は実は年上好みなんじゃないかという疑惑が…私が勝手に思っているだけですが。面白がっているだけで、実際はどっちでもいいんですけどね。
くだらない脱線話をスミマセン(^^;)



三途の川・六門船では…。

「スナススリ、ええな?今言うたとおりに…。」

怖い御大将・ドウコクは強行な人間界への出陣が祟り、重度の水切れで三途の川の底。
鬼の居ぬ間にアクマロが我が物顔で手下のアヤカシを呼びつけて、何やら指示を出している。
スナススリ…と呼ばれたそのアヤカシは「へい!」と従順に頭を下げ人間界に出かけて行った。

「ちっ!お前さん…一体なに企んでるんだい…。」

シタリは薄気味悪そうにアクマロに問うた。
アクマロの勝手は忌々しいが、ドウコクがいないんじゃ()が悪い。それにこいつの腹の中にはどんな企みが渦巻いているのか…。

「地獄というものが本当にあるのか。あるのであれば…
 どれほどの絶望や嘆きなのか、それを…味わいたいのでございます。」

面に表情があるものならば、間違いなく白面に亀裂が走るようにニタリと厭な笑いを浮かべたに違いありません。思わず息を飲むシタリ。同じ外道衆であっても、アクマロの考え方はシタリもどん引きする程の狂気じみた物なのですね。

「何だって…?!………こいつ、頭がおかしいよ。
 ドウコク…!お前さん、このまま終わりじゃないよねぇ…?」

地獄とは、この世で悪行をなした者が、あの世で鬼どもから永劫の苦しみを受ける所。あの世とこの世の境目に生まれた外道衆にとっても、地獄は未知のものなのでしょうね。その地獄を望んで見てみたい…なんて事を言い出すアクマロは、確かにぶっ飛んでいるのかもしれません。
ドウコクの「三途の川を溢れさせて、世界を支配する」という野望も脅威ですが、そういう目的もなく、ただ己の快楽の為だけにこの世を地獄と化そうとするアクマロの謀には戦慄を覚えますね。



人間界に現れたスナススリに砂を履きかけられた人々は、皆頭を抱えて倒れ苦しみ出した。
一体何が…?!

今週のアヤカシはスナススリ。元になった妖怪は「餓鬼」です。生前に強欲にまみれたり、ケチだったり、贅沢の限りを尽くしたり…つまりは他を慮る事を怠った者が餓鬼道に落ちて、餓鬼となるそうです。餓鬼道とは、天・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六道のひとつ。餓鬼はいくら食べても飲んでも一向に飢えと渇きが収まらずに、食べ物や飲み物は餓鬼の手に触れるとたちまち火に変わってしまうという地獄。
餓鬼はやせ細って腹ばかりが膨れた姿で描かれていますが、これは飢饉などで極度の栄養失調になった人に似ています。餓鬼とは、飢饉というこの世の地獄を象徴した妖怪なんでしょうね、きっと。



ゴールド寿司で源太のおごり寿司(味は★★)に舌鼓を打つシンケンジャー。
ほとんど寿司に手をつけていないコトハに気付いた源太が、「俺の寿司まずかった?」なんて声をかけたその時、数人の男女が屋台に駆け込んできて、いきなり寿司を鷲掴みにして食べ始めた。挙句の果てには(ひつ)にまでとり憑き、酢飯を貪り食っている。一体なにがあったのか?!訝しむ5人は人々の悲鳴を聞いた。見ると1体のアヤカシが逃げ惑う人々に次々と砂を吐きかけていた。

「待て!!」
「や~っぱり外道衆の仕業か!!」
「あの人たちに何をしたの!!」


「アクマロ様の命令で、この地に餓鬼地獄を作るのさ!!」

スナススリに砂を吐きかけられた人間は、どんなに食べても満たされず、どんなに飲んでも渇きは収まらない。それどころか、ますます飢餓が強くなって死ぬほどの苦しむのだ。
何という悪行!流ノ介の号令でシンケンジャーに変身する5人。
スナススリも無数のナナシ連中を呼び出して対抗する。

戦いのさなか、コトハがナナシに押されて苦戦していると、大丈夫か?!と千明が助けに入ってくれた。

「あかん!みんなに甘えんように…ちゃんと…!!」

みんなの役に立つように、甘えんように…そう自分を追い詰めたコトハは、功を焦ってつい無謀な行動に出てしまった。茉子が止めるもの聞かずに、一人でスナススリに切りかかって行ったのだった。平常心を失った状態では当然敵うはずもなく、スナススリにいいようにあしらわれ、遂に地に崩れ落ちて変身も解けてしまったコトハ。スナススリは攻撃の手を緩めずに、噴砂孔をコトハに向けた。もはやこれまで。コトハはギュ…と固く目を閉じたその刹那。

流ノ介と茉子がコトハを庇い、スナススリの砂を全身に浴びてしまった。たちまち変身が解け、押し寄せる飢餓に狂ったように苦しみ出す流ノ介と茉子。こんな極限状態にありながら、フライドポテトwww!とピンポイントで食べたい物を要求する流ノ介(笑)さすが流ノ介。外しませんね。ビバ!
茉子ちゃんの鬼気迫る芝居は凄かったです!

続いて駆けつけた源太と千明も、スナススリの砂を浴びて飢餓地獄に落ちた。ひどい地獄です。源太はダイゴヨウまで食おうとするくらい。(ないわw ^^;)
残るはコトハただ一人。しかしここまで来て、スナススリは水切れで三途の川に戻って行ってしまった。
自分の無茶な行動のせいでみんなが…。罪悪感と自己嫌悪に、血のにじんだ唇をかみしめるコトハ…。



六門船に戻ったスナススリは、自分の失敗をアクマロに詫びるが、アクマロは結構満足しているらしい。
「人間どもは、死ぬほどの飢えを味おうております。
 その苦しみ…しっかりと土地に刻まれましょう…。」

人々の苦しみを土地に刻む…。アクマロの本当の狙いは一体なんなのだろうか。アクマロの真意を計りかね、シタリが油断なく呟いた。この世の地獄を見たいと言うアクマロ。

飢餓地獄と言うのは、六道の一つ。そっちで考えると、天道と人間道を覗いて、残りは修羅道(阿修羅が住まう。修羅は終始、争い戦い続ける。絶え間ない怒りに苦しむ)、畜生道(畜生の世界。知性はなく本能のみ。使役され続ける)、地獄道。
結構気色の悪い話になりますが、地獄は一つじゃないようなんですよね。まず八大(八熱)地獄があって、それは罪の重さによって奈落に向かって層をなしている。一つのフロアには四方に壁に門が一つずつあって、その門ごとに新たな4種類の副地獄がある。単純計算すると、128の地獄があるって事ですよね。さらに八寒地獄と言うのもあるらしいです。一説には八寒地獄は八熱地獄の副地獄に含まれるとう説もあるようですが。(→参照
アクマロはこの中のどれだけの地獄を人間界に再現するつもりなのか…それとも、地獄の門を開こうとしているとか?あら、大変。

「ついでにもう一つ、餓鬼地獄を作ってもらいましょか?」

アクマロの命を受けて、スナススリは新たな餓鬼地獄を作る為に人間界に出て行った。



志葉家では…。
スナススリの砂を浴びた流ノ介以下4人は、癒されることのない飢えと渇きに、半狂乱になっていた。
どうでもいいですけど、なぜに流ノ介の欲する食べ物はピンポイントなのか。今度はグレープフルーチュ(・・)ですよ。グレープフルーチュ(・・)
手のつけられない状況に、彦馬さんはやむを得ず4人を縛り上げた。

「みんな…ごめんなさい…。うちが無茶したから…。」

ふと彦馬さんが顔を上げると、戸の陰からそっとみんなに頭を下げ、申し訳なさと自己嫌悪に押しつぶされそうな顔をしたコトハが、廊下の向こうに消えていった。



あたりに夜の帳が下りた頃、丈瑠はようやく深い昏睡から目覚めた。一瞬、ここがどこなのか、なぜ自分が寝かされているのか判らなかったのだろうか、周囲に目を走らせ起き上がった。痛い。腕には包帯が巻かれ吊られている。
そうか…俺は…。
そしてようやく、夜のしじまをぬって聞こえてくる、物悲しい笛の音に気付いたのだった。

縁台に一人座り、コトハは笛を吹く。コトハの笛は彼女自身の心を映すように、長く細く、尾を引いて悲しく響く。そういえば幼いころから辛い事や悲しい事があると、こうやって笛を吹いたと、最初の頃に言ってましたよね、コトハ。
ツキン…と唇の傷が痛んで、コトハは笛を吹くのを止めた。懐から姉の手紙を出し読み返す。

 きっと怪我したり、辛い事もあるやろなぁって…。

こんな怪我。仲間の方が遥かに辛い地獄の苦しみの中に居る。私のせいで…。
クシャ…っと姉からの手紙を握りしめ、うつむくコトハに、彦馬さんが声をかけた。

「気に病むことはない。逆の立場であれば、お前も誰かを庇ったであろう。
 今は傷を治し、対策を練るのだ。」

彦馬さんは微笑み、せっかくの手紙が…と、コトハの手の中でくしゃくしゃになった便せんのシワを丁寧に伸ばしながら、優しく語りかけた。
姉上というのはありがたいな。こうして心配をして…。
まるで孫を見守るような温かい安心感がありますよね、彦馬さん。悩みも苦しみも全部受け止めてくれそうな。聞いてもらうだけで心が軽くなりそう。

「でもうち…お姉ちゃんの代わりが出来てへん…。
 殿さまやみんなが優しくしてくれるのに、甘えてたんです。」

障子を隔てた部屋の中で、丈瑠がじっとコトハの話を聞いていた。奇しくも、丈瑠が今抱えている悩みとコトハのそれは、同じようなものではなかったか。
皆がそれほどコトハを甘やかしているとは思えないが…彦馬の言葉に、ふるふると首を振り、ぽつりぽつりとこのところ胸の中にもやもやと渦巻いていた苦しい胸の内を話し始めた。

殿さまの様子が変だと思っていた事。
茉子もそれに気付いているようなのに心配かけまいとコトハには何も言わなかった事。

「…きっと、今までにも困難がたくさんあったんです。うちが気づかへんだけで…。」

でも今日気がつけて良かった。みんなに着いて行くだけじゃなく、お姉ちゃんやったらしてた事を…うちも。お姉ちゃんも、うちがお姉ちゃんの代わりに頑張っていると思ってくれているから…。

「もっともっと頑張らな!」

青白い月を見上げて、コトハは寂しそうに言った。
いつのまにか、障子の向こうに丈瑠の姿はなかった。


自室に戻った丈瑠は、彦馬さんの言葉を思い出していた。

「志葉家18代目を背負うとは、その全てを飲み込んでこそ。」

コトハも宿命を背負った侍なのだ。でも彼女は自分の弱さを知り、そんな自分をフォローしてくれている仲間や家族の優しさや思いやりも受け止め、その上で期待に応えられるように、もっともっと…と健気に頑張っているのだ。

「中途半端な覚悟ほど、みっともないものはないな。」

ふ…と自嘲気味に笑い、真っすぐに顔を上げた丈瑠の目には、志葉家18代目としても覚悟の光が灯っていた。



アクマロから「もう一つの餓鬼地獄を…」と命ぜられたスナススリは、丈瑠がドウコクと戦い敗れたあの海岸に居た。この地に餓鬼地獄を作る為に、釣り人たちを襲い始めた!!

アヤカシ出現は、すぐに志葉家のスキマセンサーに伝えられた。とはいえ、今シンケンジャーで戦えるのはコトハただ一人…。その時、座敷のふすまが開き、丈瑠が姿を現した。首から吊った右腕が痛々しいが、その目は憑き物が落ちたように真っすぐに燃えている。

「殿!傷は!…あ、いや…この状況では、行っていただく外に…。」
「ああ!」

力強く頷いて、丈瑠は外へ駆け出していく。少し遅れて丈瑠の後を追おうとするコトハを、彦馬は呼びとめた。

「よいか。いつまでも姉上の代わりだとは思うな。姉上の手紙、悪いが目を通させてもらった。
 姉上は一言も『自分の代わりに』などと言ってはおらぬぞ。
 お前がそう思うから、そう読めるだけだ。
 
 どの言葉も、代わりではない、お前自身を想ってのことだ。

彦馬の言葉に、コトハは姉の言葉を思い出す。

 辛い事もあるやろなぁって。
 それでもきっと頑張っているシンケンイエローを想うと
 もう一年になるのに、今も、すぐに駆け付けたくなります…。
 
 

頑張っている、シンケンイエロー。それはコトハ自身の事だ。
「誰の代わりでもない、お前にしかなれないシンケンイエローだ!」
彦馬さんの温かくて力強い言葉が、コトハを後押しする。
うちしかなれないシンケンイエローに!!コトハの瞳に自信が甦る。



黒岩海岸では。
飢餓に苦しみのたうちまわる人々を見下ろして、満足そうなスナススリ。

「そこまでだ!外道衆!!」

志葉家18代目当主として全てを背負ってなお強くなる。覚悟を決めた丈瑠は、一人スナススリに立ち向かう。
しかし覚悟はできたとは言え、ドウコクとの戦いで傷ついた身体は思うように動かない。倒れた所へ、スナススリのイチジクの様な形の爆弾が投げつけられた。絶体絶命の丈瑠の前に飛び出し、爆弾を叩き落としたのはシンケンイエロー・コトハだ。

「殿さま!ここはうちが!」

しっかりと地に足を踏ん張り、コトハは果敢にスナススリに挑む。仲間が戦線離脱し、殿さまが傷ついて思うように戦えない今、侍戦隊シンケンジャーの一人、シンケンイエローとして自分がやるべき事は一つ!
押され気味ながらも全力で戦うコトハ!スナススリの砂攻撃もモヂカラで発動した『壁』で防いだ。
咄嗟にあの一瞬で画数が思いっきり多い『壁』を書くなんて、コトハすげぇー!です!
それでもやはり、一人では力の差は歴然。遂に崩れ落ちるコトハ。

「コトハ!!これを使え!!」

丈瑠はインロウマルをコトハに投げてよこした。
「大丈夫か?!」じゃないんですよね。共に闘う仲間としてこの戦いをお前に託すと。
仲間の命を背負って、今、シンケンイエローが起つ! 

華麗に宙を舞い、スナススリを追い詰めたシンケンイエローは、スーパーモウギュウバズーカを構え、外道伏滅でスナススリの一の目を見事に撃退したのだった!!
餓鬼地獄で苦しんでいた人々は、無限の苦しみから解放された。

ホッとしたのもつかの間、すぐにスナススリの二の目が出現し、人々を踏みつぶそうと雄叫びをあげる。
そこへ!餓鬼地獄から生還した流ノ介達残りのメンバーが、各々の折神を駆って駆けつけてきた。

今度こそ、みんなのモヂカラを合わせてスナススリをやっつける!!
全侍合体・サムライハオーで立ち向かう。サムライハオー、パワーは桁外れですけど、小回りが利かないのが弱みですよね。チョコマカと動きまわって攻撃を仕掛けてくるスナススリに手こずってます。挙句、頭突きで弾き飛ばされて…。

「うちが止めるわ!!」

コトハが猿折神を駆ってスナススリの顔に取り付き視界を奪って、その隙にモウギュウハオーのローリングサンダー大回転斬りで、遂にスナススリを撃破したのだった!

大回転斬り…乗り物酔いのレベルを超えて、遠心力で魂が抜けていきそうな技ですね。
中はどうなっているんだろう…。

「コトハちゃんに捧げる、勝利の一本締めだ!!」

皆揃って。心を込めて、コトハへ。

「これにて一件落着!」



戦い終わり、いつものように徒歩で帰路につくシンケンジャー。
コトハは晴れやかな顔で遠く離れた姉に誓います。

「お姉ちゃん、うち、もうお姉ちゃんの代わりって言わへん! 
 それも甘えなんやって解かった。
 シンケンイエローとして頑張る!
 殿さまや、みんなと一緒に!」

そして、丈瑠は。
先週の戦いのあとは、心を閉ざした丈瑠が頑なに仲間と距離をおき、言葉も交わさず冷ややかな空気に包まれていましたが。

「源太!雑誌に掲載されたらしいな。…食わせろ。」

先頭を歩いていた丈瑠が振り向き、柔らかな笑みを浮かべて源太に声をかけた。
驚いて顔を見合わせる源太と流ノ介。

「なんだよぉ!最近、機嫌悪かったクセに!」
「実は私もずっと気になっていたのですが…。」

なんだ、すっとぼけて、男の子たちも気が付いていたんですね。気付いていても表向きは素知らぬ顔で、でもみんな気にしていたんだなぁ。そして、変な気を回さずに単刀直入にズバッと聞いてくるんですね、男の子って。
いや、仲間だからかな。
丈瑠は一体なんて答えるのか。緊張した面持ちで丈瑠の言葉を待つ女の子チーム。

「腹を壊してた。」

なんだよぉ~!と笑いだす仲間たち。源太は気前よく「俺のおごりだ!」なんて言い出して、みんなを喜ばせています。一人唖然と丈瑠を見つめる茉子。唯一丈瑠の様子がおかしくなった時にそばに居ましたもんね。あの思い詰めた丈瑠を見てましたから。だからこそ、立ち直った丈瑠に驚き、そしてホッとしただろうなぁ。

小さな侍コトハ。その真っすぐな気持ちが、殿様・丈瑠の覚悟を改めさせた事はつゆ知らず。
今は一時の平和を味わいながら。



先週からのエピソード、本当に「一件落着」な感じです。まだまだ外道衆との戦いはこれから佳境に入ってくるのでしょうが、追い詰められ我を失っていた丈瑠にハラハラしましたから。またひとつ、大きくなりましたね。



さて次週。遂にアクマロの野望が明かされる?!
シンケンジャー全何話なのかわかりませんが、それにしてもあと10話もないでしょう。
これから最終幕に向けて怒涛の展開になるんでしょうね。一体どんな決着がつくのか。
楽しみの様な、寂しいような・・・。
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第41幕感想

ノラ様、おはようございます。

シンケンジャー>
HPでの予告にも書かれてありましたが、アクマロの地獄フェチっぷりが露呈。
今回、シンケンメンバーすら巻き込まれた餓鬼地獄に続いて、
畜生道、修羅道の顕現化は有りえるのか。六道輪廻の再現。
朝から家族同士、殺し合い位の展開は魅せないと、子供達に地獄が伝わらない?

必殺シリーズ某エピソード回で、女性の肌に彫った地獄絵の入れ墨に、
偏質的な拘りを持つ入れ墨彫師が、仕置のターゲットとなりましたが、
茉子かことはに猟奇的な呪いで、全身入れ墨を入れるアクマロも有りかも。

悩めることはに助言を授ける爺・彦馬。
鈍感そうに見えて、実は丈瑠の微妙変化を、察知していた野郎達。
ラストに向けての緩急が、慌しくなって来ました。
それにしても作品世界で、もう一年が経過していましたか。

ハード展開故、志葉家のクリスマスは『キャラデコCM』及び『劇場版』のみか?
(代々侍の家柄が、切支丹伴天連の祭に、
        現を抜かしていたら、切腹物の騒動かと?)
平和な志葉家の描写は、パラレルワールド?

こんにちわ、仮面ゲスト様!

気持ちは分かります!自分の中の矛盾がどんどん大きくなってくるんですよ、私も。
たとえば小説やコミックを読んでいても早く結末が知りたくて知りたくて、面白いもの程、読むスピードが速くなってしまう性質なんですよ、割と気が短くて(^^;)。
シンケンジャーはお話自体がとっても面白いので、結末がとっても気になるんですよね。早く知りたい。

でも、登場人物が誰も彼も存在感があり過ぎて愛すべきキャラ過ぎて、情が移る…というか。終幕の翌週から彼らに会えなくなる事が寂しくて仕方ないです。
物語が終わっても、きっと彼らはこのまま未来に向かって歩いていくのだろう…と考えずには居られません。
そして、その新しい物語を、見てみたい…と思ってしまうのは我が儘でしょうかねぇ。

彦馬さんの存在感は大きいですよね。ご近所に住んでらしたら、話を聞いてもらいに日参してしまいそうです。
イベントで生じい…実現したら絶対に観に行くのに。会場にハーレーで乗り付けていただきたい。

ファングジョーカー…ああ、このイメージ、どこかで…なんだっけ…とずっと思ってましたら!そうか!レイですね!!
あああ、スッキリした、ありがとうございまーす(^‐^)/

こんにちわ、M NOMさん!

>アクマロの地獄フェチっぷり

吹きました!地獄フェチ!あの妄執はまさにそんな感じ!地獄萌え?見た事もない地獄に憧れるあまり…みたいな。六道輪廻の天道と人間道を除いた四道を人間界に再現しようとしているんでしょうかね。禁断の呪法をおこなって、あの世の地獄をこの世に繋げる…とか?アクマロが土地に刻もうとしているのは『呪』なんでしょうか…。

地獄絵図というと血の涙を流して喉を掻き毟り、苦痛から逃れようと家族・恋人とも争い、時には殺し合い…というのは分かりやすいですよね。
レビューの中で地獄について書いた時に思ったんですが、物事や状況それ自体には、幸・不幸、善・悪、極楽・地獄の性質はないのだろうと思うんです。それを決めるのは、自分次第なのでしょう。そこが地獄と思えば地獄、極楽と思えば極楽。

侍たちのクリスマス、パーティーパーティー騒ぐとしたら、千明と源太ですね。この二人が音頭をとって準備をし、茉子ちゃんの手作り料理で阿鼻叫喚の聖夜は更けていくんですよ、きっと。

それとも、やはり和風テイストの戦隊らしく、正月はきちんと迎える…とか?

こんにちわ、仮面ゲスト RX様!

お知らせありがとうございます!
早速…よろしくお願いします!(^^)

開梱式の様子も、ブログにUPのご予定がありますか?楽しみにしてます!
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侍戦隊シンケンジャー 秘伝装填銃 モウギュウバズーカ |

JUGEMテーマ:侍戦隊シンケンジャー 侍戦隊シンケンジャー 秘伝装填銃 モウギュウバズーカ 「最終奥義」の名は伊達じゃない 2009-11-28 戦隊の必殺砲玩具としては意外にコンパクトに作られています。それでも結構重量があって劇中の殿のように片手で軽々と...とはい
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路地裏のノラ

Author:路地裏のノラ
高岩成二さんのファンです。
仮面ライダー大好きです。
来世は絶対男に生まれ変わってJAEに入って、仮面ライダーを目指します。

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